表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
34/43

女勇者の帰還

まさかの投稿2連続ミス

心が折れそうになった・・・

転移アイテムで緊急帰還して3日がたった

昨日ダンジョン遠征の報告書を騎士団の副団長に提出した


そして今王国騎士団執務室に呼び出されノックをしたところだ


『失礼します』

「おお、ジングウ殿よく来た」


ジングウとは私の名前

神宮明日香、異世界に来てからはジングウと名乗っている

そして目の前に居るのはこの王国騎士団副団長のレヴァーニン

レヴァーニンは貴族でありながらも実力で副団長の地位を手にしている

実力も度胸も一級品だ


「さっそくだがジングウ殿、ああ座ってくれ」

『では失礼します』

軽く会釈をし椅子に座る


「ジングウ殿、このレッドドラゴンのダンジョンの報告書を読ませていただいた、俄かには信じられぬな・・・」

レヴァーニン副団長は報告書を見ながらこちらを見る


『行った自分たちですら信じられませんでした、情報とまるで違いました』

報告書には虚偽なく全て真実のみを記入した


「うむ、あの3人の報告書とも同じ内容だった」

神官が書いていた地図と町で手に入れた地図を見比べている

まあ虚偽に思われても仕方がないかもしれない


『その報告書にも書いてありますが【私達の情報が売られたのでは】ないでしょうか』

余りにも的確に敵を配置している

そして極めつけのローチ・・・

もうこの国に売られたと思っている


「その考えは早計だと思うのだがなぁ・・・」

レヴァーニン副団長は髭を撫でながら眉間に皺を寄せながら語る


『王国の諜報部に売られたとすると・・・私は今後ダンジョンや討伐軍に参加はできません』

レヴァーニン副団長は苦い顔をしている

そりゃそうだ勇者が今後戦闘に参加しないと明言したのだ


「うちの諜報部も何処かと繋がっているかもしれない・・・か・・・」

『今回は遠征先のレッドドラゴンのダンジョンですよ!?レッドドラゴンに情報を売ったとしか考えられないのです、私達の兵装も、人員構成も全て筒抜けです』


居るはずのアンデットも居ない、他のモンスターも居ない、フィールド階層が迷路


「確かに階層守護者が全て居ないのもな・・・」

『ええ・・・私たちはもう1階層から罠に掛かってたんです』


ここまで言うとレヴァーニン副団長も疑わなくなった

後はどんな罠があったのかや、スライムの奇襲について聞いてきた


「スライムが戦術を、か、聞いたことも無いな」

『本当に厄介でした、私たちの考えではスライムを統括する何者かの存在があると思いました』

そう考えでもしないとやってられない




♢ ♢ ♢ ♢ ♢


一旦ダンジョンの報告書の話は纏まった

そこで今後について切り出す


『それで今後についてなのですが、加護の返還を希望します』

勇者をやめて一般人として今後生きていこうと思っている

次に召喚される人には悪いが私は【折れてしまっている】


あの5階層への扉を開けてしまっていたら・・・

そう考えるだけで吐きそうになる


「うむ・・・王と団長とも話をしなくてはな・・・」

レヴァーニン副団長は私が召喚されてから剣を教えてくれた人だ

色々と世話にもなった

だがもう私は折れている


そんな私の表情を見越してかレヴァーニン副団長は元勇者の事を語りだした


「ジングウ殿がダンジョン遠征に出て数日後に【60年前召喚された勇者の加護が返還された】事を王国は確認した」


『あの行方不明の勇者ですか!?』


「あぁ・・・生死はやはり不明だが加護の返還だけは確認された」


この世界には勇者は何人も居るが召喚できる勇者は国ごとに人数が決まっている

王国は今回加護が返還された行方不明だった勇者と私だ


行方不明だった勇者の剣は魔剣

魔力を切断力に変える

威力が魔力に直結している珍しい剣だ


私の剣は聖剣

聖剣なのでアンデットなどが触れると浄化させられる


「加護が返還されたことにより王国ではもう1人近々召喚する予定だったのだが・・・まあジングウ殿の件はしばし待ってくれ」

『わかりました・・・』

この場で決まるとは思ってはいない

でも最後にコレだけは言っておきたい


『今回のダンジョン・・・明らかに人為的です、団長と王にもそう言っておいてください、危険すぎますと』

そう言って私は席を立つ


『失礼します』

そしてレヴァーニン副団長に頭を下げ退出した


もう折れた人間を動かすことは出来ないだろう

レヴァーニンはそういう人間を何度も見てきた

モンスターの恐怖に当てられた兵士は余程でなければ復帰の見込みはない

精神に傷を負うと立ち直るまで時間がかかるのだ


「団長に報告せねばな・・・」

キリキリと痛む胃に手を当てレヴァーニンは呟いた

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