夢に触れたものたちの魔法
次こそは3話出す
ちなみに夢宗は不憫枠(いつも)
作中時間 7日目
「火よ灯れ“火”」
「そうそうそんな感じ」
「いや、基礎単純魔法は使えるんだけどさ…基礎発展魔法にならないんだよね」
「え、火球は?」
「できない」
誰の部屋でも無い個室を借りて、刹那と茉里と夢宗が魔法の話をしていた
「なら、別言語の基礎発展魔法は?」
「風の思うままに導け纏い風…ほら」
夢宗が詠唱し、風がゆっくりと集まり…
彼が魔法名を告げた瞬間にほどけるようにして、風が消え失せた
「消えたな」
「別言語もダメ…と、もう自分で作ったら?」
「作れるわけないだろ! まだ1週間だぞ!」
「えっ」
「えっ」
「えっ?」
刹那と茉里からつい漏れ出たような声が出る
それに夢宗も疑問符をつけて返した
「…茉里、おかしいって僕ら」
「私たちそんなおかしいかな」
「…えぇ、お前ら作ったの?」
「凍てつく水よその姿を現せ“氷刃”」
「刹那は複合魔法ができていいよなぁ…私まだできないんだよ」
魔法を詠唱した刹那の手の上には氷の短剣ができていた
「それ複合魔法なのか…!?」
「うん、水と氷だね、僕はいろんな武器を使おうと思ってるから…持ち歩くよりも作れれば楽でいいなって思ったんだよね」
「ただ、魔法としての利点は消えてるのが痛いところだよな」
「ね、水で形を作って、氷で凍らせてるから…ただの物理武器でしか無いんだよねこれ」
「それ、たくさん出して雨みたいに降らせたりできないのか?」
「無理だねぇ…たくさん出すにはまだ技術が足らないよ」
「あ、私の作った魔法見るか?」
「やめろ、この部屋じゃ危ない」
「なら後で第二修練場に行ってやるか」
「それならいいよ、玲が来たら行こう」
夢宗を置いてけぼりにしつつ、話は進み
再び、夢宗の事情へと話が戻る
「…基礎発展魔法ができないとなると、夢宗は魔法が使えないことになるな」
「基礎単純魔法は単なる現象の呼びだしだもんねぇ」
「俺、剣も碌に使えず、魔法も碌に使えないの?」
「なんかのきっかけが必要なんだと思うんだが」
「戦技も使えないんでしょ?」
「そうだよ?」
「そうなのか、私は本で殴る戦技使えるようになったぞ」
そう言いながら魔本を取り出し、その角で殴るような動きをする茉里に刹那と夢宗は少し引く
「その戦技いつ聞いてもおかしいよね」
「俺だけ一般人ってことか…?」
「それは無いと思うんだけどねぇ…」
「あ、でも魔法使う方法一個あるよ」
刹那が思い出したとばかりに、一つの案を挙げる
「なに?」
「スクロールもどき」
2日目にヒノミからもらった魔法を使える紙、陣紙のことである
「は? 刹那? あれ錬金魔法じゃないと作れないんじゃ?」
「錬金魔法使えるようになりましたよ、僕」
「裏切りか?」
「いや、茉里お前《錬金術》には興味ないって言ってたじゃんか」
「まぁそうなんだけども」
夢宗は周りが次々才能と発揮し出して焦っている
だから、茉里と刹那に何かできないかと相談しているわけだが、そこでも今の自分との差を目の当たりにさせられるとは思っていなかった
「他人が使う用の陣紙って作るの大変なんだよね」
「まぁ自分で使うなら錬金魔法もいらないからな」
「へぇ」
「で、どんな魔法がいいの?」
「わかんね」
「夢宗だろ、なんだろうな…どの属性が一番適性あるの?」
「適性が一番高いのは『光』って聞いたぞ」
「あー…僕まだ光の攻撃系統魔法は手出してないんだよね」
「私も出してない、光の攻撃魔法は性質がよくわからんから手を出しづらいんだよなあ」
「そうなのか」
「うん、だから…玲みたいに防御によるか、強化によるんだよね」
「玲…ってことは結界か?」
「うん、そうなんだけど…光で結界ってよくわかんないよね…だから僕、結界使えないんだけども」
「…陰口かしら?」
「いんや、褒めてる」
いつの間にか現れていた玲が、冷たい目で刹那を見るも、刹那は自分にできないことをする玲を褒めているつもりである
夢宗と茉里は玲が突然現れたことに驚きを隠せていないようだが
「にしても、なんで私がいることがわかったのかしら」
「僕の耳舐めないほうがいいよ」
刹那は自らの頭の上の耳を指さして、玲を見る
