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日本と懐かしい光

「それで、少年? 何故、ピースを知っていたのか? 教えて」

 ヴァンパイアだった少女―メリーはエオに引っ張られて、家まで着いてきてしまった。

「妖精族が人間にされたことは僕も知ってるし、許してなんて言うつもりもない。ただ今から伝えることは全て真実なんだ」


 そう言って、エオは今までのことを語り始めた。

 ピースとの一緒に暮らしていたこと、村長マトソムが実は妖精を絶滅寸前まで追いやったグループに所属していたこと、ピースが家の上に存在する天界で体力を回復するため眠っていること。

 そしてエオがこの島を妖精も一緒に暮らせるような環境にするために、島の人のお願を聞いて【幸せ】を集めていること。

 メリーは顎に手を当て、ジー、とエオを見つめ、聞いていた。


「と、まぁ、大体こんな感じなんだ」

「本当に? ピースが生きてるの?」

「ピースだけじゃない。ジーゼスもエルゼも生きてるよ」

「……」


 メリーは無言のまま、下をうつむいている。

「メリー、まだ整理がつかないと思うから、今晩はうちに泊まっていって?」

「いいのか?」

 メリーはパっと顔を上げた。

「駄目な理由がどこにある??」

「そうか? あの、エオ?」

「なに?」

「雨に濡れて寒いんだけど、お風呂とか借りてもいい??」

「え、あ、ごめん! 今から沸かすからシャワー先に浴びてて?」

 エオはお風呂の支度を手早く済ませ、メリーがお風呂に入ってる間、料理の準備を始めた。

 一方、お風呂に入ったメリーはというと。


「ジーザス……?エルゼ……?って誰なんだろう?」


 メリーは聞き覚えの無い、人物に困惑している。

 と同時にエオのあの姿を創造した自分に酔っていた。

「あの大きな羽、エオ、ビビってたな……」


 メリーは嬉しそうに笑った。


「エオ―、今出たよ?」

 メリーはバスタオルで髪を拭きながら、リビングにいるエオに報告した。

 

 しかし、エオからの返答はない。

「エオ??」

 キッチンを覗くと、そこにはエオがいた。

「エ……オ・…………?」

 しかし、エオは倒れていた。

 血を吐きながら、地面に這いつくばっていた。


「おい! エオしっかりしろ!」

 メリーが一生懸命、魔法で止血するが、血が一向に止まらない。

「エオ! おい!」


 エオは朦朧とする意識の中、何か、懐かしい光を感じた。


「え……?」


 そこには喉かな自然も動物もいない。

 人、ひと、ヒト。

 久し振りに聞いた、電車の音はあまりにも五月蠅く、エオはつい耳を塞いだ。

「ここって?」


 エオの額には汗が流れた。


「日本……?」



一カ月半休んでいてすみません!

大学三年でハードな毎日を送っていました(言い訳すなっ)

これからも良ければよろしくお願いします!

※あと、この話は夢落ちではないです!!

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