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第十五話 テイラの過去夢

テ「どうも、読んでくれて非常に嬉しいです。作者も感謝してますよ」


作「あ、ども。初めて書く小説なんですが・・・^^;多少へたくそな面があるかもしれませんが、頑張りますのでこれからもよろしくおねがいします」



ティ「あの、気づいたことがあります」


作「何?」  ティ「テイラ様の名前が締羅じゃなくてテイラとカタカナになってるのですが」


テ「ああ、元々カタカナなんだ。現実の世界では漢字にしてるだけさ」


ティ「じゃあ交互に使っていくんですか?」


作「いや、そうすると読者もこんがらがってくるから、これからはカタカナでいきたいとおもってる。ということで読者の皆さんよろしくおねがいします」




全「では、引き続きお楽しみください」

荒らされた大地。その地を駆ける無数の兵士達。交り合う武器の音。飛び交う矢、大砲の弾。終わりを告げない何度も起こる、そして続く戦。


ここは青の世界の7大大陸の一つ、北半球に位置し、7大大陸では3番目に人口の多い大陸だ。その大陸の名はガイネーブ大陸。そしてその中の国々の境界線。そこでまた戦は起こっていた・・・


兵達は皆、家族のため、生きるため、愛する人のため、平和のため、欲のため、国のためなど、様々な気持ちを持つ者達だった。中には、戦いこそが自分のためになるという者もいた。


攻め込んできた国アリヴ。

戦を得意とする者達ばかりの軍をもち。ガイネーブ大陸最強の国といわれているのだ。一方、平和主義の国シラク。平和主義国とわ言え、他国からの急襲に備え一応防衛軍はあるのだが、兵の数も力もアリヴとは桁違いである。シラクの兵達は祈術という、特殊な祈りの力をもち、その力を武器として戦っている。が、剣術などはあまり期待はできるほどではない。



そして今、圧倒的にシラクは押されていた。5つの砦の内4つを突破し、既に最後の砦へと迫りつつあるのだ。そこで危険を悟ったシラクは、援軍を要請した。強力な祈術を使う者達だ。その中にいる一人の少年。彼の名はテイラ。青き強大な力を誇る、かつて赤の世界より攻め込んできた大軍をその力を解き放ち、闇へ返したという、伝説の勇者、その後継ぎが彼なのだ。そのことはこの世界の者達は知らない。ある一部の人を除いては。そして彼以外は・・・


シラクの王都、カルゼア。そして都の中心にそびえたつカルゼア城の謁見の間。



「おお、ようやく来たか。既に分かっていると思うが、我が国は今、重大な危機にさらされているのだ。戦場の最後の砦を突破されれば、奴らの軍は一斉にカルゼアと向かってくる。そうすれば民達は危険にさらされることとなる。即急に応戦を願いたい。どうか、我が国を守ってくれ。天絶部隊よ」

