emancipate
初投稿なので変かもしれませんが、どうぞよろしくお願いします。
―貴方を解放してあげる―
ねぇ、どうしてそんなに悲しい顔をするの?
貴方は"私"という重い枷から放たれたんだよ?
病弱な私の我が儘に付き合ってくれた優しい、優しい私の旦那様。
私は知ってたよ?
貴方は本当は私の親友が好きだって。
でも、貴方は優しいから、私の側にずっといてくれた。
嘘でも愛してるって言ってくれた。
だから今度は私が貴方の我が儘を聞くの。
貴方に親友との幸せな未来を捧げるために。
そのために私はいつも出される薬をずっと飲まなかったの。
早く死ぬため
早く貴方を解放するため
そして、私の命は消えた。
私は嬉しかったわ。
これで貴方を解放できる、って思って。
でも貴方は悲しい顔をしている。
どうして?
どうして、私の名前を呼 ぶの?
でもね、私はもう死んじゃったから、何も出来ないの。
ただ私は貴方の幸せを祈る以外は。
ね、優しい、優しい私旦那様。
そんなに悲しまないで。
―私はずっと貴方の幸せを空から祈りつづけているから―
このあと旦那様編の書こうかと。