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キャロルとクライドとレオルとメジザ島 part5

「疲れた~」

 キャロルは会議が終わるとスピッシュに部屋を紹介された。赤を基調としていて、豪華なライトと大きな風呂が特徴的な部屋だ。

「ここは何の部屋なの?」

「え、っとキャロルさんの部屋ですよ? 三時まで時間ありますし、是非、ゆっくりくつろいで下さい」

「ここが? 私の部屋??」

 豪華とかそんな言葉じゃ言い表せないほどで、ここまでくると異世界に飛ばされたようにすら、感じる。

「それでは私はこれで」

 スピッシュは頭を軽く下げ、その場を後にした。

 キャロルはベットの上に寝転び、天井をぼーと見上げる。

「なんか、疲れたな……」

 気持ちを高めていたせいか、少しだけ気疲れしてしまった。護衛部隊の人達の魔力を利用した、魔法の力は桁違いだ。

 特にパンヌという少女。見た目や行動は至って可笑しいが、魔力は膨大且つ強靭だ。しかも、魔力の質を見る限り、きっと、両親共に良い魔法使いだった違いない。

 キャロルは会議後こっそり、名前を覚える為と、ある紙に名前を書いてもらった。この紙は元々その人が持った、魔力や淫力、その他のスペックも大まかに分かるものだ。

「懐かしいな、このアイテム使うの」

 これはエオと初めて会った時に使ったものだ。念の為、持ってきて正解だったし、これを見るとエオのことを思い出す。

 呪いの鍵のせいで淫力に変えられてしまったキャロルは有り得ないほど、エロくなっていた。

 そのせいで散々エオを襲いかけ、迷惑ばかりかけていた。

「まぁ、この恩は結果で返さないとね……」

 キャロルがお風呂に入ろうとベッドから起き上がる。

「おはよう、キャロル……」

「うわぁ!」

 目の前に誰かの顔が有ったので、ビックリしてしまった。


「なんだ、うわあって! 失礼な奴だな、お前」


 そこにいたのは、パンヌだった。

「僕はやめろって言ったんです! なのにパンヌったら勝手に部屋に入るから・・」

「はぁ? 私が悪いの? なんなの??」

 パンヌとペピーが言い争っている。


「えっと、全然いいよ、パンヌ、それでなんのようなの?」

 キャロルはゆっくり、立ち上がりパンヌの前に立った。


「えーっと、大したようじゃないんだけど……」

「何でも言って、私に出来ることなら協力する」

「そう? それじゃ、しつもん……」


 キャロルはどんな質問をされるのか、と少しだけ身構えた。

 しかし、その必要はなかったようだ。

 何故なら、その質問は予想外のものだが、今回の護衛には全く関係ないものだったからだ。


「キャロルは、その、好きな人とかいるのか?」

「え? なんで?」

 人は焦ったときなんで? と言ってしまうらしい。


「理由は、ないけど……?」


 さっきまで威勢は何処にやら、もじもじして、まるで恋した女の子だ・・・・?

「…………」

「…………」


「え! 恋してるの?!」

「はぁい!? なんでそうなるのよ?!」


 違ったみたいだ。

「そうだけど……?」


 あ、やっぱり合っていたようだ。


「それで? なんで私にそれを?」

「だってキャロル、スピッシュといちゃいちゃしてたから……?」

「いや、いちゃいちゃは……?」

「してたもん! くそ女! 私のスピッシュに無駄に大きなおっぱいで色気出しやがって!」

「無駄ってなによ!」

 パンヌは嫉妬している、しかもうっとしいタイプの嫉妬の仕方。

「あのね、パンヌ! 私はスピッシュに興味ないし、スピッシュもきっと私に興味ないから!」

「スピッシュは絶対キャロルが好きなの! だって、スピッシュは……」

「スピッシュは??」


「おっぱいの大きさで人を判断するから!!」

「いや……?」

「なに?言いたいことがあるのなら言いなさいよ……!」

「じゃ言わせてもらうけど……?」


 キャロルは大きな声で、パンヌの耳元で叫んだ。


「スピッシュ! くそ男の極みじゃんか!!!!」


 その声は大きな船に反響して隣のスピッシュの部屋に聞こえたことは、また、別の話。

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