勇者到来前
ダンジョンクリエイト調整をほぼ終わらせたが徹夜で眠気が襲ってくる
瞼をグリグリと押して眠気と戦っていた
そこにアンナが早馬で帰還したのだろう
ドアがノックされ入ってくる
「勇者達は馬車に乗ったの確認したので戻ってきましたー!お昼過ぎには到着すると思います」
「おーご苦労さん・・・こっちもひと段落着いたところ・・・ふぁぁあああああぁ・・・う・・スマン」
返事の途中に盛大な欠伸をしてしまった
頭をポリポリと掻きながら
「すまんな徹夜だったからなぁ・・・」
「いえ、お疲れ様ですユーリーは?」
馬での移動はそこまで苦ではなかったのか元気いっぱいだ
「もう起きて3~4階層の調整に向かっているはずだ」
「ではユーリーに休憩してもらいますよ、交代してきまーーーす!」
「わかった俺もひと眠りしよう」
昼過ぎまで少しだけ・・・
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「リーダー!勇者一行着ましたよ!」
アンナが身体を揺する
「そうか、スマン、イービルアイにインビジブル発動を」
コクリと頷いてアンナが走っていく
さて・・・4時間ほど眠れたのか
ユーリーはどこにいるか・・・
おや、ローさんが来てる、眷属配置終わったのかな?
「ローさん配置完了ですか?」
触覚がピョコピョコと頷くような動きを見せる
驚異的なスピードで眷属召喚を終えたローさんすげえな
あまり増えすぎるとスタンビートを起こしかねない、もし起こるなら勇者一行が来た時にでも起こせばいいだろう
「調整ありがとうございます、まだ時間はあるので此処で待機してても良いですよ」
働きすぎるのは人だろうがモンスターだろうが良くはない
休めるときに休んでもらう
「緊張・・・してますか?」
『ビクッキョロキョロ』
まあ緊張するなって事の方が無理だ
なんせ相手は異世界から召喚された勇者
「俺も緊張してますよ」
ハハハハと笑う
社交辞令じゃなく本心だ
なんせ【スライム】【罠】【ローチ】で勇者を追い出そうというのだ傍から見れば無謀だ
ユーリーもやってきた
「おはようございますリーダー、眠れましたか?」
「ああ、さっき起きたところだ」
そしてユーリーに仕事を回す
「奴らの動向を逐一報告書に纏めて行ってくれ、面倒だが頼んだよ」
スマンといいながら羊皮紙の束を渡す
「了解です、アンナと交代でやります」
羊皮紙の束を確認しながらユーリーが頷く
アンナもイービルアイへの連絡が終わったのだろうこちらに向かって走ってきた
「イービルアイへの連絡とパープルスライムさんへの指示伝達終了しました~」
「スマン忘れてた・・・指示伝達ありがとう」
起き抜けは本当に頭が回らない
「コカトリスの串焼きでいいっすよ~~ニシシ」
にゃろう
しかし報告書にもあったがコカトリスは俺も食った事がない
アンナが言うんだから美味いんだろうな
どうせ任務が終われば酒場で飲むだろう、俺が支払うんだろうし
「終わったらな」
一言だけ呟いて締めくくる
それはともかく依頼をこなさないとな!
勇者一行は目の前だ気合を入れよう




