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WARS&WARS  作者: OGRE
戦の始まる序章……覇王降臨
8/29

泥棒猫の戯れなりて……

 レイがギルドに加わり早半年が経過した。西の国の志願して逃げてきた住民の中でもさらに意欲がある者や以前に行われた武道大会に参加したままさすらわず街に留まった者たちも数名ギルドに席を置き今日に至る。そして、大きくなり活動範囲を海外の大都市にまで拡げた彼らに少し面倒な類いの依頼がきた。


「アル、レイ、リーンは東の国に行き怪盗を捕まえて来てほしい」

「あ、それって一週間前からある依頼ですよね? なんか凍結した感じがする依頼でしたけど」

「こういう依頼は難しいんだ。相手の機嫌を取りながら捜査や確保をしなくてはいけないからな」「でも、何で俺たちに? ギア師匠の方が適任ですし人手も少なくてすむんじゃ……あ、……すみません」

「そういうことだ。悪いが今回ばかりは頼んだぞ。レイ」

「わかりました。では、明日の明朝出発します」

「あぁ、ヤツにもいい骨休めになるだろうな」

「そうですね」


 その日の午後から準備を始めま森を迂回して中央大陸東区を抜けていく予定になっている。フィトやレイがリーダーになり任務にいくことが多くなる一方多忙になった彼らにタージェも配慮はしているが特にレイはギアの修行も平行して行っているためさらに辛い日々のはずだ。


「レイ君……。また任務?」

「あぁ、東の大陸に行く。その内帰って来るから心配しないで」

「うん……」


 レイにそう言われても少し俯き心配そうに返事をするマナをよそに出立の準備をするレイ。彼の右の指には赤い宝石がついた指輪がある。マナにも透明な光りをそのまま通す透き通った宝石がついた指輪がある。ギアがゼシに習って最近作った物をレイに二つあげレイはマナにその内の一つをあげたらしい。


「無理はしちゃダメだよ? 絶対だよ!」

「わかってるよ」


 マナは最近ファンと共に魔法学校へ行くことが増えた。体調が安定しているときはなお外に出て体力や抵抗力をつけた方がいいとファンがタージェに話して連れて行くことが増えたのだ。


「あの、ファンさん……」

「ファンでいいぞ。どうした?」

「いつもすみません。私なんかがいると迷惑でしょう?」

「気にするな。私も好きでお前を連れまわしているのだ。お前はもっと外界を知った方がいいぞ?」

「それは本当に外に出てみてわかりました。ありがとうございます」

「だろう? 人と触れ合うことは素晴らしいことだ。お前からは強力な魔力を感じる。その内授業に参加するといい」

「わぁ! ありがとうございます!」


 マナは朝早くにギルドを出て行くレイたち三人を見送っていた。そのあとは朝食の準備に取りかかりファンと合流し中央区にある魔法学校へ向かっているのだ。


『レイ君。気をつけてね』

『おう! 行ってきます』


 ブラッドレッドのローブを纏いフードをかぶって歩いているレイの後ろを翡翠色のマントローブを着ているアルが歩く。さらにその斜め前に黄色のローブを着たリーンが足取り軽く舗装された道を進む。


