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虹の音 特別第1話

作者: めるてぃう

「終わった…のか…?」


その日、戦いは終わった。


大地は血に染まり、大量の犠牲者が足場を覆った。


赤い地の上には、虹のかかった空があった。


その日──その数年間での総死者数は7億人。負傷者は5億


人。その中で戦死した者は600人。


この戦争で大きな戦果を上げたのは、21人だった。


この世界を巻き込んだ戦争の始まりは、10年前まで遡る。



10年前




???『今日から…お前の名は…奏だ。お前ら2人が…希望だ…………………………。』


そこには、泣き叫ぶ少年と、1人の影があった。



数年後



母「奏〜、彩葉〜、早く起きなさい。今日から学校始まるの


よ〜。」



奏「ふあぁ〜、ついに今日か。緊張する。」



彩葉「もうこんな時間!急がないと。」



奏「うわほんとだ、やばい。」



今日は高校生活の初日だ。俺と彩葉は、世界で1番偏差値が


高い高校と言われている、高度技術魔法軍兵高校に合格した


のだ。この高校に入れば、国軍に絶対に入れることに加え、


幹部になるチャンスも得ることができるのだ。この世界にお


いては、国軍兵は英雄のような地位になるのだ。しかし、俺


と彩葉は、地位のためではなく、人々を救いたい思いでこの


学校を目指したのだ。そしてついに今日からこの学校での生


活が始まるのだ!



─────────────────────────


奏「は〜、ぎりぎり間に合った〜。」



彩葉「初日から何やってるんだか。」



ギリギリ間に合った。全速力で走ってたら、後ろから一瞬で


抜いてきた人もいたので、やはりこの高校は優秀な人しかい


ないと実感した。



「皆さんには、今からトーナメント戦をしてもらいます。」



奏「え?まじか。」



周りもざわついている。しかし、在校生はとても落ち着いて


いるので、毎回しているのだろう。



最初は一度に100人ずつ戦い、その勝者でトーナメント戦を


するらしい。その順位でクラスが別れるらしい。そのクラス


は、学年は関係ないらしい。



「ブロックを書いた紙を配るので、そのブロックに出場して


ください。」



奏「お、俺Aブロックだ。」



彩葉「私はEだ。」



奏「お互いがんばろうな!」



突然だが、この世界には魔法がある。人それぞれ得意魔法が


あり、様々な使い方がある。



そして魔法とは原理は似ている能力、通称Mineがある。こ


れは様々な能力があり、1人1つのMineが使える。


そして同じMineを使える者はほとんどおらず、それは相手


にもわからないので、強力な武器となる。



そして最後に“色”がある。1人につき1色あり、それは約12


色で、「赤」、「赤橙」、「黄橙」、「黄」、「黄緑」、


「緑」、「青緑」、「緑青」、「青」、「青紫」、「紫」、


「赤紫」がある。例外もあるが、大体はこれらに当てはま


る。色については、何故あるのか、何の効果があるのか、ま


だ謎が多い。ちなみに俺の色は緑、彩葉の色は青だ。



話は戻るが、このトーナメント戦ではこれらをいかに使いこ


なせるかが勝利の鍵となる。



奏「Aはもう始まるのか、よし、行ってくるわ。」



「それではAブロックの試合を開始する!」



「キーーー…」



「うおおぉ!」



「喰らえ!俺の竜巻!」



奏「皆すげぇな、俺もやるか。『フロウズンアーム』!」



奏の右腕に、氷の塊が腕の形になって付く。そして、


奏「『アイス・クロー』。」


氷が大きな3つの爪の形になり、そしてその斬撃で敵をなぎ


倒す。




???「流石にこの学校に来るだけあって強いな。見な、


()()()もいるぞ。……!?」



謎の男は急に驚いたように振り向いた。



???「どうしたの、──(すく)。そんなに驚いて。」



透「いや、どこからか視線を感じてな。それも強い魔力を帯


びてた。もう観戦は止めだ。帰るぞ、──彩花。」



彩花「えー、せっかくいいところなのに。」




一方その頃、Aブロックの試合はあと2人になっていた。



奏と、もう1人は、



先生「彼は、昨年予選通過した、毒田(どくだ)(よう)ですね…。」



奏「フッ、こいつは強えな!」



溶「フン、新期生か、相手にもならんな。」



奏「それは俺を倒してから言ってくれるか?」



溶「せいぜい楽しませろや!」



と言い放ち拳を放つ。それに合わせるように奏も氷で覆った


拳を放った。



奏「『アイス・パンチ』。」



溶「なんだそのくそだせぇ名前はよぉ!」



奏「名前は適当に付けた。お前を倒すのにかっこいい名前な


んていらないだろ?」



そう言って、また拳を放った。両者互角のように見えるが、


奏は勝ちを確信したように、



奏「あんた、あんまり動いてないようだな。」



溶「チッ、めんどくせぇな。俺に気づかれないように凍らせ


た技術は認めてやる。」



奏は、溶に気づかれないように足元を凍らせていたのだ。



溶「でも、俺には効かねえなぁ。」



と言い、何やら液体を出した。そして─氷が溶けていっ


た。



溶「俺のMineは“毒”だ。凍らせようが俺はそれを溶かすこと


ができる!」



奏「へぇ、そう。」



と、奏は微笑んだ。すると、溶は、



溶「この毒を帯びた拳でお前はやられる。」



奏「いいや、あんたが負けるね。」



そして、両者の拳がぶつかり合った。



溶「終わりだ!」



奏「終わらないよ。」



奏は溶の拳とぶつかり合った手に指を当てた。



奏「ありがとな。」



そして次の瞬間、奏の腕から先程の溶の毒が出てきた。



溶「はぁ?何が起きてやがる。」



奏「これが、俺のMineだ。名前は言えねぇがな。」



そう、奏のMineは“経験”。一度触れた物質や、見た現象な


どを自分が変形、生み出して再現することができるのだ。



奏「これで終わりだ。」



溶「くそったれが!まあいい、これだけ強さに差があれば潔


くやられるさ!」



奏「お前の分まで、頑張ってくるよ。」



と言って奏は溶を倒した。

ここから広がる物語があるのです…。

ぜひ奏の運命を見届けてください。

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