四節 自戒4
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「……これからどうするつもりなんだ?」
「どうするって、何が?」
地下室に閉じ込められていた女性たちをウォルマンや他の村人たちの手を借りて村の診療所まで運んだ日の夜。俺とメアは、例の小屋で向かい合っていた。
リリスがこの場に居ない理由は、傷付けられたという自覚は無くともそれが事実として体に刻まれた彼女たちに異性である俺たちが近付いて刺激する訳にはいかないということで、村の女性たちと共に彼女らに付き添ってもらっているからだ。
「デゲントールのことだ。どうしてあの場で殺さなかったんだ?」
「おや、珍しい。君もリリスちゃんと同じ意見とはね。でも残念ながら、あんなクズでも使い道があるのさ」
「殺さなかったんじゃなく、殺せなかった、ということか」
「君は一を聞いて二を知るごくごく平凡な頭をしているね。実に羨ましい限りだ」
「そんな褒めないでくれ」
「褒めて無いけどね。……とまあ、冗談はおいておいて。僕たちの手で始末を付けなかった理由だね。いくつかあるけど、僕たちに直接関係しているのは一つだけ。資源は有限だから、ってことだね。閉ざされた環境であるこの村なら尚更のことさ」
「人間も、資源だと?」
「その通り」
仮に偽っていたとしても、俺から見ればデゲントールは性欲に溺れた神職者に当たる。つまりそれは、悪しき情欲でシスターを支配したハーヴリー神父と同じで。二人に共通点があるということは、二人の行き着く先も同じであって然るべきだ。ゆえに、処遇の違いに俺は口を挟まざるを得なかった。
「……なら、殺さないのか」
「骨の髄まで有効に使ってあげるってだけさ。それが、神の恵みに感謝するってことじゃないのかな?」
「……」
その果てに返って来たのは、冷酷なのか情け深いのか理解に苦しむ答えで。
とは言え、許されざる罪を犯したデゲントールを殺さないという結論を前にした俺は、怒りに身を任せてハーヴリー神父をこの手で粉々に砕いて殺したことを否定されているような気分を味わう。きっと今の俺は、酷い表情をしていることだろう。
けれども、俺はメアに言いながら、自分の言い分が自己を正当化しようとしていることだと気付き、メアの言い分を考えるふりして押し黙った。
「どうかした?」
「……いや、言い訳は聞くに堪えないと思ってな。お前のことだ、どうせ、あの男を使って何かをするつもりなんだろう?」
「流石、付き合い長いだけはあるねぇ。良く分かってるじゃないか」
メアはそんな俺の抱いている感情すらも透けて見えているかのように含んだ笑みを浮かべる。
それだけで、彼がデゲントールをただで生かしておかないというのが見て取れる辺り、俺もメアの考えに染まって来ている、という訳か。
「貴重な健常者の体が手に入ったんだ。彼を実験台にしようと思ってね」
「実験……。呪い人を元に戻すためのものか?」
俺の最終目標にして悲願でもある、全ての呪い人の呪いを解呪すること。それに連なるものであれば俺は協力を惜しむつもりない。
ついにその問題に差し掛かるのかと、声音に若干の喜色を混ぜて尋ねると、メアは呆れた様子で肩を竦め、首を横に振った。
「違うよ、違う違う。全ッ然違う。あくまでも僕の目的が最優先。君の目的は後回しだって言っただろう? まぁ、僕の目的の延長線上、その遥か先の方に君の目的があるから、全く関係ないとは言えないけど」
「少しでも関係あるならなんでもやるさ。それに、俺の目的の過程にあるのであれば尚更だ。協力は惜しまない」
「言質なんて取る必要無いくらい君は僕の言う通りに動いてもらわないと契約の不履行が発生するんだけども……まあいいか。君が乗り気なら問題無いよ」
