第二十話 五連休二日目 突如現れた巨大なザコ敵1
すみません・・・受験が迫ってきてるので小説書いたりしてる場合じゃなくなってしまって次話を出すのがいい加減になってしまいました。1月下旬に受験があって結果が出るので、次の話が出されるのはその後になる予定です・・・ホントこんな中途半端になってすみません。受験もこの小説も一生懸命がんばりますのでこれからもよろしくおねがいします。
ティオ「がんばってくださいね〜縄雄様!」
縄雄「お、おいおい・・・俺はお前たちの主じゃないんだぞ?」
ティオ「いいえ、この話は縄雄様によって作られているのですから、縄雄様が第一です」
縄雄「そ、そうか・・・わかった」
レイジン「しばらく私たち出れませんね〜」
縄雄「すまん・・・俺も必死なんだよー」
テイラ「俺って受験経験ある設定になってるのか?」
縄雄「ん?ああ、そうだ。そうなってるぞ」
テイラ「大変だったな・・・受験は」
縄雄(早速応用しやがった・・・)
テイラ「どうした縄雄?」
縄雄「いや、なんもないよ」
ティオ「受験ってそんなに大変なんですね」
レイジン「私たちはそんなのありませんでしたから」
縄雄(な、なんかムカつく・・・)
ティオ「まあ、がんばってくださいね〜」
レイジン「受験なくてよかったね〜ティオ!」
ティオ「うん!そうだね!」
縄雄&テイラ「お前らに受験の苦しさなんてわからないだろう!!」
ティオ&レイジン「ひえぇ〜、ごめんなさーーい!」
テイラ「待てーー!」
縄雄「全く・・・あ、取り乱してしまいましたね(ヤバイ!前書き長くなりすぎた!)・・・では21話。どうぞー。(にしてもテイラがあんなに取り乱すなんて珍しいなー)」
ああ、もう寝よう。
部屋へと向かおうとしたのだが、二人に引き止められた。
「「一緒に寝たいです〜〜〜」」
「・・・散歩連れてってやったのだからそれで十分だろう?」
二人は同時に首をブンブンと振って否定した表情を見せてきた。
「なぜそこまでして俺と寝たがる?なんか訳があるのか?俺が好きなんて理由なのか?」
すると二人は困った顔をした。
こんなことを言ったのはまずかったか。
「あの・・・私、その、好きって言うのがよくわかりません」
「私もです。食べ物が好きと言うのはわかるんですけど・・・お兄様が好きと言うのはよくわかりません」
レイジンもティオに続いた。
何が言いたいのか初めはよくわからなかったが、だんだんわかってきた。
つまり、この二人にはまだ恋愛感情が芽生えていないのだ。まだほんの少しも・・・だから俺のことが好きなのかと聞いても理解できなかったのだ。この二人は相当な天然と思われてもおかしくはないだろう。俺としてはあまりにも突然に聞いてしまったから、二人は混乱してしまったのかと一瞬思ったが、安心した。
「まあ、この好きと言う意味は自然とわかってくるから気にするな」
今はこう言っておこう。では、何故そんなにまでして俺と寝たがるのか?ただなんとなくなのか、二人揃ってよほど寂しがりなのか・・・聞いた方が早いな。
「なあ、二人は何故そこまでして俺と寝たがるんだ?」
「ん〜、えっとですね。どうしてか、テイラ様と一緒に寝てると一番落ち着くんです。何故かはわかりませんが・・・私、一人で寝ているととっても寂しいんです。だからテイラ様と寝たいんです」
俺と寝ていると落ち着くだと?じゃあさっきのは的外れな勝手な想像に過ぎなかったのか?だが引っ掛かるな。
一人で寂しいというのはつまり、孤独を表している。
もしかすると向こうの世界にいたときはずっと孤独だったのだろうか?そうだとすれば、そのときの寂しさが心に刻まれていて、今も一人になると寂しくなってしまうということになるのかもしれない。二人には向こうの世界にいたときの記憶は無いと言っている。これでは聞いても意味がない。とにかく、寂しかったのだろう。誰かといると落ち着くと言うのは、俺は親代わりみたいなものなのか?
