ヴァンパイアとお股
※ちょっぴり、えちえちかもなので苦手な方はすみません!
「いててっ……」
エオの頭には大きなたんこぶが出来ている。
「ここはどこだ……?」
ランプが等間隔で岩肌に張り付けてあり、中心に水路が流れている。
「えーと、あ、そうか、落ちたんだった……」
大雨で雨宿りしていた時、寄り掛かった岩が壊れ、落ちた、らしい。
エオは頭を打った衝撃で記憶が曖昧になっているし、多分、気絶していた。
そのせいで、時間の感覚も狂っている。
「ここから出ないとな」
エオはここから地上に出る方法を考えた。
真上には微かに穴が見えるが、かなりに遠い。登ることはまず、無理だ。
「おーい! 誰かーー」
と叫んでみるが、雨だから誰かがここを通る可能性は低い。そもそも、雨の音で掻き消されので、エオと同場所にピンポイントで雨宿りする誰かがいない限り、この戦法は使えない。
《ステータス》
エオは誰かに連絡を取ろうとしたが、エラー表示が出ている。
ここでは使えないようだ。
「参ったなこれ……」
思いつく手段を一通りやってみたが、現状を変えるほどの名案はなかった。
エオはその場でゆっくりと腰を掛けた。
良い案がでるまで、一旦心を落ち着かせることにした。
ぼーとしていると、急に水路の流れが変わった。
「ん……? なんだろう?」
エオが立ち上がったその時だった。
「どけどけどけ!!!」
水路の波を器用に乗りこなす、小さな黒い物体がエオの顔面に飛び込んだ。
ザバンッ!!
エオは波に呑まれ、そのまま流された―。
「おい! 少年! 大丈夫か??」
頬を軽く叩かれたエオは、軋む体を無理やり起き上がらせ、周りを見渡す。
「これって?」
先ほどとは打って変わって、真っ白な大理石で囲まれた大きな部屋。
三体の石像が壁に埋め込んであり、右左には小さめ、と言っても、エオの身長の三倍はあるのだが、純白で輝いている。
中心の一体は別格だ。大きさだけではなく、その神々しい金光は何とも目を惹かれる。
「おぉ! 良かったー! 死んでなかった!」
「君は?」
そこには小さな女の子。全く穢れがない白い肌に石像に負けないほどの綺麗な金髪。間違いなく美少女だ。
そんな彼女は黒いマントを這おい、鋭い牙をキランと覗かせている。
「私はヴァンパイアのメリーよ! この神殿で住んでいる魔物よ! さぁ、人間、早速で悪いけど血を吸わせてもらうわ!」
メリーはエオに飛びかかり、首筋を思いっきり噛む。
「え、そんな、激しく吸わないでーー!!」
エオの抵抗も虚しく、メリーは血を吸い続ける。
「あー美味しかった……? あれ? なにこれ??」
エオは頭痛と貧血でくらくらなりながら、メリーに視点を合わせる。
「やばい! 君! 何者なの、体が火照って、お股がむずむずする・・」
メリーは身体くねらせながら、マントを脱ぎ、靴を脱ぎ、遂には、全身に纏っていた服を脱いだ。
「少年…………? 私を……」
メリーはエオの抱き着いた。
「ちょっと、え?」
エオは少女に欲情などしない。
ロリコンに目覚める前だったらだが――。




