真理の道
ネラの口から言葉が出る。
自然に。
ただ、自然のままに。
「ウルフ……あなたと出会えて、本当によかった。これからも、私の研究を見守っていて」
ーーよかった。
この言葉の意味はわからない。
ネラ自身もわかっていない。
何が、よかったのか。
ウルフと出会った事なのか。
今日、再びここに訪ねて来てくれた事なのか。
闇と風の事を一つ伝えてくれた事なのか。
蒼い炎の色を変えてくれた事なのか。
森の外を少し案内してくれた事なのか。
それは根源の力と同じように、まだわかっていない。
ただ自然と、白き炎が輝いた。
ウルフは静かに受け止める。
「あぁ、俺も俺で自分の研究があるから、気まぐれでしか来れないだろうが、それまでに『無意識』でも構わないから研究を進めておいてくれ。『感覚』で道を切り開くのがベースだ」
そして優しく、力強く、言葉を発する。
彼の炎もまた輝いている。
「ええ……感覚を信じて、新しい道を切り開いていくわ。次に会う時までに、きっと……」
暗い森に光が差した。
次に彼に出会う時までには、新しい風景を紹介しよう。
その美しさを共有し、互いに語り合い、より深く感じられる、そんな静かな一時。
また、そんな一時が過ごせればいいなとネラは思う。
ネラの『真理の探求』は終わらない。
終わりなき道。
だが、それは光り輝く事もある道。




