報告会と同罪
雑貨屋ヒマワリには既にグレンドランゴ島の調査員が集まっていた。
「エオ! 遅いよ」
キャロルはエオを叱った。
「ごめんって、これでも結構走ったんだぞ? 見てみろ二人を」
キャロルは二人を見る。
「エオ、速い……」
「わたし……もう…………むり……なのだ……」
二人というの、メウとビスのことだ。走ったせいで息が上がっている。
「もうー。なんでエオがついていながら時間に余裕が持てないの?」
ぐうの音も出ない。
「キャロルさん、調査の結果をご報告してもいいですか?」
調査員の一人が報告書らしきものをパラパラしながらキャロルに尋ねた。
「待てせてすみません、いいですよ」
「そ、それでは、報告致します」
調査員の男はほ少し緊張した面持ちで報告会を始めるための準備を開始した。
「エオ? 調査って何の調査なの?」
メウが不思議そうにこちらを見ている。
「あー、そうか。あの時二人ともおお腹が空いてたから、あんまり話聞いてなかったのかな?」
「ビスは聞いてたのだ! トリノコ島に呪いが掛かっていて、それが原因でママの病気が発症したかも知れないから、それの調査なのだ」
ビスが自信満々に胸を張っている。胸よりお腹が出ていることは言わないでおこう。
「あー、なるほど。昨日、キャロルさんと話していたやつだな?」
メウも思い出しように便乗した。
「おー、その通りってあれ? じゃ、なんで俺にあんなもの飲ませたんだ?」
あんなものとはペペロールの実をペースト状にした飲み物のことだ。それを飲むと性欲が異常に湧いてくる。エオはてっきり、〇子を採取して子供を作るためだと思っていた。
しかし、調査のことを知っているなら、結果が出るまで待てばいい。
仮に呪いのせいじゃなくても、その結果を知ってからでも採取は遅くはない。
「それは、エオの子供を産みたいからなのだ……」
「え? でも、それはお母さんの呪いを解くためではないの?」
「お母さんのためとはいえ、好きでもない人の子供を作りたいと思うか?」
メウとビスはエオにくっつきながら下半身を撫でまわしている。
「エオ……? 十歳だと魅力が足りないか?」
メウは上目遣いでエオに問う。
ロリコン的には最高ですなんてキャロルの前で言えるわけもない。
「ビスも頑張ってご奉仕すのだ、だから……」
ビスがズボンの中に手を入れようとしている。
やばい。
「ま、まってくれ、僕にはピースという心に決めた人が……」
バコンっ
「いったい!」
「いたいのだーー!」
キャロルお得の脳天直接の必殺ゲンコツが二人を襲う。
「あ、ありがとう、キャロ……」
バチコンッ
「いってーな、なにすんだよキャロル!」
「こんな時に、イチャイチャしてたなら三人とも同罪よ! 一〇歳だからって舐めたわ」
「この怪女……」
「ゴーレムばばぁ!」
「何ですって…………?」
キャロルに歯向かうメウとビス。これは間違いなく。
「ご愁傷様です……」
「あのー皆さん……? 報告会始めますよ…………?」
調査員の男が恐る恐る呼び掛けている。
「ちっ、はーい、今行きます!」
「は、はい、キャロルさん! 待ってます!」
調査員の顔がとても華やかだ。
「それでは報告させてもらう。私の名前はアリルン・クライド、クライドと呼んでくれ」
調査員のリーダーであるクライドがデジタルボードを捜査して報告会を進行していく。
後ろで、キャロルとメウ&ビスが睨み合いをしているが、気づかないふりをしておいたほうが身のためだ。
「結論から言うと魔法陣は島全体に張り巡らされていました」
キャロルの読み通りだ。
「しかし―」
エオはクラウドの言葉に耳を疑った。
中途半端なとこで終わらせてすみません!
次の話をできるだけ早めに上げます!




