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神の加護  作者: 零灑
7/10

Act6:3人の祖母と三武将



※昼愛side※




驚いた。

まさか、とは思っていたけれど。

幼い頃、御祖母さんが話してくれた御伽話。

作り話だと思ってたのに―・・・

まさか、実話だったなんてね?




「何で、ウチ達の、祖母さんが・・・」


『お前達、自分の祖母さんの名前、フルネームで言えるか?』


「言えるよ!馬鹿にしないで!」

「言えるに決まってんじゃん!」

「言えて、当たり前ですよ!!」


上から、明華、夕真、私。

さぁて、この俺様神様を、ぎゃふんと言わせたいな〜。


『じゃぁ、言ってみろ?』


「ウチの祖母さんは、金本(かねもと) 黄金(こがね)だよ〜」


「アタシの御祖母ちゃんは、白浜(しらはま) (はく)だね!」


「私の御祖母さんは、紅崎(べにざき) (くれない)です。」


『はぁ。あのなぁそれは、結婚してから、だ。お前達、旧姓しってんのか?』


「そ、それは・・・」

「し、知らないけど・・・」


旧姓・・・

それは、昔聞いても、教えてくれなかった事。


『知りたいだろ?知らないんだしなぁ?』


むかつくなぁ〜、この態度。

ふふふ、ここは・・・


「知りたいですね?天驟雨さん?」


『・・・。教えてやるよ・・・』


ふふ!

笑顔での圧力成功!

需慧楼の真似してみてよかった〜!


『いいか?お前達の祖母さんの旧姓。順番に言っていくぞ。

 

 織田 黄金。

 

 豊臣 紅。


 徳川 白。


 これが、旧姓のフルネームだ。」


はい?


「あっははは。ふざけんなよ?」

「そうだよ〜?あはははは〜。」


やばい、夕真と明華がぶっ壊れた!!


「天驟雨さん、ええと、これって本当なんですか?」


『嘘教えたって仕方ないだろ。お前達の祖母さんは間違いなく、あの三武将の

 織田信長

 豊臣秀吉

 徳川家康

 の末裔だ。』


「あはは。有り得ない、有り得ないよ・・・」

『でもな、これが現実だ。受け入れろ。』


そう、有り得ない。

でも、仮にも相手は神様。

嘘を吐いているとは思えない。

だったら、信じるしかないでしょう?


「はぁ、私は信じますよ?」

「昼愛!?信じるの・・・?」

「信じるわ。だって、相手は認めたくなくても神様よ?嘘を吐いているとは考えられない。」


そういうしか、無かった。

少しでも、ちょっとでも、信じたかったの。

少しでも、少しでも、御祖母さんに近づきたくて――・・・


「アタシは、昼愛が信じるなら、信じるよ!」

「ふぅ、2人とも信じるなら、ウチも信じるしかないじゃん?」

「くすっ。ですって、天驟雨さん!だから何故、何百といる末裔の中で

 私の御祖母さん達が選ばれたのか、教えてくれませんか?」


『いいだろう。

 まぁ、簡単に言うと、《裏の世界(ワンダーランド)》の均衡を保つ為には

 その三武将達の膨大な力が必要だったんだ。

 そして、その力を持つ者達で《朝》《昼》《夕》を司る髪色をした人物が大切だった。

 そこで、地毛が《白》《紅》《金》の色をしたお前達の祖母さんが選ばれた。』


「金の髪を持つウチが、《夕》・・・」

「赤金の髪を持つ私が、《昼》・・・」

「銀の髪を持つアタシが、《朝》・・・」


『大事なのは、お前達の髪色だった。

 これで、分かっただろ?何故選ばれたのが、お前達だったか。』


「よ〜く」

「分かり」

「ま・し・た!」


『それじゃあお前達は《3代目救世主(サードヒロイン)》を、やるんだな?』


「はい!」

「おう!」

「分かりましたよ!」


『よし!需慧楼!場所を混沌の場に!!』

『はい。分かりました。』


そう言うと、こっちに来た時のように

需慧楼は自分の薄桃色の羽衣を高く投げた。


瞬く間に、私達は光に包まれた。


そして、例の如く

私達5人は光に包まれ




消えた。



遅くて、すいませんでした!

この話は、フィクションです。

実際の人物・団体・事件とはなんの関係もありません



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