王らしきものが天絶部隊といわれた10人ほどの部隊に頼む。


すると天絶部隊の隊長と思われる者が出た

「引き受けました。アリバス国王。我々天絶部隊が勝利に導いてみましょう」


「頼もしき言葉だ。では、頼んだぞ」


「はい・・・、皆の者。すぐに移動だ」

はっ!と隊員たちは声を上げた。そして一人一人が光に包まれ、消えてゆく。瞬間移動といわれるものだ。そしてアリバスの前にはもう天絶部隊の姿は無かった。

「頼んだぞ」





最後の砦・最終防衛ライン


「将軍、アリヴ軍は最後の砦へと接近しつつあります。いかがいたしましょう?」


「むう。ここを突破されてはカルゼアが危険にさらされる。今援軍がこちらへ向かっているはずだ。援軍が到着するまでなんとか耐え抜くのだ」


「はっ!」



数分後、アリヴ軍は最後の砦に到着した


「これが最後の砦か・・・さすがに最後だけのことだけはあって大きいな。まぁ、どの道潰すがな。ハーーッハハハ!」


アリヴ軍の将軍は声高らかに笑う


「ミルセア将軍。伝令です。敵に援軍が加わったとのことです」


「ふん、援軍など無駄なことをしおって」


「それが、その援軍が天絶部隊とのことなのですが・・・」


ミルセアと呼ばれた将軍の顔が引きつる


「なに!?天絶部隊だと!?ふ、ふん!叩き潰してくれようじゃないか。行くぞ!進軍開始!」




ちょうどそのとき、天絶部隊が到着した


「将軍、援軍が到着した模様です!」


「おお、そうか!早かったな!」



「将軍、お待たせしました。天絶部隊隊長ムルサユです」


「よくきてくれた。では、頼むぞ!」


「はい」



こうして天絶部隊は戦場へと到着。まだアリヴ軍は来ていない。この砦のつくりは前に大きな門があり、それからしばらく進んだ所にこの砦がたっている。80メートルほどの高さを誇り、カルゼアからもきれいに見える。


そして砦の間に立つ。そして横に広がる。一人ずつの間隔が同じくらいに離れると。全員が一斉に黒く輝く剣を黒いマントの下の鞘から抜く。


「いいか、なんとしても食い止めるのだ。皆、力を尽くせ!」


「はっ!」


「やるか、テイラ。お前なかなか腕がいいそうじゃないか。あの隊長が認めるくらいだ。その腕前、見せてもらおう!」


「ふっ、まあがんばろうじゃないかルアス」


しばらくすると遥か彼方先にアリヴ軍が見え始めた


「行くぞ、全員戦闘準備に入れ!」


全員が剣を真っ直ぐアリヴ軍へ向ける。そして呪文を唱える


「フォースエクニテスタル!」


すると全員の剣が光り、刃先から赤いレーザーが放たれ、真ん中に立つムルサユの剣に集まり、さらに太いレーザーを放つ。


  ドカーーーン!!


レーザーが過ぎていったところの地殻が真っ赤に溶けて膨れ上がり、大爆発を起こした。最前線の兵達が跡形もなく消えた。


「な、なにぃ!?天絶の力はこれほどにも成長していたのか!?ええい、突っ込めー!」


アリヴ軍の進軍速度が急激に上がった


「っ!来るぞ。皆生き残るぞ!」


そして天絶部隊は散開した


天絶部隊は次々とアリヴ兵を倒していく


「俺は一気に将軍を討ち取る!あとは任せる!」


「ああ、気をつけろ!」


「そっちもな」

こうしてテイラは仲間と離れ、敵将の元へと走る


「む!貴様は天絶の一人か!」


「覚悟!ミルセア将軍」



ガキィン!


剣が交じり合う。


「ほう、なかなかやるな・・・」


「俺の力はこんなものじゃないぞ。大天烈斬!」


剣を振り上げ、ミルセアを空高く放り上げる。そのままミルセアを追うようにしてテイラも飛び上がる。そして青い炎をまとった剣で強力な斬激を連発する。 計17発の斬激を与えた後、一気にその高さから地面に叩き落す。普通の人間では耐え切ることは不可能だろう。


「ぐは!ま・・・まさか、こ・・れほど・・・と・・は・・」


そしてそのままミルセア将軍は倒れた。


「命までは取ろうとは言わない。その証拠に技に手を抜いた。さあ、早く自分の国へと帰れ」


ミルセアはテイラを見上げる


「て、敵に情けをかけるのか?」


「あんたはほんとはいい人間だ。あんたは自分の軍の力の強さに酔っていたに過ぎない。だから、今度からはその力を平和のために使ってほしい・・・」


「う!?・・・どうやら私は間違っていたようだな。そなたのおかげで目が覚めた。礼を言おう」


「いや、俺は当然のことをしたまで」


「すぐに軍を引かせよう。この礼、いずれかならずや返して見せよう」


そのときだった。テイラの足元に大砲の弾が当たった


ドカーーーン!


