Act2:暗闇で出会う者
あらすじ
明華・夕真・昼愛の3人の少女は、マンホールへ落ちていった。そこで出会った者は・・・?
暗い暗いくらいクライ・・・・
助けて・・・!
「夕真ぁ昼愛ぁ・・何処ぉ?」
泣きそうだよ。
一体何なの?
いきなり、蓋の開いたマンホールに落ちて
こんな“暗闇”に落とされて・・・
「落としたヤツ・・・ぶちのめす。」
「明華、あんま物騒なこと言ったら駄目よ?」
私が独り言言ってる時に来たのは・・・・・
「昼愛・・・!会いたかったぁ・・・」
「声で分かるわよね?」
「うん・・・うんっ!ねぇ・・・夕真は?」
「ここだっつーの。」
「夕真??」
「何で、昼愛は分かって、ウチは分かんない!?」
そのテンション・・・やっぱり夕真!
「なんで私達、こんな所に来ているのかしら?」
「本はといえば、明華がマンホールに落ちたのがいけないんだろ!?」
「だって!いきなり出てきたんだもん!仕方ないじゃん!」
「はぁっ!?何でマンホールがいきなり出て来るんだよ!?」
『それは、私がやらせて頂きました。』
「誰!?」
『初めまして、私は需慧楼と申します。』
現れたのは、美しい少女。18歳くらいだ。
長く、暗闇でも煌びやかに輝く布を身に纏い
薄桃色の羽衣を肩に掛けている。
「天・・・女??」
『正解です。』
少女―――基、需慧楼―――はニッコリと美しく微笑んだ。
「でも、何でこんな所に落とされたんですか?」
質問したのは、昼愛。
『天驟雨様にお会いしていただく為です。』
「「「天驟雨様・・・??」」」
誰だぁそれ。
『俺だ』
後ろで、凛とした声が響いた。