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グレイとホルセとメカリル族 part6

 箱は砕け、中から銀髪の少年が現れた。

「おめでとう! このゲームの勝者はホルセ、君だ!」

 ホルセが選んだの【×】。

 これが正しい解だった。


「どう? この魔愚は? 面白かった?」

「…………」

「なにー? 無視とか良くないなー!」


 シルがホルセに近付く。

 その刹那、ホルセの掌を、シルに当てた。

「アイス・デス・カリュート」


 シルは後方に吹っ飛び、部屋の壁を貫通。吹き飛んでしまった。ホルセは後を追いかけ、ジャンプで空中に浮かび上がる。

 しかし、そこにはシルの姿いなかった。


「どこ行った……?」

 地面に着地すると、一枚の紙が降って来た。

「何でも質問してね★ これメアド! それじゃーまた会いまショータイム!!」


 ふざけた手紙はシルの書いたものだろう。丁寧にメールアドレスまで添えられている。

「くそ、っぜったい……」

 バタンっ


 ホルセは怒りと恥ずかしさと不甲斐無さで無茶に攻撃を仕掛けてしまった。

 シルがこの場を去ったことを知ると緊張が解け、一気に疲れがきた。

 そして、そのまま、気絶してしまった。



 一方グレイはというと。

「にゃー!」

 猫と戯れていた。

「おぉ! 流石グレイ、ゲルリカにもう、懐かれておる」

「この猫がゲルリカ??」

「そうじゃ、この猫は魔力以外の物を吸い込み、増幅し魔力に変えてから、持ち主に戻す機械じゃ、ソラーノ島には愛雨エオという少年がいるじゃろ?」

「はい、何故それを??」

「エオを知らん奴など、ほとんどいないじゃろ? マンドラゴンの実を一晩で咲かせたり、マトソムを捕まえたりと、ニュースに引っ張りだこじゃったのだから」

 確かにそうだが、エオとこの猫にどんな関係があるのだろうか。

「あの少年の力、まぁ、ソラーノ島では淫力と呼ばれていたらしいが、それは真っ赤な嘘じゃ」

「嘘? そんな訳がないだろう?! しっかり調べたんだ!」

「まぁ、精密にいうと淫力でもあるんじゃが、それだけではないということだ、彼の桁違いの魔力量と性質は、間違いないなく、この世界の者ではない」

「この世界の者ではない……?」

「あぁ、あの力は神義の極みとも呼ばれておるものに違いない」

「それは私も聞いたことあります、神に認められた人間は、恐ろしいほどの力を発揮するとか、しかし、エオはそんな男じゃないですよ、そもそも、ソラーノ島にきて日が浅いし……」

「というと?」

「神様の力ではなし得ないことも沢山挑戦し、結果を残しています、それにエオはそんなこと一度も……」

「じゃ、聞くがエオの成果とやらは、この世界にいる全生物、誰でもいい、出来るやつがいるというのか??」

 確かにそうだ。エオのやってきたことは、ヒトや生物の範疇を余裕で超えている。


 エオは一体何者なんだろうか。グレイにとってエオは、とてもいい奴で、これからも仲良くしたと本気で思っている。

「だから、このゲルリカが必須なのじゃ、これで一旦、エオの淫力を吸い取ってみろ? そしたら納得できる答えを見つけ出すことが出来るじゃろ?」


 グレイは言われるまま、村長に猫を渡された。

「わしらが出来るのはここまでじゃ! 後はグレイ次第」

「……分かりました、それではまた」

 グレイは不安を胸に、猫を抱えて、ホテルに戻った――。

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