航海≪後悔≫
君は一体何をした?
僕は一体何をした?
闇に映した
残像は
消しても消しても
現れる
これはいかがなものか
これはどうしたものか
光に見えぬ
幻想は
永久に心を
抉り出す
過ちは誰でもある
誤りは誰もがやる
謝りは誰でもする
脆き世界において
残像を幻想を
抱かぬ者は
誰一人として無し
最早それは虚構の存在
最早それは自身の一つ
認知してみるといい
向かい合うのか
合わないのか
合って手を取るか
合わずして殺めるか
いずれが
菖蒲か杜若
現実であり虚構であり自身であり他人であり善であり悪である、それがこの詩。
向き合い方は、読者次第です。