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風属性の最高火力  作者: 白河 夜
第一章 森の奥編
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プロローグ

今回はプロローグなのでほとんど会話だけで進んでおり、主人公の心情描写はありません。

「あ~つかれた…。」


特に労働環境が悪いわけではない。そもそも今回の仕事も自分で申し出たものだ。会社が今ぎりぎりで回っているだけだ。


「蘭勢センパイ、先あがります。」

「ああ、誠も帰ってゆっくり休みな。」

「センパイは帰んないんですか?」


そんなに働いていては体を壊してしまう。


「まだ仕事が残っているからな。」

「そうなんですか。手伝える時に出来るだけ手伝うんで声かけてくださいね。過労死とかしたらマジで笑えませんよ。」

「はっはっは、大丈夫だよ。早く帰りなさい。誠こそまだ16歳なのに働いてもらっているんだ。そんな年であの世に行きたくないだろう?」

「はーい。ありがとうございました。」


センパイの冗談を聞きながら 、会社を出て帰路に就く。家と会社は微妙な距離なので電車を使うわけにもいかず、歩いて帰っているのだ。


「え?クレーンが、人の上に倒れて…。」


工事中のビルのところのクレーンが16歳くらいの女子高生?の上に倒れようとしている。


「やばっ助けなきゃ」


そのまま走り出して女子高生を突き飛ばした。でも、そこには、建築中のビルが倒れてきたのだ。


「うわっ」


頭の上からクレーンが倒れてくる。


ガアアアアアアアアアアアアアアン!


そのまま、意識が遠のいていく。ああ、あの子まだ16歳なのに…(注:誠も16歳です。)













「え?ここは?」


なんか白い部屋の中にいた。


「私もわかりません。」


隣をみると僕が助けようとした女の子が居た。


「あっさっきの人。ごめんね、助けきれなくて。」

「いえいえ、むしろ私が巻き込んでしまったのですから。」

「いや、だけど君まだ16歳とかでしょ。そんな年で死んだらだめだよ。」

「君ではなく月夜(つきや)紗奈(さな)です。ていうか一丁前にスーツ着てるけどあなたも16歳くらいでしょう。」

「僕は別にいいんだよ。いてもいなくても変わらない社会の歯車にもうなっちゃってるし。君みたいに未来があったわけじゃない。」

「だから君ではなく月夜紗奈です。それよりあなたの名前はなんですか?自分だけ知られてるのはなんか嫌なんですけど。」

「ああ、ごめんごめん。僕は四条誠(しじょうまこと)だよ。」

「じゃあ、四条さん。さっきの話の続きですけど…」


月夜さんの話を聞こうとした時、後ろから声が聞こえた。


「はいは〜い。ちょっとストップ。いつまでもいちゃついてないで僕の方見てよ。君ら初対面じゃないの?2人そろって最初僕の方見たと思ったら何事もなかったかのように話し始めるし…」

「「いちゃついてません。」」


まったく。失礼な人だ。まだ月夜さんとは会ったばかりだというのに。


「息ぴったりじゃん…まぁいいや。えっとね、君らには転生してもらおうと思うんだけどいい?」

「えっと、なんでですか?そもそも僕たちは死んだんですよね?」

「それに、あなたは誰なんですか?」

「うん。2人とも圧死しちゃったよ。僕は、なんていうか、なんなんだろう?強いて言うなら世界の管理人かな?世界の秩序を保つための存在というか…」


よくわからない。つまり、ファンタジーな存在かな?


「それで、あなたは私たちを転生させて何をしてほしいんですか?」

「ああ、いや別に何かをしてほしいわけじゃないよ。そもそも僕たちはシステムであって意思があるわけじゃないし。実は、君たちが死んじゃった責任の一端が僕にあってね。放置すると不干渉なはずの僕らが世界に干渉したってことで、秩序が歪んじゃうんだよね。だから君たちには転生してほしいんだ。もちろん嫌だったら断ってもいいよ。」

「僕たちが断ったら世界はどうなるんですか?」

「特に何かが起こる訳じゃない。だけど、何回もこういうことがあると世界が壊れちゃう。だけど、こんなことがあったのも一億年ぶりだし、この程度のゆがみなら一兆回あっても大丈夫だよ。」


どうやらそこまで異常なことが起きる訳ではないらしい。


「そうなんですか。」

「うん。それで、転生してくれそう?」


まあ、断る理由もない。承諾していいだろう。


「僕はいいですよ。」

「私もいいです。」

「よし、じゃあ転生する世界の説明をするね。世界の名前はスフィア。ラノベとかでよくある世界だよ。君たちの言うステータスっていうのはないけど、魔法は普通にあるよ。文明は地球で言う中世の頃くらい。魔物とかもいるよ。このくらいかな。ああ、あと魔法が使えるのは人口の6分の一くらい。人ごとに使える属性がわかれてるよ。それと、転生っていっても生まれ直すわけじゃなくて僕が用意した16歳くらいの体に君たちの魂を入れる感じだね。君たちしか同郷の人は居ないと思うから二人一緒のところに転生させるよ。何か転生後の希望ある?少しくらいなら聞けるけど。属性変えてとかチートくれとかは無理だけどね。」


特にチートをしたい訳ではないからな。ある程度強ければ問題ないだろう。


「じゃあ、魔法についての本と魔物の本、魔物が入ってこない家を郊外の方に置いて、そこに転生したいです。」

「私もだいたい同じですね。あとは、私たちの属性を聞いておきたいんですが。」

「うん。いいよ。それで君たちの属性だけど、誠君は風属性、紗奈さんは火属性だよ。魔法はイメージが大事だから頑張ってね。魔物もいるし、ある程度修行して強くなったら冒険者になることをお勧めするよ。それじゃ、そろそろ時間だから、転生させるね。新しい人生頑張って。」

「「はーい」」

「ほんと息ぴったりだね君たち…」

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