とりあえず場所を移そうか、と言って向かった先は、地下室。
この部屋に充満していたお香の臭気がまとわりつくことすら厭う俺に反して、一切の躊躇をせずに扉を開いたメアに続けて地下室に踏み入れる。
幾分か薄れたと言っても、部屋中に染み込んだ臭いと言うのはそう簡単に落ちるものではない。忌むべき臭気と共に流れ込んで来た肩越しに見えた光景に、俺は唖然としてしまう。
「──騙しやがって……! 絶対に許さねぇからな……っ」
「ハハハ、お目覚め早々に罵声とは、威勢が良いじゃないか」
ベッドやソファ、ローテーブルなど。元々あった家具は全て持ち出されてしまい、残されたのは壁や天井に染み付いたお香の匂いが充満しただけの部屋。
そんなただの空間と化したこの地下室で俺たちを出迎えたのは、鎖に繋がれた男だった。その名も、デゲントール。メアが言うにはその名前すらも偽名らしく、本当の名前すら分からない男は自由を奪われた状態でメアを激しく睨みつけていた。
「おい、メア。この男は確か、ウォルマンが運び出したと言ってなかったか?」
「彼には色々と協力してもらってね。口裏を合わせてもらったのさ」
「……それで、ここで俺は何をすれば良いんだ?」
「うんうん、物分かりが良い子は好きだよ。ここで君にやってもらうことはただ一つだけ──」
デゲントールがメアに向かって罵声を浴びせ掛ける中、それに聞く耳持たずと言った様子で振り返ったメアは、いつもと違って真面目な表情をこちらに向けていた。
緩慢な動きで持ち上げた彼の指先は、俺の右目に触れて止まる。
「……彼を、石に変えてもらいたいだけだよ」
「ッ!」
メアの発言に息を飲んだ俺は、けれども決して取り乱すことはなかった。
巻き直された包帯の下。それは俺の罪の象徴であり、決して忘れることの無いあの夜の出来事が記憶として刻まれている。
その目に力が残っているのは、疑いようのない事実だ。目を逸らしてはならない現実として、帝都でシャーリィを石に変えたのは紛れもない俺のこの目である。だから出来ないことは無い。だが、問題は人を石に変えた時の感覚を一切、覚えていないということ。
剣を振るう時に腕に力を入れる感覚とも、感応魔法を使う時の魔力の感覚とも違う。言葉に言い表せない発動条件が不明な以上、やってやる、と啖呵を切れる訳でもない。加えて、問題はそれ以外にもあって。
そうやってやらない理由を下の上で転がしていると、メアに「詳しい説明は上でしよう」と言われ、腕を引かれて地上へと戻る。デゲントールは、最後までメアに向かって罵詈雑言の限りを尽くしていた。
「悪い。なんでもやるって、言ったのに」
「いや? 別に今すぐとは言ってないさ。時間ならたっぷりあるからね」
「そうなのか? 追手の事とかを考えると……」
「それは今後の調査によるけど、今は考慮しなくていい。焦ってもいいことなんてないからね。それに、あの男は思っていた以上に厄介なものを残していったから、その後始末に時間が掛かりそうなんだよね」
「厄介なモノ?」
「彼の生得魔法さ。被害者の女性たちを見れば分かるだろうけど、精神干渉系で間違いない。君を襲ったシャーリィの父親もそうだけど、精神干渉系の魔法は解除するのに相当手間がかかるのさ。それでいて、あの男には解除できないようになっている。実に悪質極まりないよね」
メアが口をへの字に曲げて天井を仰ぎ見るほどだ。それはもう、厄介なのだろう。
しかし、その特性を聞いて真っ先に浮かぶのは俺が願い、カタリナが振り撒いた呪いであった。
「そう言えば、君の呪いも似たようなものだよね」
「言われてみれば、そうだな。でも、その精神干渉の魔法は、解除できるんだろう?」
