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淫力と7つの鍵

「それはですね、この淫力には7つの鍵を手に入れることができる可能性が大いにあるからなんです」

「魔力より、淫力の方が鍵を手に入れるには向いてると??」

「その通りです! まずはこの家に行ってみて下さい、そこに鍵があります!」

 ソラーノ島の地図を渡された。

「この、赤でバツ印があるところに向かえばいいの?」

「はい! そこに行けば、貴方がどれ程の淫力使いなのか、わかります!!」

 それだけ言い残し、村長ーマトソムは去っていった。

「取り敢えず、行ってみるか、どうせ、ここでの暮らしも良くわからないし、てか、村長ならそういうとこを教えて欲しかったんだけど…………」

 エオは若干の不満があるが、何をすればいいのか、わからないので、取り敢えず目的地に向かうことにした。


????家にて。


「ここか」

 エオは目的地についた。

「なかなかおしゃれな家だな」

 ここに来る途中、田舎道を抜けると、何件か家が建っていた。

 川の辺にある一軒家だが、良い意味で古ぼけている。風情がある。

「お! 貴方がエオでしょ!」

 エオが家を眺めていると一人の女性から声を掛けられた。

 エオは振り返る。

「ここの?」

「キャロルだよ、よろしく!」

 金髪ポニーテール美少女がそこに居た。

「村長から聞いたよ、ここに引っ越して来たんだって? まぁ、何にも無い島だけど楽しくやって行こうよ!」

 こちらでは引っ越したことになっているのか。まぁ、急に現れ、村人に敵対され、捕まるなんて嫌だしな、あの葉っぱの爺さんは意外と考えてくれていたのだろう。

「あ、こちらこそ、よろしくお願いします…………」

「それはそうと、エオは淫力の使い手かも知れないらしいじゃん!」

 女の子からそれを言われると痛い。

「いや、まぁ、別にエロいってわけではないんですよ、ほんと」

 人並みだと信じてるエオ。

「そうか、それは残念!」

「???」

「だって、エロい方が子作りし易いじゃないか!」

「え、はい? 子作り? とは?」

「村長から聞いてないのか? 鍵が必要なんだよ? この島に住む7人の女性を幸せにしなくちゃ、鍵なんて手に入らないよ? 女の幸せって言えばそれは子供だろ?」

 キャロルは平然と答える。

「ちょっと、待ってよ。魔物を封印する鍵なのに、なんで、女の子とこ、こ、子作りしなくちゃいけないの?」

「何をそんなに困惑してるんだ? もしかして、初めてなの??」

「な、な訳ないだろ?!」

 当たり前。童貞に決まってる。

「じゃ、早速……」

「え、ち、ょえ、ま!」

 エオは目を閉じた。もし、見てしまったら自分の中の何かが終わってしまう。というか、この状況で堂々とできるやつが居たら、そいつは絶対童貞ではないだろう。慣れているやつだ。

「エオ、目を開けてくれないか?」

「む、むりだって!!」

「いや? 開けてくれないと困るんだけど??」

「困るって言われても……」

と言いつつ目をゆっくり開いた。

「え?」

 そこには紙と鉛筆。

「これは??」

「取り敢えず、淫力がどれほどか、計るんだよ」

「あーはい……」


 エオの困惑はこれからも続くー。

中途半端に終わらせてしまい、申し訳ないです!

次の話でまた、お会いしましょう!!

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