「…そうね、姿は隠せても…私はまだ音は隠せないわね」
「逸人にはまだ気づけないけどね」
「姿は隠せてもって、つまり光学迷彩を魔法でやったのか?」
「できたわ…というより、すでにそういう魔法が存在してたのよ」
「当然それへの対策も存在してたでしょ」
「ええ、存在してたわ」
何事もないかのように会話を続け…
「ってことで、第二修練場いこうぜ!」
「はぁ…何があったのよこれ」
「いや、作った魔法見せたいんだって」
「あぁ、あれね…第二修練場なら危なくないわね」
「え、そんな危ないの作ったの?」
茉里が耐えられなくなったため、第二修練場へと移動する
第二修練場は屋外にある第一修練場と違い、木製の大きな空間であり、真ん中にある魔法道具を使うと体の保護ができる
その上、観客席まで存在しているため魔法の検証にはピッタリである
真ん中にある魔法道具を使えるようになるまでが長かったのだが…
ちなみに、屋外の第一修練場は毎日刹那達がヒノミと模擬戦し、叩きのめされている場所である
修練場と言っているが、馬鹿みたいに広い草原であり、初日に森を抜けた先で到達した草原である
「結構遠いのが難点だよね」
「まぁいいだろ、刹那…あれ起動してくれ」
「いいよ、えーっと形式は魔法検証で、衝撃、痛覚貫通はなし…これでよしだね…“起動”!」
弱い衝撃波のようなものが刹那達を通り過ぎる
これが発動したことの証明であり、防護がなされていることを表している
「よーし、行くぞ…狂えるままに吹き荒れろ流れて蠢け“嵐風陣”」
ゴォオオオと音を立てて風が集まる
まるで竜巻が目の前に現れたかのような圧力が彼らを襲う
「まぁ、こんなもんだな」
「え?」
夢宗は何を言っているんだこいつと思った
刹那も玲もそれに同意するように頷いている
「竜巻をイメージしてたんだが、中の空洞に相手を閉じ込めるものになっちゃったんだよ」
「規模がデカすぎるんだと思う」
「そうよね、もう少し小さくしないと、実戦では私たちも巻き込まれるわよね」
「でも、できないし…」
「こ、これ基礎発展魔法なのか?」
「いいえ、Ⅰ型中規模魔法ね」
「Ⅰ型!?」
魔法が使えるようになってからヒノミが教えてくれた魔法の強さの段階は弱いものから
基礎単純魔法
基礎発展魔法
中位〇〇魔法
高位〇〇魔法
Ⅰ型〇〇魔法
Ⅱ型〇〇魔法
Ⅲ型〇〇魔法
Ⅳ型〇〇魔法
Ⅴ型〇〇魔法
となっており、一般的な魔法使いが使うのは中位からⅢ型の魔法だ
〇〇には、先ほどの『中規模』であったり、『領域』、『特殊』、『複合』などの言葉が入る
つまり、茉里はすでに一般的な魔法使いレベルの魔法を使えるようになっていると考えることができる
ちなみに、Ⅲ型とⅣ型、Ⅳ型とⅤ型の差はありえないほど大きいと言われている
が、正直…こんな魔法の強さの上下を考えるものなど魔法使いには存在しないため、誰かにどれくらいの力があるのかを伝えるためだけの言葉に成り下がっている
「僕が基礎発展魔法の複合で…中位複合魔法作った時にこいつは、すでにⅠ型に手を出してたわけです」
「いやぁ、私としては中位くらいの気持ちだったんだが…」
「これだから才能があるやつは」
夢宗は才能はお前にもあるだろ…と思ったが言わないでおいた
「私としてはあなたもあると思うわよ?」
「あ、言っちゃうんだそれ」
「まぁ、ありはするらしいからねぇ…茉里ほどじゃないけど」
「へへ、褒められてる?」
「「全然」」
「酷くない?」
玲と刹那は茉里に冷たい目を向けている
「いや、味方を巻き込まない魔法作って欲しいのに…常に広範囲じゃん茉里」
「うっ…じゃ、じゃあ昨日作ったこれは? 食いちぎれ水の中の王“鰐の顎門”」
水が集い…まるで竜巻のような魔法に巨大な鰐のような顎が噛みつき…風の牢獄を噛み砕く
うるさかった風の音が消え、水の顎門が床に大きな音を出してぶつかり…ただの水となって最後は消えた
誰もそれが終わるまで声を出さなかった…いや出せなかった
「うーん、大規模」
「Ⅰ型超えてないかしら…?」
「あ、あれぇ? もうちょっと小さい予定だったのに」
「……」
「Ⅱ型までは行ってないと思うけど、Ⅰ型かは疑うね」
「茉里…今魔法作りなさい、簡単に、簡単によ」