「解除できると言うか、解除してもらうと言うか……。結局のところ、個人の意思が全てなのさ。精神干渉系の魔法は、間違った常識を詰められていくようなもの。それが正しいものだと認識を歪められていく。そういう風に出来ているからね。それを一つ一つ解いていくみたいにして、認識と現実をすり合わせていくのさ。この工程がまた面倒くさいったらありゃしないんだよね。それに、下手を踏めば被害者は自我が崩壊しかねないし」
凝固に糊付けされた人の価値観や考えを変える作業は、確かに骨が折れる。相応の衝撃が無ければ、人と言うのは簡単に変わることなど出来やしない。それこそ、災厄と呼ばれる事件なんかが起こらない限り。人格形成の涵養には、とりわけ時間が必要なのだ。
加えて、傷付いた女性たちの傷病の類も診なければならないとなると、メアはしばらく睡眠時間を削られることだろう。ならば俺も、身を削ってでも右目の力を使えるようにならなければならない。そうでなければ、メアに示しがつかない。
そうやって意気込んでいる横で、メアは「リラックスしなよー」と小さく笑う。
「別に、どうしても出来るようになれ、とは言わないよ。……君がその目の力に苦しんできたことも、良い思い出が無いことも知っている。だから強要はしない。……でもね、それは君が望んだものでは無いとは言え、紛れもなく君の力なんだ。このまま使えずにふとした瞬間に発動して不幸を生んでいくのか、制御できるようにして不幸を防ぐのか。それは君が選ぶ事だからね」
「……ありがとう。やっぱり、お前は優しいよな」
「そうだよ。今更思い知ったの? 飴と鞭を使いようを理解しているのさ。気持ち良く人を動かすのも僕の才能の一つなのさ。そうやって君にやる気を出してもらえるように誘導しているんだから。君みたいなじゃじゃ馬を取り扱うのは、結構大変なんだから」
俺の素直な感謝の言葉に、メアは「手が焼けるんだから」と言いながらも、フフンと鼻を鳴らして胸を張る。それが彼の照れ隠しであることは、もうずいぶん前から知っている。
「俺は、この力を制御できるようになりたい。だから、やってみるよ」
「見た感じ、諦め悪そうだったからね。あの男の言葉には耳を貸さないように。ちなみに、君のそれは拷問も兼ねてるから、やり過ぎて喋れなくしないようにね」
「それは、責任重大だな」
拷問は実際にやったことはない。帝国軍には、専属の拷問官が居るからだ。その内容を授業で聞いた時には心底嫌悪感を抱いたものだが、いざ実行に移す立場になった今、俺が抱くのは自分の力の制御のことばかり。拷問に対する恐怖はこの時、微塵も感じていなかった。それは自覚が無いから、などという子供じみた理由ではない。むしろその逆。俺は、これ以上誰かを不幸にしないために、デゲントールを犠牲にする覚悟を決めたのだ。俺はまた一つの罪を重ねる。そのことに言い訳なんてするつもりはない。
その重荷を前に、フッと微笑みを零す。
「……ウェイドは、リリスちゃんの前だと笑わなくなったよね。前までは、むしろ彼女の前でこそ頻繁に笑顔を浮かべていたような気がするけど」
「そうか? いや、そうなのかもな」
「ということは、無意識で?」
「特に意識しているわけでは無い」
「ふぅん。それって、僕には心を許してる、って意味だと捉えていいのかな?」
「そうだな。メアは……とりわけ話しやすい。リリスとは、違って」
「へぇ。それなら、僕が裏切ったら、君は泣き顔を見せてくれるのかな?」
「もうとっくに見飽きてるかと思ってたが、違うのか? それに、メアが裏切ったのなら、そこには何かの目的があると思うからな。お前の考えは、なんとなく分かるようになってきたよ」
「分からないよ? ただ愛想を尽かしただけかも」
