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使者

コンコン


ノックの音が部屋に響く

「リーダー、ブルガ様がおいでになられました」


「通してくれ」


『失礼いたします』

老執事が部屋に入ってくる

白髪のオールバックでスーツ、そして射るような鋭い眼光

背は俺よりも高くガッチリとした体格


「お久しぶりですブルガさん」

『お久しゅうございます』


スっと頭を下げる

流石絵になる


「早速で申し訳ないですがお話を伺いたい、今回は急ぎだと伺いましたが・・・」


『はい、1日ほどで我が主は会議に出席するため出発いたします、その間のダンジョンの管理をお任せしたいのです』


「管理という事はブルガさんも不在ということでしょうか・・・?」


『ええ・・・ですので我がダンジョンへ赴きクリエイト権限の一時的譲渡などの手続きも必要となります』


ブルガさん居ないのか・・・そして準備期間


「えーっと・・・依頼書によりますと勇者ですが今回召喚された勇者ですか?それとも別の?」


『此度召喚された女勇者でございます』


「一応こっちでも調査はしてたんですよ、ユーリー」


「はい、では情報の擦り合わせを簡単に」


今回の依頼についてくる二人のうちの一人ユーリー

青髪に赤目の女性レンジャー

諜報活動が主

真面目で性格も良いのだが酒癖だけが非常に悪い

酒大好きで酒癖が悪いとか最悪である


「勇者一行ですが4人組、全員女性のパーティー、勇者は聖剣持ち、アイテムBOX持ちという情報があります」


そこにもう一人のレンジャーアンナが付け足す


「3人は魔法使い、回復魔法使い、神官見習いですね」


アンナは茶髪に緑の目

獣人と人のハーフ

陽気で天真爛漫な普段はうるさいくらいに喋るが今日は流石に大人しい


『流石でございますな、しかしアイテムBOXは厄介ですな・・・』


アイテムBOXは本当に厄介だ

手に入れた食糧や武器、戦利品全て持ち運べる

正直羨ましい


「しかしレンジャー系職業なしって珍しいな・・・兼任してる奴でもいるのか?」

ユーリーに目をやる


「いえ・・・こちらでも調べてはみたのですが兼任は居ないようです」

「アタシらの職舐められてるんじゃないかしら・・・」


アンナが少し怒っているが今はブルガさんの前だから慎んでくれ


「食料難で攻めるのは無理だな、今その勇者達は?」


「現在赤の君のダンジョン近くの町にある小さなダンジョンへ行ってるみたいです」

アンナが報告書を見ながら答える

「あ、二日前です」


あのダンジョンは4階層で守護者も居ないから慣らしか・・・

まあ赤の君に会ってクリエイト権限一時的譲渡が先か


「ではブルガさんお願いします」


『ではこちらへ』

そう言いながら中空に黒い空間を作り出す

上位悪魔族の秘儀空間転移


「さあ仕事だ二人共行くぞ」


ユーリーとアンナはコクンと頷いた


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