転校生は巨人君
まだ始まったばかり、
暇なときにでも読んでください。
この道は久しぶりに見た気がする。
何カ月ぶりに行くんだからそうか…。
「ほしたか坊ちゃま、着きましたぞ!」
「うん、行ってきます」
「行ってらっしゃいませ!お気をつけて!」
相変わらずいつも元気な吉じいは優しい。
昔、大金持ちのご令嬢の執事だったからか、僕も坊ちゃん扱いだ。
僕は車を降りて、学校に向かった。
しかし、車を降りる前から知っていた。
『あれ誰だろう』
『転校生?』
『ちっちぇやつだな!ははは!』
生徒たちのひそひそ話は絶えなかった。
そもそもこの学校は県内で学力・運動・文化のスリートップの中学校だ。
不登校になっていた僕のことなんか忘れているだろう。
僕は気にせず教室に向かった。クラス替えして2年5組だ。去年と同じ五組だ。
『あんなやついたか?』
『どーでもよくねw』
( ガラァーッ )
教室のドアが開いた。大崎先生だ。去年と同じ担任だった。
「みんな席に座って!出席とるから~」
「はーい」
みんな席に着いた。このクラスは34人なのに席が一つ孤立している。
僕の席はそこだった。しかし前の席が空いているのが気になった。なぜだろう…
「…えーっと、6番皇 誇強!」
呼ばれたが返事をしなかったら、
「あ、みつけたー!返事くらいしろってー」
「…はい」
「よし!次は…」
少し落ち着けない先生だ。
なんかいつみても変わらず子供っぽい。苦手だ。
大崎「全員いるな!じゃ、なぜ席が空いてるか聞いてみようじゃないか」
江口「はーい!先生が座るための席ー」
八雲「何言ってんだよ!あまりの席だろ!w」
大崎「はい、残念でしたー。入ってきていいよ」
スッ…
トコトコ歩いてきたのは僕から見れば巨人だった。
『背ーたか!』
『かっこいい』
教室はざわめいていた。
大崎「じゃあ転校生!自己紹介いこっか!」
志摩「はい!俺の名前は志摩 輝牙!!」
僕はなんだか不思議な気分になった。
転校生が来ましたね!次話は転校生に絡まれます。
ご期待くださいw