「何で今回も重武装なのかしら」

「それだけ危ないヤツなんじゃないのか?」

「ウチにはわからへんが備えあれば憂いなしや」

「リーンにしてはいいこと言ったわね」

「いやぁ、それほどでも」

「リーン……。褒められてないぞ?」

「えぇ! アル姉さん!」

「ごめんごめん!からかっただけよ」


 その時、いきなり前方から金属がぶつかり合う音と怒声や悲鳴が入り混じった戦闘を意味する声が聞こえる。


「リーン……無駄に争いを起こすな……」


 一瞬遅かった。すでに槍を背中のバンドから外し陸上競技の槍投げのようにレイの背後でを助走をつけて投げる。数百メートル前にいる荷馬車らしき物が服装や武装が疎らであまり柄のよくなさそうな男達に襲われているようだ。リーンが全速力でそこに走って行きレイとアルが武器を構え続く。アルの弓の弦が引かれ三本の矢が同時にレイ達に背を向けている男達の背中に浅く刺さった。ひとりは肩胛骨の上側あとの二人はわき腹のあたりに刺さった矢を抜こうと身じろぎするがリーンがいつの間にか現れフック、ストレート、アッパーの順に敵に当て残りの怯んでいる敵はレイが大剣を肩にかけて脅し文句を言うだけで退散して行った。投げた槍が近くに刺さっておりリーンがすぐに引き抜いた。


「去れ! これ以上は被害を出したくないだろう!」

「ありがとうございます!」

「いえ、我々も見過ごす気はなかったので」

「あのお三方、これからどちらへ?」

「東の国の首都へ」

「それはちょうどいい! 申し遅れましたが私どもは阿蘇の臣下のものです。お礼と言ってはなんですが荷馬車に乗って行って頂けないでしょうか?」

「こりゃ助かったわぁ。遠慮なく乗らさしてもらいますわぁ」

「では、よろしくお願いします」


 阿蘇、それは依頼主の名だ。名家らしいが兵士たちの甲冑などは皆粗末で手入れが薄い。そして荷物はこの地域の主食である米らしい。俵と呼ばれる藁で作った袋に詰められている粒々な食べ物だ。


「皆様。そろそろ阿蘇の館に着きます」

「わかりました。我々の依頼主は阿蘇殿なので取り次ぎをお願い出来ますか?」

「御意。阿蘇も喜びましょう」


 坂を登りきると下に都らしき区画された街が現れそちらに向かっている。ただ、その都は廃れ外郭部などは酷く傷んでいた。崩れかけた門を通り神官や貴族が住んでいると説明を受けた区画に丈夫そうな門をくぐって入る。そのまま一番端の粗末な館に入って行った。


「阿蘇様……。先日ご依頼を通されたギルドの方々がおみえです」

「そうか! すぐに行く」


中から現れたのは農着姿の痩せた男性だった。だが、彼はレイたちに頭を深々と下げて自己紹介を始めた。


「ご来訪感謝します。皆さんのことをどれだけ待ち望んだか。私が阿蘇の意守です。そして、奥座敷に我が妻の織。私の従者をしてくれている者達で右から太助、喜三、六弥、弥平です」

「丁寧なお出迎えありがとうございます。我々は中央、西のギルドより参上しました。俺からフェンク・レイ・スウォード。こちらがボア・アロウ・ルース。最後にリーン・ハルバートです」

「はじめまして」

「よろしゅうたのんますぅ!」


 奥の部屋に通されことの概要を説明された。捕まえて欲しい盗賊の名前と人相。他に表だった特徴を教えてもらい夜を待ち行動を起こすことにした。


「レイ殿、本当に私どもは行かなくてよろしいのですか?」

「えぇ、少人数の方がいいですし。何よりも阿蘇殿と奥方を守っていただきたいんです」

「なんと……なんと慈悲深い」

「いえいえ、この街は阿蘇殿のような人が治めるべきだった。この荒れ方では最早再建は不可能でしょう」

「やはりそう思いますか? 事実、現在の帝の暴政には言葉も出ません。今はこの敷地で畑を耕して我ら六人何とか繋いでおりますが……」

「困ったらいつでも呼んでください。いつでもうちの仲間が伺います」

「どうもありがとう。畑はこれくらいにしましょう。お客様に手伝っていただくなんて本当は許されないことですからね」

「でも、いい体験をさせていただきました」

「それは何より」


 鍬を握り鎧をとって外にいるレイは先ほど紹介のあった太助と敷地内にある菜園の手入れをしていたらしい。阿蘇に頼みやらせてもらったらしく彼はニコやかに笑いながら二人を見ている。


