「鏡と通り魔」『留守電』
「鏡と通り魔」
他にも似た話ありますよね
ある姉妹が山のペンションに泊まる事になった。
ペンションに行く途中,
警察の人間に呼び止められ,
「この辺りは通り魔というか,
変質者が出没するから注意してほしい」
との警告を受けた。
ペンションに着くと,
2人ともベッドに腰を下ろして一休みをした。
道中の事や,
今夜の夕食について話していると,
鏡を見ていた姉が急に
『ねぇねぇ,部屋の外の窓って閉まってたっけ?』
と妹に尋ねた。
「多分,閉まってたと思うよ。」
と,妹は答えた。
『ちょっとさ,見てこようよ。
それから,ペンションの中を一回りしましょうよ。』
「えー,面倒くさいなぁ。
来たばっかりじゃん。」
妹はぐずりますが,姉は
『いいじゃんいいじゃん,早く行こうよ!』
とうとう姉は妹の袖を掴んで,
強引に部屋の外に出た。
「やっぱり窓は閉まってるじゃん……」
窓を差して文句をたれる妹を引きずるようにして,
姉はペンションを出ようとする。
「いい加減にしてよ!
お姉ちゃんさっきから何やってんの!?」
堪りかねた妹が,
姉に向かって声を荒げた。
『私がさっき見てた鏡に,
あんたのベッドの下でニヤニヤ笑ってる
変な奴が映ってたんだよ!
あれが警察の言っていた通り魔よ!』
『留守電』
ある日,会社員のAさんが外出から帰ってくると,
電話に「留守電あり」のランプが点滅していた。
彼がその留守電を聞いたところ,
何やら聞き覚えのない音が入っている。
パクン,パクン………と生々しい音が,
1分間ずっと続いていた。
後日,Aさんは学者をやっている叔父さんの元へ行き,
その留守電を聞かせた。
数日後,音声を解析した叔父さんから連絡があった。
「これ,胸を切開して,剥き出しにした心臓の音だ!」
どこかの誰かの心臓を剥き出しにし,
心臓の音を聞かせた異常者がいるという事だろう。