「ぐあぁっ!」 テイラは空高く爆風で放り上げられたそのときテイラは右腕に激しい痛みを感じた


「う・・・・」 そのままテイラは地面に落下した。彼は起き上がり、自分の右手を見た。


「な、う、腕が!俺の右腕が!」 するとテイラのすぐ近くに自分の右腕がドサリと落ちる。


「うあああああーーー!!」 彼は痛みにもだえ、苦しんだ。


「おい、大丈夫か?っ!おぬし、右腕が・・・」すぐに運ぼう




そのときだった。テイラのいる場所に魔方陣が現れた。


「な、なんだ」


魔方陣から光がでてテイラを包み込んだ。次の瞬間には、テイラの姿はなかった。テイラの腕もきれいにその場から完全に消えてしまっていた。


「いったいなんだったんだ・・・今は軍をひかせるか」


ミルセアは撤退命令を出した。




「ん?なんだ、アリヴ軍が撤退していくぞ」


「まさかテイラがやったのか。すげぇ」  それかしばらくたったがテイラは戻ってこない




「遅いな、テイラ。なにかあったのだろうか」


「まさか、やられたんじゃないのか?それとも捕らえられたのか?」


「こうしていても仕方がない、皆手分けしてテイラを探すぞ」




それから天絶部隊は戦場中をすべて探したにもかかわらず、テイラを見つけることは出来なかった・・・





「う・・・ここは」


見慣れない場所だ。どこだ?ここ


テイラはベッドに寝かされていた。


「は!腕・・・」


テイラは右腕を見た。するともうテイラの腕はなく、かわりに金属の機会のような腕がつけられていた形や大きさは元のテイラの腕と変わりはない


「いつの間にこんな腕が・・・いったい誰が」



すると部屋の扉が開き、人が入ってきた。白いフードつきのマントをきておりフードを被っているために顔が見えない。


「目が覚めたようだな」


その人物はテイラに近寄ってきた


「あ、あの。ここは・・・?」


「ああ、ここか。ここは青の城だ」


「青の城?あなたはいったい?」


「私は青帝と呼ばれる者だ」


「青・・・帝?」


「そのとおりだ、そなたはテイラというのだな?」


なぜ俺の名前を・・・


「あ、はい。そうです」


「そなたの右腕が失われた。だから新たな腕を捧げた。青き戦士のために・・・」


「青き戦士?」


なんなんだそれ?聞いたことがない



「そう、そなたこそが我が青き力を継ぐものなのだ。その腕は何不自由なく動く。それとその腕に青き力が秘めてある。その腕は元の腕のように隠すことが出来る」


青帝がそういうと、テイラの右腕から銀色の液体のようなものがわいてきて、完全にテイラの腕を覆うと、普通の皮膚の色へと変わった。



「す、すごい・・・本物の腕のようだ」


「青の力だ」


「その青の力について、詳しく教えてくれませんか?」


「よかろう・・・青のちか・・らとは・・・」


あ、あれ?視界が狭くなっていく。声も聞こえなくなっていく・・・   



そしてテイラの視界は閉ざされた






「・お〜〜様。おに・・・様。お兄様」


「ん・・・」


「お兄様!」


誰だ?この子。どっかでみたような・・・いや、つい最近な気がする


「ううん・・・」


俺は眠い目えを擦りながら起き上がる


「やっと起きましたね。お兄様」


「お兄様?」


この響き、聞き覚えがある。はっ!


テイラは全て思い出した


「レイジンか」


テイラは右腕を見た。この腕になってどのくらい経つのだろうか?なんだか懐かしい夢を見たな。まだ天絶部隊に居たころの・・・


テイラは結構夢の内容を覚えていた。夢の内容を覚えていることというのはあまりないことだ


「朝から元気だな」


「何いってるんです?もう11時ですよ」


「っ!しまっ・・・」


「今日は土曜日ですよ」


「ああ、そうだった・・・って、いい加減俺の上から降りてくれ」


「あ、ああごめんなさい。とんだご無礼を」


「はは、そこまでいわなくても」



テイラはリビングへ向かった


「あ、おはようございます。随分と眠ってましたね」エプロン姿のティオが出てくる


「ああ、懐かしい夢をみたよ」


「そうなんですかあ。あ、そこに朝食ありますから」


ティオがテーブルを指差す


「ありがとう、わざわざ」


ティオは顔を少し赤らめた


「いえいえ、このくらい別に」



この二人も一緒につれていくのか・・・なかなか楽しくなりそうだ。早くもどりたいものだな。




テイラは仲間達との再会がとてもたのしみになっていた。そしてその時間は刻々と迫りつつある・・・






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