第2章 白い部屋
全面的に自己責任でお願いします。
~~転生と特典~~
次に気づいた時、私は真っ白な空間にいた。
まぁ、あれやイマココってやつやね。
上下左右、境目が分からんほどの白やな。
部屋というより、空間そのものが白い。
真ん中にぽつんと置かれた机。
(怪しすぎやろ)
その上には、なぜか一台の古めかしいブラウン管のパソコン。
突然、画面が勝手に光り、文字が浮かび上がる。
『前世のあなたの善行により、転生特典を付与します
選択回数:6回』
「6回て、微妙やな(笑)」
思わず笑ってしまった。
こんなズタボロの人生やったのに、善行なんてあったんかってつっこんだ。
けど、まぁ財布を届けたこととか、困ってる人に声をかけたとか、そういう小さなことが積もってたんやろ多分。
知らんけど。
「叔母の看病も、子どもの世話も、困ってる人に手ぇ差し伸べたことも、全部積み重なってたんかもしれへんしな。」
1人納得する。
カーソルが、選べと言わんばかりに点滅している。
私はゆっくりと、特典を入力する。
夢なら夢でいいや。
漫画もアニメも小説も大好きやしな。
私は、そう思い、ゆっくり入力した。
◆人に嫌われない
いじめはもううんざりだ。誰にも消されない存在になりたい。
◆強運
運だけは本気で悪かった。そろそろ幸せになってもええやろ。豪運とまでは言わんから。宝くじ200円しか当たったことないしな。
◆良縁
裏切られてばっかりやった人生は卒業。今度こそ、ちゃんと心を許せる誰かに出会いたい。
◆頭脳明晰
底辺高校に行くしかなかった自分に別れを告げる。努力がちゃんと身につく頭が欲しい。
習っても教えてもらっても分からんし覚えられへん頭とはおさらばしたい。
◆イケメン(上の下)
とりあえず、もう女はいい。
介護も子育てもまっぴらや。手伝い位はするけど、メインにするのは、いやや。
せやけど不細工はもっといやや。そこそこでええ、普通にかっこよかったら十分。
上の下があかんかったら、中の上でお願いします。
◆AIを作れるほどのコンピューター知識
大人になって憧れた世界。
在宅で稼げるようになりたかったな。今度は叶える。
エンターキーを押す。
『転生先:あなた自身の過去
性別:男性
転生を開始します。』
(まぁ、夢やろな。ホンマに転生したら…母さん一人にして申し訳ないけど…次の人生楽しませて貰う。まぁ母さんなら、楽しまないと損やって言うやろうしな。)
そう思ったところで、白い部屋が弾けた。
意識がふっと消えた。
眩しいと感じたその一瞬のできごとだった。
読み終わってのクレームは、お止めください。
自己責任です。




