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風属性の最高火力  作者: 白河 夜
第三章 ウラノス魔法学院編 覇王祭
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031 固有魔法

泥のように眠ってしまっていた。


「あー、体が痛い。」


剣を作るって本当に疲れる。ベットから立ち上がり、服を着替えて部屋をでても、電気はついていなかった。そういえば、この電気ってどこからきてるんだろうな?


些細な(結構重要だが、)疑問は置いておくとしよう。

紗奈が起きていない。珍しいが、昨日は本当に大変だったからしかたないだろう。


魔法箱(アイテムボックス)から紗奈の新たな武器である焔魔剣レーヴァテインを取り出し、刃を抜き放つ。不気味に朱く輝く刀身は、まさに魔剣といった感じだ。

隣の部屋の扉の前に行き、呼びかける。


「紗奈?起きてるか?」

「誠、く、ん、ですか…?」


中からはっきりしない声が聞こえてくる。


「抱きしめてくれるまで、起きま、せん……」


寝ぼけているのか?寝ぼけているよね?

とにかくこのままでは埒が明かない。とりあえず紗奈の部屋の戸を開ける。だから鍵かけとけって言ったじゃん…


「紗奈?起きろって」

「ふわぁ。だから、抱きしめるまで、起き、ません…………」


寝顔がかわいい。だが、抱きしめるってなんで…


「早くして下さ、い…」


「うっ、わ、わかったから。」


紗奈の体を包み込む。あたたかな感覚が体に広がった。


「ほら、紗奈。いいかげん起きてって」


そのまま揺り起こす。


「わかりました…。」


その隙に手を放し、一回へと降りる。


――後ろで紗奈が、作戦せいこうです、と言っていたことにも気付かずに。


▨▨▨▨▨


あの後ご飯を食べ、家をしまった後学校にもどってきた。


「それでは、今日も固有魔法の授業を始めるぞ。」


アーツ先生が教室に入ってきた。皆が水晶を手に取り、魔力を流し始める。僕も魔力を流す。



▨▨▨▨▨



そして、あの場所にたどり着く。あの、歪んだ最後の審判の場所に。


ひたすら岩と砂が広がる荒野に降り立ち、飛翔魔法でハルマゲドンへと向かう。


丘にたどり着き、魔力を放つとどこからかラッパの音が聞こえてくる。


即座に天叢雲剣を抜き、その魔法陣を起動して体を守る。


「滅雷権能・禍雷護界」


第一のラッパの音が響き渡り、戦いを続ける人間と悪魔を平等に滅ぼし尽くす。体の内側からダメージを負うが、それはアイリスと戦うときにある程度耐えられた。


「もうそれは見飽きた」


収まった瞬間に、次の魔法陣を起動して反撃する。ただし、悪魔との結託という形にならないよう、全方位に対して打ち出す。


「滅雷権能・神殺聖槍(ロンギヌス)


魔雷化ネアンライトによって進化した術式。進化したそれが天使を撃ち抜く。だが、それでも第一天使瀕死ではあるが死なない。


その間に第二天使が次のラッパを吹く。超大質量の水が世界を覆う。同時に内側から体が壊される。


「今の禍雷護界なら耐えられる…」


禍雷護界すらも破壊し尽くさんと迫る水に対抗し続ける。


「耐えた、ぞ。」


洪水が終わった瞬間に、用意していた魔法陣を起動。


神殺聖槍(ロンギヌス)超弾数(ガトリング)


明らかなオーバーキル。既に瀕死の第一天使に全ての槍を突き刺す。それでも安心は出来ない。こいつらは不死身のようなものだ。だが、ここまでやれば、勝てるだろう。


「第一天使は、殺したぞ。」


他の天使に宣言する。無慈悲にも第三天使のラッパによって僕は殺された。だが、これで天使を殺せることは分かった。これなら大丈夫だな。


「ガハッ ゲホッゲホッ」


ゴボッ口から血が溢れ出た。最後に気を抜いてしまったからだろうか?



§



「神殺し」には、二つの意味がある。それは、ただ単純に神を殺すという意味ではない。神殺しを成し遂げたものは、()()()()()()()()()()()()()()()()()()()のだ。


ならば、テトの神殺しにはどのような意味があったと言えるか?それは自明だ。テトは、第一天使の権能を得るのだ。すなわち、テトの固有魔法となる終末音色(アポカリプティック・サウンド)の一端を得る。



§



「はっ」


意識が現実に浮上する。


「誠くん⁉」

「おいテト、大丈夫か⁉」


何故か紗奈とシドが叫び声をあげている。

水晶を置き、体を見ると服に血がべったりとついていた。


これは…もしかして、さっきのが体にも影響している?催眠で火傷していると感じているだけで皮膚が水膨れを起こすようなものだろうか?


「ああ、ごめん。心配させちゃったみたいだね。大丈夫だよ。」


「大丈夫な訳ないじゃないでしょう!」

「本当に大丈夫なのか⁉」


かなり心配させているみたいだ。まあいきなり血を吐いたらそうなるだろうな。


「大丈夫だって。落ち着いて。すぐに治るよ。」

「…そうですか?大丈夫なら、いいですけど…」


いつの間にか周りから視線が集まってしまっている。この後はアイリスとあって治療してもらえるかな?とりあえず水晶を返さないとな。


「すみません、先生。水晶を血で汚しました。」

「いや、そんなことは構わないのだが…大丈夫なのか?その体の傷は、魂が傷を負ったということだろう?何をすればそんなことに…。君たちの心理の中は私たちでも把握できない。自分で限度を設定し給え。それとテト君、君は一回分固有魔法の授業は禁止だ。あまり魂に負担をかけないように。」


「わかりました。ありがとうございます。」


話を聞いた後席へ戻る。この後は冒険者稼業かな。


「それじゃ紗奈、アイリスとレオとかよんで前の洞窟いかない?」

「いいですよ。」


部屋に戻って準備をし、前と同じようにロビーにて集合する。


「それじゃ、行こうか。」

「はい、行きましょう。」

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