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第二話 唐突な決断
「う、うう~~。」
なんか、地面が硬い。長い階段とその両端に火が。よく見ると、階段の上に誰かいる・・・。なぜか体が勝手に動き出す。階段を上る。気が付くとその人の前にいた。
「・・・貴様は何者だ。」
「 普通の人間です。」
「なぬ?なぜ人間なんぞを連れてきたのだ!三太!」
「すみません・・・。」
どうやら、あの化け猫、三太という名前っぽい。
「お、王が望んでいた気配がする人間ですよ、仕方ないでしょう。」
三太が言った。
「ばっかもん!よし、二日間魚の缶なしな。オホン、それでは本題に・・・。」
「は、はあぁ~」
「貴様は、『勇者』あるいは『騎士』という者を知っているかの?」
「あ、はい。」
勇者とか騎士とかいうものは、何らかのゲームや漫画にでているな。
「貴様は、勇者と騎士、どっちになりたいのじゃ。」
「・・・は?」
いきなり選択をきかれた。あまりに焦り、必死に考えた。勇者より騎士の方がカッコイイかもしれない、と思った。そして言った。
「僕は『騎士』になります。」
そういうと、なぜかいきなり突風がふいた。そして、手元には、意味の分からないものがあった。