「そうか。まあ、今日くらいいいだろう。だが、あまり引っ付くなよ?」
今日で最後にしたいところだ。今度からは自分たちの部屋で眠ってもらう。そうなれば俺はいつも通りに寝ることができる。
「ありがとうございますー!」
「さすがお兄様!」
「大げさだな・・・」
俺のベッドは元々二人用だが、俺がいつも一人で全部占領して寝ている。二人分の広さがあるから一人だと思いきり手足を伸ばして寝ることができる。この広さだから、ティオとレイジンが寝てもそれほど窮屈ではない。
「テイラ様のベッドはふかふかしてて広いから気持ちいいです!」
確かにふかふかしている。何故かこのベッドのバネは異常に強力なやつなのだ。だからこのベッドで跳ねると結構飛び上がる。たまにそれで宙返りとかしている。
「さあ、二人ともベッドに入るんだ」
「あれ?お兄様は入らないのですか?」
「俺はやることがある。先に寝てろ」
「やるって、何するんですか?」
ベッドに入りながらティオが聞いてきた。
「宿題と武器の手入れと整理だ。最近あまり扱ってない武器とかあるからな」
「そんなこと明日にした方がいいですよ」
「だがレイジン。今何時だと思う?まだ九時半を過ぎたばかりだ。寝るには早すぎる」
そう言うとテイラは屈みこんでベッドの下に手を入れようとした。が、ベッドの下の暗闇に不気味な赤い光が二つあった。
なんだ、これは?
テイラば手を伸ばしてそれを取った。それはレイジンが持ち出してきた剣だった。赤く光っているのは龍の顔の形をした部分の目だった。
「!?何故目が光っているんだ?今までこんなことは無かった・・・」
「あ、あのお兄様」
レイジンが困った表情でテイラを見た。
「ん?何だ?」
「あの、その剣私抜いたんですけど・・・すみません。す、すぐ部屋にしまいました。ちゃんと入れ物に入れて・・・」
入れ物とは鞘のことか・・・
「この剣はレイジンが扱った後に光り始めたのか?」
「はい、恐らく・・・」
「実はな、この剣は今まで全く鞘から抜けなかったんだ。どんなに引っ張っても、何人掛りで引っ張っても抜けなかったんだ。封印が掛っている様だった。当然、この目も光ってなかった。それがレイジンがいくら引っ張っても抜けはしなかった剣を易々と鞘から抜いた。ということはこの剣はお前達に何か関係があるのかもしれないな。」
テイラが試しに剣を引っ張ると、あっさり剣は抜けた。
「どうやら龍人のレイジンが抜いたことによってこの剣の封印は解けたみたいだな。この剣については、いろいろと調べ甲斐があるな。また明日にするか。今日は隆司と戦ったし、たまには早めに寝るのも悪く無いか。」
「やった!早く寝ましょうテイラ様!」
「う、うわ、そう急くなって」
テイラは二人にベッドに引っ張り込まれた。
テイラは二人に引っ付くなと言っていたからちゃんと二人は言うことを聞いてくれた。おかげでなんとか眠りに就くことができた。
五連休二日目
鳥のさえずりで目が覚めた。
「う・・・ん、結構眠ったな」
時計を見ると八時を回っていた。昨日の夜は十時前に寝たからかなり眠ったことになる。
十時間は眠ったな。なんか体があまりだるくない・・・たくさん眠ったからだろう。疲れも取れてるし、すぐに起きる気になれた。
ん?ティオとレイジン居ないな。もう先に起きたのだろうか?
リビングに行ったが二人の姿は見当たらなかった。
何処へ行ったんだ?ん?これは・・・
テーブルの上に書き置きらしきものがあった。
それにはこう記されていた。
[テイラ様、私とレイジンはお買い物に出かけました。突然にすみません。昼頃には帰って来るのでご心配なく。 ティオ・レイジンより]
買い物・・・か。何か欲しい物でもあるのか?何か不安だな。まあ、あんまり俺が引っ付いて回るのもあれだろう。あの二人にはあの二人なりの楽しみがあるのだろう。さて、朝食とって武器の手入れをするか。
テイラは朝食を食べた後、武器の手入れのため、自分の部屋へ向かった。
「この家に置いてある全部の武器を手入れしないとな」
テイラが引っ張り出した武器は、まずベッドの下にある龍の剣と、タンスの一番下に服で隠してあった一本の刀。鍵を掛けた戸棚にリボルヴァーブレイド[マグナムと長剣が合体した銃剣とも呼べる、斬撃と銃撃を行える優れた武器。
斬撃と同時に発砲すれば大きなダメージを与えることができるどっかで見たことあるような武器]とその弾薬2000発。弾薬は普通のマグナムと同じやつなので入手しやすい。日本では到底無理。とショットガン一丁とその弾薬500発。と天井裏に大剣一本。がある。これで全部だが、これはこちらの世界に来る時持って来たものだ。こんなに持ってくる必要はなかったのではないかとここの所最近思うようになった。
リボルヴァーブレイドやショットガンはまだ一発も打っていない。龍の剣も大剣もまだ使ってない。唯一刀だけが素振りとかに使われているぐらいである。
「ひとまず剣系の武器は磨いでおこう」
テイラは机の引き出しから砥石をいくつか取り出すと、あぐらをかいてその上に大剣を置き、磨き始めた。
大剣は刀身が大きいからな。
磨ぐのは少々面倒だから先に終わらせる。ところで何故俺がショットガンなんか持っているかと言うと、ややこしくなるが、エクションボードと同じく未来に行った時に旧型武器専門店に行くとあり、相当安い価格で売ってあったのだ。リボルヴァーブレイドは向こうの世界の最先端技術で造られた武器だ。
それから全部の武器の手入れを終えると、武器を元の場所に戻した。ふと時計を見ると、そろそろ十時になりそうだった。
なんか暇だな・・・ティオ達がいなくなると急に静かになった。元々こうだった。気にすることじゃないだろう。そうだ、随分前から借りっぱなしの達弘のゲームでもするか。
テイラは二時間ゲームをして時間を潰した。
結構やったな。なんか意外と面白かったな。達弘の気持ちが少しわかった気がするな。
「もう十二時になるのか。ゲームとかをしてるとあっと言う間に過ぎるんだな。時間というものは」
そろそろティオ達も帰って来るだろう。
テイラはティオ達の帰りを待っていたが、一時になっても二人かまだ帰ってこない。
‘お兄様ーーー!!’
