表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
33/130

メウとビスpart2

 すれ違う人の目線が痛い。

「なぁ、二人とも、もう少し離れて歩いた方が……」


 二人というのは、メウとビスのことだ。二人とも一〇歳の女の子。

 二人とも、元気で、良い子なのだが、エオの言葉に聞く耳持たず。二人は腕に抱き着いてきた。

 やばい。エオは可愛すぎる天使たちの温もりを感じ、ロリコンに目覚めるのも時間の問題だと察した。


「ここはエドワード商店街か?」

「そうだよ、メウは来たことないの?」

「メウもビスも来たことないのだ! 私たちはソラーノ島の端っこに住んでいたから、本島に来たのは今日が始めてなのだ」


「ソラーノ島の端っこって、カプチーノ地方か? ブレンド牧場とかある?」

「違うよ? もっと、端っこ!」


 何処のことを言っているのだろうか。

「なんていうところなの?


「トリノコ島なのだ」「トリノコ島だよ」


 二人はエオを見上げながら言った。

「そうか、ちょっと待ってね」


 エオはグレイから貰った地図で確認してみた。


「ここって……」


 ソラーノ島から離れた、小さな島があった。そこを拡大すると確かに、トリノコ島と記されていた。領域は一応ソラーノ島範囲内に入る。

「二人以外誰か住んでるの?」

「パパと」

「ママなのだ」

「なるほど、でも、わざわざ、本島に来たの?」


「トリノコ一族の決まり事なのだ、十歳を過ぎたら島を出なくてはならないの、そして、婿さんを見つけて島に帰らないといけないの」

「十歳で??」

「そうのだ、もし、婚約出来ないと一生帰れないのだ……」

 二人は少しだけ、陰のある表情。十歳で婿探しなんて何とも厳しい文化だ。トリノコ島にはあまり行きたくないと直感で思った。


「まぁ、二人とも美人だから、婚約してくれる人すぐ見つかるんじゃないか?」

「本当に?」

「ほんとだ」

「マジなのだ?」

「まじだ」


 二人は直ぐに元気を取り戻し、エオの腕を強く抱きしめた。


 エオのこの言葉が今後の人生を大きく変える言葉とはこの時、エオは知らなかった―。


「買い物するならここだよな……?」

 エドワード商店街の雑貨屋ヒマワリ。島の中で最も品揃えが良く価格もなかなか手ごろだ。

「あんまり、現金ないけど、 魚ぐらいなら買えるかな?」

 ハロニー漁港に買いに行く案もあったが、今はかなりの忙しさだ。

 また、時期をずらして行くほうが、賢い選択だろう。


「いらしゃいませって、エオじゃない?」

 この感じ二回目だ。

「やぁ、キャロル……」

「え、エオ? その両脇の女の子は?」

「メウです」

「ビスなのだ」


 二人は手を上げ、無邪気に挨拶した。

「良い挨拶ですね。とても素晴らしい」


 この口調はエオの作戦だ。キャロルに誤解を生ませないように、わざと、保護者っぽい口調に切り替える。


「ありがとう! いっぱいご褒美頂戴」

「頂戴なのだ」

「何が欲しい? お菓子なら二〇〇Gまでですよ」


 完璧だ。

 キャロルもほっとした表情。ピースの一件から、キャロルから若干ロリコンと思われていた節があった。ついでにそれも払拭したい。


「ご褒美はエオの精○がいい」

「○子なのだ」


 おっと、疲れが溜まっているのか。有り得ない言葉聞こえた。

「エオ……? ちょっと表出ろや?」

 キャロルのボキボキと拳を鳴らしている。

「キャロル、聞き間違いだって? 僕も聞こえたけど」

「じゃ、聞き間違いじゃないわね?」

「え、ちょっと、二人とも欲しいもの何でもいいぞ? 金か? 権力か? 名声か?」

 訳の分からないことを言ってしまっていると分かっている。しかし、このままだと、キャロルにぼこぼこのぎったぎたにされてしまう。


「いらないよ」

「私たちが欲しいのは―」


 雑貨屋ヒマワリに戦いのゴングが鳴った――。

 

 

次回

メウとビスpart3

エオ、開き直ってロリコンになる?の巻

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