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評価と一夫多妻

「で、何で、リリカはホルセの喋り方を真似するんだ?」

「エオはほんと、鈍いわね」

 

 リリカの話の後、ホルセはグレイと予定があると言って先に帰宅した。

 そして、残されたキャロルとエオは流れで一緒に帰ることになったのだ。


「鈍いって、じゃ、キャロルは分かるのか?」

「そりゃそうよ。言ってたじゃない? リリカはグレイのことを好きだって」

「それは知ってるけど?」

「その好きな人が、ホルセと仲良くしてるのみたらどう思う?」

「それは、まぁ、嫌なんじゃないか?」

「三点」

「いや、低すぎだろっ」


 エオの全力ツッコミを完全スルーし、キャロルは話を進めた。

「リリカはグレイのタイプはホルセみたいな人だと思ったのよ、だから、ホルセの真似をするのだと思う」

「なるほどな」

 エオはやっと、納得した。

「でも、それじゃ、先には進めない。仮に私がピースの喋り方や行動を似せたとして、エオは私を好きになる?」

「ならない!」

「そんなにきっぱりと言わなくても……」

 キャロルは肩を落とし、下を向いた。


「別にキャロルは僕を好きにならないだろう?」

 エオが欠伸をしながら、何気に質問を投げかけた。


「好きだよ……?」


「え?」


「ずっと前から好きだよ、エオのこと……」


 閑静なエドワード商店街の少ない街灯の光は、キャロルの姿を輝かせるスポットライトのようだ。

「えーと、その…………」

 

 ホルセに続いてキャロルまでも好意を寄せてくれている。

 この現状にエオは上手く頭が回らない。

 でも、思考を無理やり働かせる。


 勿論、モテたことはないし、告白されたこともはなかった。


 この世界では、リアルでは評価されないことが評価される。

 エオのちょっとした優しさはこの世界で重宝する。


 ホルセの告白は結果的に断ってしまった。

 後悔していない、と言えば嘘になる。


 そんなエオだからこそ、このアイデアが浮かんだ。


「キャロル、僕で良ければ、付き合うか?」


「え?!!」


 告白したはずのキャロルが驚愕している。

 キャロルはエオがピースに好意を抱いていることは事実として知っている。

 そして、恋のライバルであるホルセの告白を断ったことはついさっき教えてもらった。


 告白したのは、スッキリして仕事に集中するため、一つの区切りとして、のはずだった。


「本当にいいの? エオ??」


「あぁ、勿論だ!」


 エオの言葉に全くの穢れはない。

 キャロルにもそれは伝わった。


「ありがとう、エオ……」

「あぁ、そうと決まれば、ホルセにも報告するか」

「報告? え? そ、それは……?」

 キャロルはそれを止めた。

「そういうのは、直接、時期を改めたほうがいいんじゃない?」

「確かにそうだね」


 キャロルは凄く嬉しかった。

「それでも、よかった」

 こんな未来が来るなんて。

「キャロルなら怒るかと思ったよ」

 エオとの結婚。

「てか、ソラーノ島は良いんだなー、一夫多妻制!」


「は??」

「はってなんだよ?」

「え、エオ? ちょっとまって?? 一夫多妻制?」


 エオとキャロルの会話は何処から間違っていたのだろうか――。

またまた、中途半端なとこで終わらせてしまい、ごめんなさい!

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