「レイ、ホントにその作戦で行くの?」

「あぁ、今の情報ではこれしかできない」


 夜が訪れ三人は都の中央のメインストリートにいる。そこに挑戦をしてくるようにレイほどの身長の女が現れ少し低めなソプラノが響き三人に声をかけた。


「アンタたちが雇われギルドの庸平ね?」

「庸平という言い方は少し違うな。ローズマスク」

「私を捕まえに来たの?」

「当たり前だ。こそ泥の逮捕が任務だからな」

「こそ泥とは失礼ね。だけど、私を捕まえられるなら逮捕してもいいわよ」


 飛び退いた女を追おうとするリーンを抑えレイが二人に呟いた。


「リーンは後ろから追尾して見失うな。アルはその側面に張ってヤツが動くのを待ってから矢を屋根に射込んで屋根の上に登ったところに最低の威力でサンダースパイダーネットを使って麻痺させろ」

「わかった……。ウチが追い立てる訳やな?」

「あぁ、行け!」


 リーンは狼族のビーストだ。持久力、速度、パワーを兼ね備えた最高のビーストと言っていい。ただ、性格の関係で彼女は素直すぎる。


「ふんっ! 子犬が追いかけてきた!」

「にゃにぉぉ!」

「フフン!」


 軽やかに屋根の上を駆け抜ける二人の隣の屋根の上にはアルが弓を構えて走っている。


「くそ! アイツ等人のこと考えてねぇな!」


 狭く高い倉庫が多い川沿いのエリアに入り作戦を実行した。アルが気取られないように矢を射込み準備をし終えるとリーンがわざと大振りに矛を振り回し矢の距離が均等になるように構えた。


「今だ!」

「了解! サンダースパイダーネット!」

 また見事に引っかかり地面に落ちて空を仰ぎ見ながら何か口を開いて喋ろうとしているが高い電圧をかけられたためか声になっていない。


「おとなしくお縄につけ」

「フフフ! フハハハハ!」


 レイの目に砂を当てようと起き上がり様に投げつけたが籠手で防いだレイの手が伸び女のマスクを剥ぎ取った。


「キャッ! しまった!」

「危ねぇ!」


 既に彼らは予想していたが顔を見るとどう見ても同い年くらいにしか見えない。捨て台詞を吐きながら夜闇に消えた。


「今日はお開きよ! また遊びましょう!」

「レイ! 大丈夫?」

「大丈夫だよ。アル。今夜の収穫は二つだ。俺がヤツの顔を見たのとヤツの職業がわかった」

「やったやん!! 明日の夜にはお縄やな」


 剣を担ぎ直した彼に続き白み始めた空のなか阿蘇の館に帰る一同を路地の門に隠れてみている少女がいた。


「にゅぅぅぅ……。なんかアイツ等格好良かった。どうしよう、もう顔見らちゃったし」


 その頃のギルド本部ではファンとマナが魔法学校で魔法を練習している。マナはファンがふんだ通りかなりの魔力を保持し技量も高い。


「うわぁ! お姉さん、すごぉい!」

「いいぞ。マナ。制御は完璧だ」

「ありがとうございます!」

「あとは出力だな……」


 その時、マナのワンピースの袖を小柄な少女が引っ張った。


「あれ? ルナさんよね?」

「はい……。あの、ギルドに入るにはどうすれば……」

「何で私に聞くの? ファン先生のほうがよく知ってると思うけど」

「ファン先生はちょっと怖い……です」

「こわ!? い……のか?」

「はわわわ…………」


 ルナと呼ばれた少女にわからないと答えると東の方角を遠目に見るマナ。その横にファンが立ち華奢な肩に手を乗せた。


「心配か?」

「はい。レイ君はいつも無理をします。心配してるのに聞いてくれないですけど……」

「はは、やはり師弟とは似るものだな。ギアもそうだったよ。あの頃はアイツも少し幼いところがあって可愛かったが」


 そのような話にふける二人をよそに東の国で怪盗ローズマスクを捕まえるという任務についていたレイは二人とともに作戦第二弾の説明をしていた。今回はかなり力業だ。ギルドの中でも指折りの体力を持つ二人に巨体な力を保持したレイの力を駆使し夕方人が少なくなる頃から追いかけて夜に捕まえるという持久戦に持ち込むのだ。