「そうならないように、これから成果を出してくるさ」
「ウェイドってば、僕のこと好きすぎじゃない? こりゃあ、裏切るのも一苦労になりそうだよ」
好かれすぎて困っちゃうナ~、と軽口を叩くメアを置き去りにして、俺は地下室へと向かって階段を降りて行く。
カツカツカツ、と今まで気にしていなかった足音に気を取られる。
メアは無理しなくていい、と言ったが、俺はどうしても、この目の力を制御できるようになりたかった。人間を実験台にすることに抵抗感が無いわけでは無い。だがそれは、今日ここに至るまでこの目の力と向き合って来なかったツケでもある。あの夜を思い出して震え上がるのが怖くて、見ないように目を背けていたツケを払う時が来たのだ。
これ以上目を背け続けないように、向き合わなければいけない。それが今、この瞬間である。
扉の前に立ち、高鳴るわけでも、静まり返るわけでもない胸に手を当てた後で扉に手をかける。
「……これはこれは、救世主様のお出ましじゃあないか。あんたはあの男ほど冷血じゃないと見込んで頼むよ。この首輪だけでもいいから外してくれないか? 息が詰まるんだ。苦しいんだ」
「そうか」
「そうか……って、なんだよ。首輪が外れた程度で俺に何ができる? あぁそうだ、ついでに俺の小屋から乾燥させたハーブを持ってきてもらってもいいか? あのハーブティーを飲まないと上手く寝付けないんだよ。だから頼む……って、なんで包帯を外す? あぁ……その、目。お前も可哀そうになぁ。呪いに侵されて……苦しかっただろう、辛かっただろう? 俺のこの首輪を外してくれるだけで、お前は救われるんだ。だからほら、早く。外してくれよ。そうすれば、お前に取り憑いた苦痛から解放されるぞ? 人を石に変えたなんて、妄想や、妄言から、解き放たれるんだ──」
デゲントールと名乗る男は、事ここに至ってもまだ口を閉ざす事を知らず、むしろ黙ったら死ぬのではないかと思うほどに聞くに堪えない内容をべらべらと話し続ける。しかもその中身は俺の神経を逆撫でするようなことばかりで、これがもし俺を騙そうとしているのだとすれば、詐欺師に鼻で笑われるような拙い話術である。
「……」
これ以上耳を傾けるくらいなら、メアのどうしようもない軽口を聞いていた方がマシだ。そう独り言ちて、俺の意識は右目に集約する。
あの夜の感覚を。あの日の感覚を思い出すように、意識が巡る。
目の奥がチリッ、と焼け焦げるような感覚。頭が割れそうなくらい激しい頭痛に顔をしかめるが、決して目の前の男から目を離さない。
「ぐ、うぁ、が、あああ……ッ!」
「な、なあ、おい。どうしたんだよ、いいから早く、俺の首輪を──」
意識を保つのが難しいほどの激痛を感じ、左の視界が涙で滲む。
呼吸が荒くなり、まともに立つことさえ不可能なほどに足元が揺らぐ。それでも尚も俺は右目に意識を集中させる。このままでは右眼が燃え盛り、中身がどろりと溶けて流れ出ていってしまいそうな感覚に陥る。途方もない絶望感に支配され、感情の昂ぶりが抑え込まれそうになる。
──この程度の絶望、あの時と比べればもっとずっと拙い。
思い出すのは、炭になった記憶。一度は燃え尽きたはずの火種が、覚悟と言う名のふいごからの風を受けて、瞬く間に膨れ上がっていく。
「う、ぐ、があぁぁぁあぁあ!」
それに比例するかのように、痛みは増し、絶望も増していく。
見えてくるのは、憤怒の瞳。嘆きの声。果てしなき絶望。
忘れられない、忘れてはならない、思い出したくもない記憶が血流に乗って全身に行き渡ると、突如、右目がぽっかりと抜け落ちたような、眼窩が落ち窪んだ虚空に吹き込む風を感じるようになる。
だが、それも一瞬のことで。
直後、世界を反転させた光が瞬き、俺の意識は途絶えた。
