依頼書
一人の男が調査結果報告書と依頼書を見ながら呟く
「なんでここにきて仕事増えてんだよ・・・」
身体は中肉中背で髪の色は茶色、特に目立つ点は右目が眼帯であること
「赤の君の依頼は緊急らしいのでマージ早く準備してください!!」
こちらは男よりも頭一つ背が小さい女性職員
「マジ怖いんですからね!」
書類の整理に忙しいのか背中越しに急かされる
先日までこのクラン『ゴキゲン鳥』は閑古鳥が鳴くほど暇だったのだが・・・
「まあ王国の件は後回しだな、まずは赤の君に直接話を聞かなないと・・・」
このクランのリーダーをしている男は無精髭をなでながら調査結果報告書を見る
「王国の件はマナ欠乏による罠と守護モンスター復活が間に合わないだけなんで兄妹にでも任せますか?あの二人なら大丈夫でしょうし」
女性職員は軽く整理した報告書を読みながら答えた
「ん・・・そうだな、しかし赤の君の依頼となると面倒なことになるかもしれんな」
「下手したらクラン立ち上げ以来一番の依頼になりそうです!リーダー!お給料の賃上げ期待してます!」
「ぬかせ・・・まあ今日にでも行くとして二人には連絡しておいてくれたか?」
「連絡済みです、待機部屋へ行ってください」
「わかった」
そう言いながら依頼書を持って部屋を出た