「夕方は人が少なくなると阿蘇さんが言っていた。狙い目はそこだ。ヤツはプライドは高いらしいから今日も来るだろう。俺は様子を見て捕まえるから二人は追尾をくれぐれも頼む」

「よお解らへんが何とかするさかい心配せぇへんでええよ」

「私達ならではね。レイは具体的には何をするつもりなの?」

「能力を使ってアルやリーンの位置を把握して路地や空き地に入った時点でそこに行く」

「わかったわ」


 レイの予想は正しく夕方に都の中門付近でマスクをつけて現れた。すかさず二人が足並みを揃え走り出す。レイは都の中心付近に陣取りギアから教わった力の使い方の一つを利用して三人称を捉えている。


「しつこいわねぇ。しつこいのは嫌われるのよ!」

「あんたかてしつこく挑戦受けとるがな!」

「あら、一字一句リーンと同じって珍しいわね」


 一時間程で追いかけられている怪盗ローズマスクの方が音を上げ始め細い路地を抜けて広い空き地の縁に現れた。間髪を空けずにレイが能力を使用し筋力を増強させその付近に靴音とともにレイが着地した。


「嘘でしょ!!」

「さぁ、まだ闘うか? それとも捕まるか?」

「闘うに決まってるでしょ!」


 鞭を右手に握りしめ左手は太ももにつけてあった細い針のようなナイフを持って距離を取った。レイは大剣をつかみ相手の動きに動じずに仁王立ちになり出方をみている。鞭が驚くべき速さでれいの片腕を捉えたが逆に力任せに引っ張られ鞭を離してしまって。


「やぁ!」

「鞭と暗器か。オラッ!」

「キャッ!」


 服に隠し持っていた細い針のようなナイフをさらに増やし投げたり斬りつけたりするが全くレイには当たらない。


「何でよぉ!」

「実力差だな。隙あり!」


 レイの足が彼女の足をすくい後ろに倒れ込んだ。大剣を顔の真横に突き立てすぐに声をかけた。


「お縄だからな。リーン! アル!」

「終わった?」

「決着はついたようね」

「わかってるなら連行の準備だ」


 素直に頭をうなだれて両手を縄で縛られてリーンの後ろを歩く。少女はレイの予想どおり年齢は同じくらいで素性もわからない。


「ねぇ……。アンタ達のギルドに犯罪経歴の制限はあるの?」

「無いが?」

「お願い! アタシを連れてって!」

「はぁ?」


 突拍子もなく言い放たれた言葉を聞いた三人はとりあえず阿蘇宅に連れて行くことにした。阿蘇宅は広く柱に縛り付けて相談すると連れて行って問題ないと言われたため連れて行くことにした。


