表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
58/64

『むこうがわ』

『むこうがわ』



インターネット上にはいろんななサイトが溢れています。


そして、その中には普通では目にすることができないような、過激で猟奇的なものも含まれています。



そんな猟奇サイトの中でも、特に過激で、マニアの間で伝説のように語られているHPがあります。


それが

『むこうがわ』

というHPです。



『むこうがわ』は、検索エンジンで検索しても見つけることができません。


ごく一部の猟奇サイトにだけ張られたリンク、

そして隠されたパスワード、

それらを入手することによって、初めてアクセスすることができるそうです。


では、

その幻のHPの内容とは、一体どのようなものなんでしょうか…


あるウェブ上のコメントに、こんな体験記が語られていました。




私はこれまでいくつもの猟奇サイトを見てきましたが、そのHPはただ真っ白な画面に『むこうがわ』とだけ書かれたそっけないHPでした。


閲覧しようとすると、

『こっちへ きたいのか?』

そうメッセージが表示されました。


もちろん私はYESを選択しました。


そこには、かつて見たこともない過激な映像が表示されていました。

普通の人ならばすぐさま目を背け、悪夢にうなされるようなグロテスクでおぞましい映像で溢れていました。



しかし、私は『むこうがわ』の世界の虜になりました。



私を熱中させる原因には、過激な映像の他にもありました。

それは、HPにアップされている画像を全部見ると表示される、


『もっと こっちへきたいのか』


というメッセージです。



ここでYESと答えると……



ここでYESと答えると、それまで現れなかったさらに過激な画像が表示されたのです。


私は、同じ趣味を持った友人に『むこうがわ』のことを教えました。

その彼もすぐさまこのサイトの虜となりました。


私たちは、さらに『むこうがわ』へ進んでいったのです。


『むこうがわ』の深淵へと進んでいった私は、あるとき『もどき』というタイトルのコンテンツを見つけました。


それは、ある部屋を音声つきでリアルタイム中継しているような内容で、その部屋にはあるモノが映っていました…


そのあるモノは、人間の胎児の姿に似た異形の生き物でした。


その「人間もどき」は、その部屋に監禁されていて、時々覆面の男が現れて食事を与え、掃除し、気まぐれに暴力をふるい、いたぶっていました。


私はその禁断の映像に釘付けになり、繰り返しその『もどき』を覗き見ました。


しかしある時、私は覆面の男が時折漏らす言葉が日本語で、ある地方の方言だった事に気付いたのです。



その事が僕を現実へ引き戻しました。


「これは今、日本で実際に行われている現実の出来事かもしれない…」



私は急に怖くなり、『むこうがわ』へのアクセスを止め、友人にも見るのを辞めるようにいいました。


しかし…


彼は完全に『むこうがわ』に没頭していて、どんなに説得しても見ることをやめませんでした。


むしろ、見るのをやめるなんてばかげていることを熱く力説するのです。


私はそれ以来その友人とは疎遠になってしまったのですが…


ある日、ふと気になって連絡したんですが電話もつながらず、自宅も引っ越していました。


共通の友人も彼とは連絡がとれず、現在の所在も知らないといいます。



彼は本当に『むこうがわ』に行ってしまったのでしょうか……。


『むこうがわ』体験記は以上ですが、

実はこのサイトは国家組織が運営しているという噂があります。


『むこうがわ』のサイトは、異常者を見つけ出すためのサイトで、アクセスした者のIDを監視される。

急増している異常者による犯罪を未然に発見、防止するためにつくられたのだというのです。


『むこうがわ』への進度、閲覧したページの内容によって閲覧者にランク付けをして、そのランクに応じて対象者への処置が行われるというのです。



もしあなたが『むこうがわ』への入り口を見つけることができても、深入りしないで下さい。


あまり見過ぎていると、あなた自身が『むこうがわ』に連れて行かれてしまうかもしれませんから……。


あなたのまわりに連絡のつかない友達いませんか?

もしかしたら……。









評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

↑ページトップへ