「え、なんで!? なんでそんなに簡単にを念押しするの?」
「なぁ刹那…こいつチート積んでる?」
「しらね」
茉里が魔法を作り出したので、刹那も簡単に作ることになった
ついでに玲もである
「俺の魔法の…いや、陣紙の話どこ行ったんだ?」
夢宗のその呟きは集中して魔法を作っている3人には届かなかった
そうして夢宗が暇を持て余し、様子を見に来たヒノミと模擬戦をしてボッコボコにされたり
ふらりと現れた逸人の魔法の練度を見せつけられて、精神的にボコボコにされたり
基礎単純魔法の火と風を複合して、わぁドライヤーダァとか、火と水を複合して、わぁお湯ダァとか…やってみたらできたが、複合したところで基礎単純魔法であることは変わらなかったため絶望したり
と、色々あったが…
まずは刹那が顔を上げた
「できたできた、水より出しものたちよ遥かなる空に羽ばたけ“水鳥風華の舞”」
刹那が魔法を使うと、周りに3羽の水の鳥が現れて、パタパタと羽ばたき、飛んでいる
が、それだけである
「え、これなんの魔法?」
「ん? 多分、茉里の魔法ができたらわかると思うよ」
刹那はそう言って、再び魔法製作に……戻ることなく
「じゃあ、夢宗はなんの魔法使う?」
「とりあえず基礎発展魔法の攻撃系かな」
夢宗用の陣紙の製作を始めた
「4枚作ったら多分魔力無くなるから、3枚にしとくね」
「お前の魔力量も作るのに使う魔力量もわからないから何も言えないんだが」
「僕もわからない」
「知ってた」
「…ふぅ」
「お、玲できた?」
夢宗と模擬戦しながら、刹那が玲へと問いかける
「できたわよ…って、何してるの?」
「暇だったから、模擬戦(魔法あり)してる」
「いじめを受けてる」
「認識の違いがひどいわね」
刹那が氷でできた武器を手に持ち、夢宗は木製の直剣と同じサイズの直剣を手に持って戦っており、刹那の氷の武器は傷が複数存在していて、壊れそうなのだが……状況は明らかに刹那が押している
夢宗に強化魔法の効果が見えるあたり、おそらく刹那が夢宗に強化を入れたのだろうが…魔法ありの刹那と戦うには足りなかったのだろう
「…輝きよ目を引き鮮やかに舞え」
玲が魔法を詠唱し始めると…
まるで水面に雫が落ちたかのように光が揺れる
「“錦の恋日和”」
魔法名を彼女が告げる
半透明の錦鯉が空中を泳ぐように現れた
「…ねぇ、玲…それ茉里対策?」
「ええ、そうなるわね」
「同じこと考えて作ったのかぁ」
「あなたは何を作ったのよ…ってこれ? うわ、何これ…複合…2属性…いや、3属性!? 中身は複雑で全く読めないし…何よこれ」
「実際に稼働してからのお楽しみ」
玲がパタパタと羽ばたいている水の鳥を凝視して、どんな魔法かをゆっくり解析する
だが、途中からは何も分からないと解析を諦め、刹那と夢宗の模擬戦に意識を切り替える
「ぐっ…」
「夢宗、ほらもっと攻めないと」
「無理だよ! 俺がこいつに攻撃して守りに傾かせるのは無理!」
「はぁ…ほら、剣の重さに振り回されてるわよ」
「だってまだこの剣受け取って1日目だよ!?」
「本番で使うのはそれなのよ…?」
「それはそうだけど…」
「できたー!!」
「長かったわね…」
「ね」
「え、どれくらいかかってた?」
「…夢宗わかる?」
「あー…1回目の昼食終わった後から魔法の話始めて…30分くらいで作り出して…まだ2回目の昼食呼ばれてない…から、8時間30分以内のどこかじゃない?」
「全く役に立たねえ…」
「まぁ第二修練場には時計ないしね」
ということで、とりあえず茉里の魔法を見せてもらうことになったのだが…
「なぁなんで2人とも私が魔法を使うって言った場所に移動してるんだ?」
「いや、なんとなく…」
「そうね、なんとなくよ」
「…待たせすぎておかしくなったのか? 危ないかもしれないから別の場所に向けて撃つぞ」
「いや、それは」
「ダメよ」
「なんで!? いつも2人が危ないからって言う側だよな!?」
「ま、まぁこの魔法道具があるから大丈夫だよ」
「うーん…まぁそうか、そうだな」
ちなみに水の鳥と半透明の錦鯉は時間が経ちすぎてすでに消えている
だから…
「水より出しものたちよ遥かなる空に羽ばたけ“水鳥風華の舞”」
「輝きよ目を引き鮮やかに舞え“錦の恋日和”」