「レイ……ホントに連れてくの?」

「あぁ、戦力にはなるだろうしな。ここに置いて行っても都の本殿に連行するんだろ? めんどくさいしな」

「それはそうだけど……」

「うちはいいと思うで? うちもそのくちやしな」


 縄を解き立たせるといきなりレイをしげしげと見回す。


「顔よし、スタイルよし、運動神経よし。……か気に入った!」

「は? いきなりなんだよ……って、うわぁ!」

「彼女になったげる!」

「抜け駆けは無しやぞローズ!」

「そういえば名前を聞いてなかったわね」

「アタシの名前はヴィヴィア・ヴィオ」

「こちらのフルネームも言っておくか……リーンとヴィヴィアは離れろ暑い! 俺はフェンク・レイ・スウォード」

「うちはリーン・ハルバートや」

「私はボア・アロウ・ルース」


 目を見開きアルを見つめるヴィヴィア。まだアルはマスクを取っていないため顔はわからない。


「あなたが碧独の美女?」

「そう呼ばれたけど私自身は美女でも何でもないぞ?」

「でも顔立ちは綺麗だしスタイルいいしって目が……」

「あぁ、これね。一応は戦った跡なのよ。熊とね」

「熊!?」


 新たにヴィヴィア・ヴィオという少女が仲間に加わり阿蘇宅で彼女の特技である軽業や曲芸などを披露してくれた。その夜は静かに過ぎ月が描くであろう弧の頂上に達したときアルは縁側で月を眺めていた。


「アル! どうしたの?」

「ヴィヴィアか。月を見ていたの。そっちは?」

「アタシはレイと添い寝しようとしたら追い出されたてころ……」


 アルは片膝を立て反対側を横に倒し肘を立てている膝の上に乗せて話している。ヴィヴィアは胡座を少し緩め足首を握っている。二人の会話はレイのこととギルドのことが多かった。そのなか阿蘇の従者の太助が現れ緊急の連絡を告げた。


「申し上げます。皆さん退避の準備をしてください」

「どうかしたんですか?」

「はい、話すと長いのでかいつまんで……現在は北朝と南朝に別れいがみ合う関係のこの国に二年前に飢饉が起こり南は大損害を受け今に至ります。しかし、北にはほとんど損害はなく軍を整えてこちらに向かって侵攻を始めたのです」

「わかりました。皆さんて退避を始めますので母屋に集まってください」


 鎧をつけたレイがリーンと他の4人の従者を引き連れ阿蘇のところに行った。阿蘇もついに動くことを決意し必要な物を集め始め従者の1人が奥方を担ぎ屋敷を抜け出した。


「すまない……。こんな我々の国のゴタゴタに巻き込んでしまって」

「いえ、雇い主を守るのも俺たちの仕事ですし。このくらいの人数なら早く西にぬけられるでしょうし」


 馬が引く荷車に俵や他の種を積んで自分達も乗り込み走らせている。馬の御者を太助が勤め側面見張りにヴィヴィアとリーン。正面見張りにアル、後方見張りにレイが付き敵軍の兵の動きをみている。


「あと半分程で付きます。その前に敵の騎馬隊が追いついて来ましたがね」

「レイ! そんなのんびりしてていいの?」

「アタシに任せて! これがあるから!」

 ヴィヴィアが小さな玉を取り出し全員に前を向かせた。そして太助に馬の目の横を手で塞がせそれを投げた。地面に落ちた瞬間に破裂し眩いばかりの光を放った。光が収まると同時にリーン、アル、レイが荷車から降り敵の無傷な馬を兵隊を叩き落として奪った。


「大成功!」


 一同は勢いよく駆け抜ける。そして、西のギルドにも変化が出ていた。北の軍が南に侵攻をはじめ通り道の街を悉く焼き討ちこの中央大陸にまで勢いよく侵攻しついにこのエリアまで魔の手をのばして来始めたのだ。


「ギア、フィトは先陣を組んでマナとファンのいる北区に行ってくれ。その他は住民の避難を最優先にしてギア、フィトに続け」

「了解」

「御意」


 ファンはいち早く異変に気付きすぐに対処を始めていた。生徒を大教室に集め自分は防御陣をチョークで足元に書き敵が来るのに備えているのだ。


「みんな! こういう時こそ落ち着いて行動するんだ! 私の結界で最悪の事態は避けるつもりだが君達にも協力して欲しい」

「はい!」


 巨大な勢力の侵攻に耐えられるのか? またレイは間に合うのか。全員の力が試される。そんな中新たに仲間となるだろう者が同じく北から猛進してきていた。


TO BE CONTENEW

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