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fourth story

4/

 突然だが今は授業中だ。

 なんの授業かって言うと今は歴史。

 人間と異人の戦争について、というところをやっている。

 それにしても空は青い。

 こんな天気のいい日に教室と言う名の箱に入っているのはもったいない。

 そこにつんつんとペンで腕をつつかれる。

 「なんだよ」

 つっついてきたのは梓だ。

 「あんた、当てられたわよ」

 「え?」

 教師のほうに耳を傾けると確かに俺を呼んでいる。

 「なんですか」

 「なんですか、じゃない。 お前は私の授業を受ける気はないのか?」

 「いえ、バリバリありますよ」

 「そうか、じゃあ人間と異人の戦争をとめた三人の名前を言ってみろ」

 「・・・織髪おりがみ十夜とうや宇翼うよくだろ」

 「そうだ、もういいぞ」

 何で俺に当てたんだよとか思いながら、また外を見る。

 そうしているうちに授業が終わり、昼休みになった。

 屋上で紗夜子さんが作ってくれた弁当を食べている。

 梓に話しかけられた。

 「あんた少しは授業ちゃんと受けようとは思わないの?」

 「思うよ」

 嘘だ、という目でじーと見てくる。

 「そんなに見つめるなって。 照れるだろ」

 「み、見つめてなんかないわよ」

 「あ、そ」

 梓をいじりながら弁当を食べて、昼休みが終わり、その後授業を受けて学校が終わった。

 「う~、学校終わった。 帰るか梓」

 「そうね」

 玄関へ行き靴を履き、学校を出る。

 家に向かって歩いていると梓が途中で曲がった。

 「おい、ちょっと待て。 なんでそんなところで曲がるんだ?」

 「朝お母さん言ってたじゃない。 夕飯の食材買ってきてって」

 「あー、そんなこと言ってた様な言ってなかった様な・・・」

 「言ってたわよ」

 「そうか、だからスーパーへ行くために曲がったってわけか」

 「そうよ」

 荷物持ちは俺なんだなぁ、とか思いながら梓の後についていく。

 スーパーに行くと俺がかごを持って梓が食材を入れていく。

 いや、カートあるんだから使おうぜ。

 梓は卵に長ネギ、豆腐に牛肉、シラタキにしいたけなどをかごに入れていく。

 おっ、これは・・・

 「今日はすき焼きか?」

 「お母さんはそう言ってたわよ」

 「そうか」

 そのままレジに行き梓が会計を済ませる。

 食品をビニール袋に入れ、ビニール袋を渡される。

 「はい、持って」

 「やっぱりか」

 「当然よ」

 ビニール袋を持ち、家に向かった歩き出す。

 家に帰ったら紗夜子さんが鍋の準備をしていた。


 すき焼きを食べ終え、部屋に戻る。

 部屋にかけてある上着を取って部屋を出た。

 部屋を出たところに梓が立っていた。

 「おうっ!!」

 びっくりして声を上げる。

 「なんだ、飯食い終わったのか?」

 こくん、と首を振る梓。

 「・・・行くの?」

 「あん?」

 「また、廃工場行くの?」

 「いや、違うよ」

 「本当?」

 「ああ、すぐそこまで買い物だ。 なんなら梓も行くか?」

 「・・・行くわ、玄関で待ってて」

 そう言って梓は自分の部屋へと入っていった。

 玄関で待っていると梓が階段を下りてきた。

 「じゃあ行くか」

 そう言って俺は玄関を出る。

 その後を梓がついて来た。

 かつん、かつん、かつん・・・・・・・・・

 かつん、かつん、かつん・・・・・・・・・

 夜道に響く二つの足音。

 それ以外の音は聞こえない。

 そんな中、梓が話しかけてくる。

 「あ、あのさ・・・」

 「なに?」

 話しかけてきたはいいが、梓は俯いてなかなか話し出さない。

 はぁ、と息を吐いて話しかける。

 「なんだ? なんかあったのか?」

 「・・・怒ってないの?」

 「は? 誰が?」

 「八識が」

 「なんで?」

 「だって昨日、後つけて行ったから・・・」

 また梓は俯く。

 「はっははは・・・・・・」

 「何で笑うのよ」

 「そんなことで俺が怒るとでも思ってんのか?」

 「いや、だって、昨日帰ってからもあの時のことぜんぜん聞いてこなかったから・・・」

 「別に聞く必要がないと思ったから聞かなかっただけだ。 聞いて欲しいのなら聞いてやるか? どうして後つけてきたんだ?」

 「・・・八識が隠し事してたみたいだから気になったの」

 「え。 何で俺が隠し事してると思ったんだ?」

 「だって、あんた大事なことほど何も言わないじゃない」

 「よくわかったな」

 「長い間一緒に暮らしてるんだから当然よ」

 ・・・なんというか、俺は梓には敵わないなぁ、と感じた。

 「なによ」

 「なんでもない」

 「あっそ、ところで買い物ってなに買いに行くの?」

 「チーズケーキ」

 「はい? なんでよ」

 「それはチーズケーキが食べたくなったからだ」

 「それくらい作ればいいじゃない」

 「面倒だ。 そんなこと言うなら梓が作ってくれ」

 「な、なんで私が作んなきゃいけないのよ」

 「いや、梓が作ってくれるって言ったからだろ」

 「そんなこと言ってないし。 それにさっきの言葉をどう変換したらそんな言葉が出てくるのよ」

 「ああそっか、梓は作れないからそうやって逃げるんだ」

 「逃げてないし。 それにチーズケーキくらい作れるわよ」

 「そうか、ならレアチーズで頼むぞ」

 「望むところよ」

 梓にチーズケーキの約束をさせて、コンビニに向かった。

 それじゃあチーズケーキのかわりにチーズプリンでも買って帰るかな。

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