キャロルとクライドとレオルとメジザ島 part7
「そそ! その権利はね…………?」
クライドは唾をゴクリと飲み込む。
緊張感がレストラン全体を霧にのように包む。
「メジザ島の所有権でーす!」
刹那の空白―。
「な、なにを行っているんだ! そんなの嘘に決まっているじゃないか」
「いやいや、僕は嘘なんてつかないよ? そんなことしたら、ゲームが楽しめないじゃないか」
ケタケタ笑っているシルはやはり、不気味だ。
スピッシュが剣先を下げ、口を開く。
「シル・マッカザージル、一つ質問していいか?」
「いいよ?」
「このゲームを仮に受けたとして、貴方にメリットはないでしょ?」
「あー、なるほどね、やっぱりそこが気になるんだみんな……」
「みんなって?」
「あ、いや、こっちの話、まぁ、メリットはないこともないんだけど、基本的に楽しみたいだけなんだよね、僕って、つまらないことが一番嫌いでさ?」
シルは椅子から飛び跳ねるようにおり、スピッシュに近付く。
「取り敢えず、ゲームのルールだけでも聞いて行ってよ? それまで、私語厳禁! もし喋ったら、コロスから!」
平気でそんなことが言える、シルにスピッシュは固まってしまった。
スピッシュだけではない、ここにいる全員がシルの不思議なオーラに困惑している。
「今からやるゲームは簡単です、この中に一人だけ裏切り者がいます、その裏切り者を見つけ出す、若しくは、絶命させたら、あんたたちの勝利です! 時間は今から三時間でっと……?」
そこまで説明を終えるとシルは小さな砂時計を机の上に置いた。
「これが三時間立つと爆発する時計でーす! これを解けるのは僕しかいないので! まぁ、後は察して??」
シルは飽きたのか、ダラダラし始めた。
「まぁ、ということで、スタート!」
その合図と共に船内に風が吹き荒れる。
皆が目を開いた時にはシルの姿はなかった。
「クライドさん……」
スピッシュが不安そうにクライドを見る。
「スピッシュ、アル、レオル、そして私、この四人の中に裏切り者がいると、シルは言っていたな……?」
クライドはスピッシュの顔を一切見ることなく、砂時計を一点に見つめながら、問う。
「はい、シル・マッカザージルはそう言っていました…………」
スピッシュは俯きながら、言葉を溢した。
スピッシュはアルと長い付き合いで、お互い裏切り者ではないことを確信している。クライドとレオルだって同じだ。
「今こそ、私たちは疑心を捨て、お互いを絶対に信じなければ、ならない!」
そうクライドは叫ぶ。
「まず、落ち着いて整理していこう、みんな一旦席に……」
その時、後ろの扉が開く。
そこにいたのは、キャロルだった――。
※久し振りの投稿で、辻褄が合っていない可能性があります。
しかし、これからも気長にぬぼぬぼ、執筆していくつもりなので良ければよろしくお願いします!