龍姿のレイジンが猛スピードで飛んできた。
な、なんで龍になってるんだ。
‘お兄様!大変です!’
レイジンが人に戻りながら言った。相当な慌て様だ。
「どうした?」
‘街に変な怪物が突然現れて人を襲ってます!’
「怪物だと?」
この世界に魔物なんているわけないじゃないか・・・動物園から逃げ出したトラかライオンかなんかだろう?
「で、どんなやつなんだ?その怪物みたいなヤツとは」
「えーと、水色の大きなゼリーみたいなやつで、何本も触手が生えてて・・・」
「それ、思い切り魔物じゃないか!なぜこの世界に・・・まあそれは後だ!行くぞ」
レイジンと俺はそのゼリーの魔物の討伐に街へ向かった。
「うわー!なんだこいつ!?た、助けてくれーー!」
街ではその魔物が体から何本も生えた触手を振り回し、無差別に人や車などに攻撃していた
「な!?本当に魔物だ・・・ありえない」
レイジンの言うとおり魔物はゼリー状だ。それになんと言っても・・・でか過ぎる7メートルくらいある。普通は人の子供程の大きさのはずだ。この魔物とは馴染み深い。戦闘的な意味で。RPGゲームで言うと、初めに出てくるスライム状の魔物だ。考えていても仕方ない
。倒す・・・
「そういえばティオがいないぞ。どこいったんだ?」
「ティオならほら、あそこです」
レイジンの指差した先に魔物、スライムの触手につかまっているティオの姿があった。どうやら気絶しているようだ。
「私はなんとか逃げたんですけど、ティオが逃げ遅れてしまって・・・」
「ひとまずあいつを静めるその隙にティオを助けるぞ」
テイラは持ってきておいた大剣を構えた。するとこちらに気づいたスライムが体から一本の触手を生やし、振ってきた。
「危ない」
テイラはレイジンわ抱えて跳び、触手をかわすと同時に斬激を与えた。
切れた触手はしばらく地面でのたうち回った後、溶けて液になり、その液は本体に向かって流れて行った。
「ややこしい相手になりそうだな。あいつは生半可な攻撃じゃ倒せないな。普通の大きさだと簡単なんだが・・・むしろ自分から危害は加えないはずだ。普段はおとなしいからな」
「大きくなっちゃたから、凶暴のなったんじゃないんですか?」
「そう考えるのが妥当だろうな。ここにいろ。俺はやつを倒す」
「で、でも、危険じゃないですか!」
「あいつのことをよく知ってるのはきっと俺だけだと思う。だから俺がやらないと」
「わ、わかりました・・・待ってます私。きっと戻ってきてくださいね!」
「わかってる、安心しろ。死にはしない」
テイラはレイジンの頭をなでてやるとスライムの元へ向かった。
警察たちが必死にパトカーを盾にしてスライムに向かって発砲していた。が、スライムに開いた穴はすぐに塞がってしまい、全く聞いていない様子だった。
テイラは進み出ようとしたが警察官に引き止められた。
「き、君!ここは危険だぞ!早く逃げるんだ!ん?何だその大きな刃物は・・・銃刀法違反だぞ?」
「そんなこと言っている場合じゃありません。それに今の勢力では全く歯が立たないでしょう。多分、あいつはマシンガンもミサイルもあまり聞かないでしょう。俺がこの剣で真っ二つに切り裂いて見せます」
「んん・・・そうか、真っ二つにか・・・」
よし、今だ。
テイラは隙を見て戦場へ入りこんだ
「ああ、き、君!待つんだ!」
テイラ聞かずにスライムに向かって走った。他の警官達がテイラに気がついたのか、発砲がやむのがわかった。そして周りがざわめいた。
テイラに気がついた巨大スライムは何本もの触手を一斉に飛ばしてきた。