それはコンマ一秒すら認識できないような本当に短い一瞬であり、続けて何かが裂けるような、ひび割れたかのような甲高い音が地下室に響く。
それに遅れて、小さな水音が俺の鼓膜を震わせた。
「ハァッ、ハァッ、ハァッ……!」
「──」
全身を包むのは、途方もない虚脱感と怖気。
腕には鳥肌が立っており、全身の穴と言う穴から水分が流れ出ていくような感覚を覚えた。
この感覚は知っている。脱水症状だ。汗で、涙で……そして、血液として水分を流し過ぎた。
俺の耳が拾った水音の正体が、足元に出来た小さな血溜まりであることに気が付く。
だが、それを気に留める間もなく、目の前の光景で起こった変化に俺は呼吸を整えた後に──落胆するような息を吐くのであった。
「なっ、なっ、なっ、なっ、な、あ……ッ?!?!」
パクパクと驚愕の色を示すデゲントールが視線を向ける先は、俺ではなく、地下室の隅。
そこにあったのは、先程までは無かったはずの、小さな紫水晶の塊。
力強い生命力を漲らせる植物とは違い、呪いのように体を蝕み、一夜にして不吉の象徴と化した紫水晶。地面を食い破るようにして生成されたそれは、このただの空間においても明らかに異質な存在感を放ち、怪しく紫の光を反射させていた。
「……なる、ほど。これは、要検証、だな」
「ま、待て! おい、お前、今、何をし……まさか、あれは、妄想なんかじゃなく──」
ボタボタと血が流れる目元を押さえて、息も絶え絶えの状態で俺は地下室を後にする。目の前で起こった驚愕の光景を前にして不安と恐怖に駆られたデゲントールの声に振り返る価値も無ければ余裕も無かった。
「……酷い声だったね」
「あぁ……。本当に、な。だが、面白いことが、分かったぞ……」
「へぇ! それは聞かせて欲しい所だけど……、自分の体を見てみようか。まずは休んでから聞かせてもらうよ」
扉の向こう側で待ち構えていたメアが、顔がひび割れ、その奥から湧き水のように流れ出る血流を止めるかのようにハンカチを巻いてくれる。
手触りの良いそれが赤く染まっていくのも気に留めず、俺は熱のこもった吐息を吐く。
師匠との修行でも、出来なかったことが出来るようになる瞬間や、改善点を見つけて組み込むことを考える瞬間が好きだった。自分が強くなっていくのを実感できるからだ。
そんな輝かしい記憶と比べるにはあまりにも禍々しい経緯と感覚であるが、今のこの胸に残る高揚感を示すにはそれしか類似した記憶を保有していない。
メアに促され階段を上った先で、俺は気を失うように眠りにつく。
この日から俺は、右眼の制御のために、デゲントールのいるこの小屋に入り浸るようになるのであった。
補完と言う名の、言語解説。
【ウェイドの右眼】
神の雫の使用によって、右顔面における紫水晶による浸食は若干の拡大を確認。以前は右目の周辺のみだったものが、現在では浸食が前額部から頬骨にも及んでいる。眼球や虹彩、瞳孔に至るまで紫水晶に置き換わっているものの、彼の右眼は視力を有しており、失明はしていない模様。また、紫水晶の硬度は呪い人や石化された人間、個々によって異なるが、ウェイドの場合それが異常に高い。硬度で言えば、アダマンタイトと同等かもしくはそれ以上である。けれども、その硬度を誇る彼の呪いも彼の力の発露によって破裂し、その度に彼は右眼から流血する。これが意味することは、彼の力の行使にはアダマンタイトをも砕く負荷がかかっているということに加え、呪いの下には血管が通っているということ。呪い人にも同じ事が言えるだろう。それがどういう原理なのかを解明することが出来れば、人の手で呪いを除去することも不可能では無いのかもしれない。僕には興味がないけれど。
──ガルメア・エディクレスのカルテより抜粋。




