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Act0:プロローグ
3人の少女がいた
3人の少女は無知だった
何も知らず幸せに暮らしていた
神はそんな少女達を見て悲しんだ
神は世の末を考え、憂いた
そんな神は、少女達に『モノ』を与えた
金の少女には 人格 を
赤金の少女には 浄眼 を
銀の少女には 仮面 を
そして神は対価として少女達から『モノ』を奪った
金の少女からは 恋心 を
赤金の少女からは 自由 を
銀の少女からは 色彩 を
しかし神は、いきなり『モノ』を奪わず
時間という猶予を与えた
少しづつ奪うことにした
そして命令を下した
“ 奪われたくなければこの世を救え ”
いきなり少女達は新しい世界に落とされた
金の少女は 人格 が変わってしまう世界へと
赤金の少女は 妖・霊 が見えてしまう世界へと
銀の少女は 色 が消えてゆく世界へと
3人の少女よ、奪われたくなければこの世を救え
走り出せ
この世を救うため
何時出られるか分からぬこの世界を
その“力”を駆使して
救うのだ
神のご加護がある内に
『モノ』が奪われぬ内に
3人の少女よ
立ち上がれ