『吸血生物チュパカブラ』『百物語 謎の1話』
『吸血生物チュパカブラ』
1995年11月19日、プエルトリコで謎の生物にヤギが血を吸われて死んでいたという事件が発生しました。
ヤギの死体には3つの穴が空いていて、体内から血液が失われていました。
そして、血液が失われたにもかかわらず周りには一滴も血が流れていませんでした。
この日を境にフロリダ、アリゾナ、コスタリカなどの南米地域で千頭近い家畜が犠牲になり、吸血生物の出現に近隣の住民は震えあがりました…
この生物の目撃証言は多数あって、外見にはいろいろな説があります。
ほとんどの証言で共通しているのは、
大きな赤い目をしていて、
体格の割りには大きい頭
で、
鋭いキバを持っている
という事です。
体長は1㍍~1.8㍍で「背中にギザギザのトゲがあった」
という人や
「羽根が生えていた」
という証言もあります。
さらに人間が近付くと『シャカシャカ』
という音をたてて走って逃げた
とか、
トゲ[?](羽根[?])を『ブーン』と震わて飛んで逃げた
という目撃証言もあります。
『百物語 謎の1話』
怪談好きな春香さん(仮名)は夏休みに入って間もなく、友達20人と百物語の会を開いた。
それまでにも百物語の会には何度か参加したことがあるのだが、実際に100の怪談を語ったことはなかった。
この日は、一人が怖い話を5つ持ち寄り、百話を全て語ろうという計画で、昼過ぎに公民館の和室に集まった。
20人が輪になって座ると、中央に皿に立てた大きな百目蝋燭を一本灯し、電気を消した。
「じゃあ、僕から始めるよ」
一番目の紀男(仮名)が話し始めると、春香さんは持って来たテープレコーダーのスイッチを押した。
初めのうちは、少しざわついていたが、やがて、「人魂の話」、「学校の怪談」、「妖怪話」と、怪談が続くうちに静かになった。
蝋燭を取り囲むいくつもの顔が、部屋の中に浮かび上がり、揺れ動く炎とともに歪んで見え、時間の経つのを忘れて語り続けた。
最後の一人の話が終わったときには、夜の8時を過ぎていた。
「さあ、何が起きても知らないぞ」
啓太(仮名)が低い声で呟いた。
「脅かさないでよ」
「静かに、静かに」
一分・・・二分・・・・三分・・・・・・
みんな息を殺して座っている。
しかし、五分、六分と過ぎても、部屋の中には特別変わったことはなかった。
「啓太、何にも起きないぜ」
「蝋燭を百本立てるべきだったかな?」
「元々、誰かの作り話じゃないの?」
急に騒がしくなりました。
そのとき、
「ごめん」
新二(仮名)がすまなそうに謝りました。
「実はオレ、四つしか話してないんだ。一つどうしても思い出せなくて・・・」
「なんだ、そうだったのか」
啓太が頷きました。
「いや、そんなことはないはずよ。確かに百話、話したわ。私、ずっと数えていたのよ」
英子が自信あり気に言いました。
「記憶違いってこともあるし・・・」
一段と騒々しくなりました。
「じゃあ、テープを聴いて確かめてみようよ」
部屋の明かりをつけると、春香さんは録音したテープを再生した。
すると、一つだけ20人の誰のでもない声が入っていのだ。
「誰なの、この声は?」
女の子の誰かが震えていた。
謎の声が、
「私が死んだときの話だけどさ~、その夜はね~」
と話し始めたとたん、パッと明かりが消え、部屋の窓に紫色の人影がぼうっと浮かび上がった。




