表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
50/130

チラシと謝礼金

 エオの一日が今日も始まった。

 ホルセとキャロルの告白に対して、上手く返せなかったエオだが、キャロルの必死の思いで目が覚めた。

 エオはピースが好きだ。

 ピースは元々花嫁候補ではなかった。元村長マトソムの悪事によって、妖精族の生き残りであるピースが巻き込まれて、エオと一緒に生活を共にした。

 楽しかった五日間をもう一度、取り戻すには、ソラーノ島の幸せを沢山集めることと、鍵を全て集めることが、必須条件。妖精族は幸せが満ちた場所でしか、長時間暮らせない。

「ステータスで確認っと」


《ステータス》で確認した【377】と【8】という数字。

 これは島の人数と幸せの数だ。

 より多くの人が幸せになってもらわないといけない。


 そして、質問掲示板。

 この島の悩みが届いている。

 エオは何件か、無視してしまっているので、本日はそちらを片付けて終わり次第、リリカの鍵の謎を解くとしよう。


 エオは準備を整え、家を出た。

「エオ、やっほー」

 そこには。

「やっほーなのだ!」

 二人の元気な少女。メウとビスがいた。


「おはよう、朝からどうしたの??」


 エオはメウが何か、チラシを持っていることに気が付いた。


「それは?」

「これはね、今度、シュナリー料亭でイベントがあるからそれのチラシ」

「へぇー」

 シュナリー料亭は確か、花嫁候補のマフィンが働いているところだ。鍵は一刻も早く見つけないといけない、最優先事項だ。


「でも、なんで、二人が?」

「私たちは今、配達の仕事をしているのだ!」

「え?」

「親の脛をかじってたら大人になれないから、自分たちで働こうと思って」

 

 一〇歳の女の子の口から出るとは思えない、立派な発言に、親の脛かじった上に、我儘で都心の学校を選んだあの時の自分が情けなくなった。

「ビスも?」

「勿論なのだ! メウがやることは私も協力する、それに、私も大人になりたいのだ!」

「偉いな、二人とも」

 エオは二人の頭を撫でる。


「ふにゃ~」「なのら~」


 滅茶苦茶に可愛い二人を見ると癒される。


「はぁ! やめろ、エオ!」

 メウが後方に避けた。

「ビス、早く次に行くぞ!」

「えー、もうすこし・・・・」

「いいから!」


 二人は走って次の家に向かった。

 エオは。


 避けられたことがショックで、五分間、そこで立ちつくしていた。


 ケレルン種屋にて。

「ありがとうね、エオ!」

 エレスから来ていた依頼は簡単。

 水やりだ。

「やっぱり、あんたのそのスキルで水を上げると作物が異常に喜ぶわ」

 エレスは嬉しそうにエオの肩を叩いた。

「大したもんだよ! 今日のお礼は・・」

「いらないですよ」

 謝礼金を出すつもりのエレスにエオは必死に止めた。

「じゃー、代わりにプロの種袋上げるよ! 育てるのはかなり難しいけど、需要もかなりあるから高額だし、味も勿論美味しいから、食べてよし、売ってよしの作物が実るよ、まぁ、マンドラゴンを育て上げたエオからすれば、どんな作物も楽勝よ!」

「ありがとうございます、じゃ、僕はこれで失礼します、又、何かあれば気軽にどうぞ」


 エオは、次の目的地であるブレンド牧場に向かった―。

次回

エオの「家畜懐かれスキル」、活躍?の巻

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

↑ページトップへ