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ピースと釣りpart1

「ここは?」


エオは冷たい場所にいた。暗くて足元も見えない。


「あれは?」


遠くに光が見える。出口だろうか。

エオは全力で走って、光に手を伸ばした―。



「エ……オ……おき………………」

「うぅ・・」


「エオ、起きてよー!」

「はぁ! ってピースか……?」

「エオ、大丈夫? 凄く苦しそうに唸ってたよ?」

「うん、それはピースが僕も上に乗っているからじゃないか?」


ベッドで横になっているエオの上にはピンク髪の巨乳美少女―ピースが子供のように跨っている。

「ち、違うよ、私がここ起こす前からずっとだもん!」

ピースはエオの上で体を揺らす。

「わ、わかったから、どいてくれ……」

ピースはゆっくりベッドから降りた。


放浪者ニートであるピースは人付き合いが苦手で特殊能力のせいで変人扱いされることが多かった。

そんな、彼女にエオは住む場所と友達を与えた。

友達って言っても自分が友達になるだけだし、家も二人で住むだけの話。


それに理由は分からないが、ピースの相手の本音がわかる特殊能力が消えてしまった。

ピース曰く、それは、どちらかというと嬉しいことらしく、本音が見えるとやっぱり、辛いことも多かったのだろう。


「それで今、何時だ?」

「えーと、六時過ぎですかね?」

「もう、そんな時間か、仕方ない鍵を村長に渡すのは明日にしよう」

「そうですね! それよりエオ! 私はお腹が空いたよー」

「そう言えば、俺もめちゃくちゃ空いたなー、でも、お金持ってないから、食べようにも、な……」


ここに転生して二日目だが、まだ、まともな食事はしていない。

「うーん、そうだ! 確か道具箱の中に……?」

エオは道具箱を開けた。

「あった! 釣り竿!」

「おー、エオ! ナイスです」


「あのー、ピース? ちょっとだけ、部屋から出ててくらないか?」

「なんで??」

「淫力を少しの間、魔力に変えるんだが、見られたら少しだけ不都合があるんでな……」


「んー? よく分からないけど? 先に外に行ってるぞ?」

「あぁ、助かるよ」


ピースが部屋の外に出ていったことをエオは確認すると。


「これ見ると、爺さん思い出すな……」


TNGを使うことにした。このまんまTENGAみたな道具はエオの淫力を魔力に少し間、変化させる道具だ。試したところ、一時間半ほどは魔力になると思われる。


「これでよしっと」


準備が出来たので近くの海に向かう。


「待たせたな、ピース」

「え、あ、うん……」

「なんか、あったの??」


「べ、べつーにー???」


「そうか? それじゃ、行くか」


二人は海に向かった。



エオの家の近場の海にて。


「おぉー、気持ちがいいな」


潮風が頬っぺたを撫で、嗅覚を刺激する。気持ちがいい。

「あ、エオ! これ見て?」


ピースが何かを持ってきた。

「これって? ハマグリか?」

「わかんないけど、美味そう……」


じゅるり、と舌なめずりをする。

「よーし、待ってろ!」


エオは気合を入れて、竿を投げた―。







次回! エオ、魚釣りの才能がないことに気付くの巻。



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