水鳥が、錦鯉が現れる
それを見た茉里がニヤリと笑って
「輝ける大火、その小さき一欠片を地へ堕とせ」
「ん?」
「え?」
刹那と玲が驚き、動揺して声を漏らし…
「“耀の煌めきを咲かせん」
今真上に出現し落ちてきている明らかまずいものを見て
「「…」」
言葉を失い
地に落ちたそれが発生させた圧倒的なまでの光に飲み込まれた
夢宗はその眩しさに思わず目を逸らし…眼に悪いであろうその光が終わるのを待った
光が消えたのを確認し、恐る恐るその場所を見ると…
『本当に焦った』と言う顔をしている刹那と少し青ざめたような顔をしている玲が先ほどと変わらぬ場所に座り込んでいるのが見えた
「ふふん、どうだった? 私の魔法は」
そこにとても褒めて欲しそうな茉里が話しかけに行った
「き」
「き?」
「聞いてないわよ! 複合魔法なんて!!」
玲がそう叫びながら茉里の首元の服を掴んで、ガクガクと前後に結構な力で揺さぶる
「ぐぇ…だ、だって…横でっ!? ぜづ、なが…づぐっ、てるの゛…みでだらッ! 複合っ…まぼう、わがった…から
「アンタの所為じゃない!! どうしてくれんのよ死にかけたわよ!!」
玲が今度は刹那の服の首元を掴み、ガクガクと揺さぶる
ちなみに茉里は助かった…呟いているが刹那からありえないほど恨みの目を向けられている
「ぢょっ、まっ…おちつ…いて」
「落ち着ける訳ないでしょう!?」
「はー…ふー…でも、玲が使ってた魔法からも学んだぞ」
「お前もじゃねえか!!」
次は刹那が玲を揺さぶる
揺さぶられた恨みがあるため、容赦はない
「はーふぅうう…そうね、そうよね…悪いのは全部茉里なのよね」
「はぁはぁ…そうだよ勝手に見て学ぶあの天才が悪いんだよ」
「なぁ今私のこと褒めた?」
「「褒めてない!!」」
「そんなに否定しなくても」
「いや、あれで褒められたと思ってる茉里がおかしいと思う」
夢宗も参戦して否定する
「でも、2人ともなんか面白いことしてたじゃん」
「まぁあの魔法道具の効果を発動させなかったくらい耐えたね」
「いやでもあれ2人で協力してなかったら絶対ダメだったと思うわよ」
「私は不満だぞ、思ったより威力が強くならなくて」
「あれ以上強かったら不味かったわ」
「…もうこの天才嫌だ」
「簡単に作れって話だったのに結局全員ガチになってる辺り、全てダメだろこれ」
ダメである
誰1人簡単に作っていない
というよりも、今まで手に入れた技術全てを使っているまである
「はぁ、ところであなたのあの魔法なんだったのよ…結局わからなかったわよ」
玲が刹那へ問う
「あれはね、水と風と闇の3属性複合魔法でね、闇属性で相手の意識をあれに向けさせて、風で弱めて、水で受けとめる…っていうのが表の術式で…」
「表の術式!? あなたまさか3個以上の並列起動をしてたの!?」
「うん、あんま頑張らなくても5個はいけたから…裏の術式として、壊れる時に幻の花びらが散り、風が発生して受けた力が分散するようにしたんだよね」
「花びらいるかしら」
「いらないよ?」
「なんで入れたんだよ」
「まぁ、なんとなくだね」
「…玲の方は?」
「私は……複合魔法ができないから…同じ属性なら複合魔法だけど複合魔法じゃなくなると思ったのよ」
「そうだねぇ」
「だから、圧縮した結界と非圧縮の結界を緻密に編み込んで……鯉の形にしたのよ…で、圧縮率が高ければ高いほど色が濃くなるようにしてああなったわ…ちなみに攻撃が来たら自動的に作動して、結界として起動されるわ」
「…だーいぶすごいことやってるね」
「あなたは人のこと言えないわよ…?」
「でも、僕わかったことがあるんだ…」
真面目な顔で刹那はそう、呟いた
「何よ」
「…防御向いてないや」
「あなたは…そうね、向いてないわね」
「なぁなぁ私には聞いてくれないのか?」
「お前はもうしゃべらないでくれ」
「酷くね?」
「そうね、茉里には話さないで欲しいわ」
「なんで…?」
「どう考えてもわかるだろ」
「とりあえず悲しいから語るか…あの魔法は太陽をイメージして作ったんだ」
「詠唱で言ってたね」
「あの時は本当に警戒したわ」
「警戒なんてもんじゃなくて死にかけたけどね?」
「そうね、ところで私たちが使った魔法は今の所…刹那の武器を作り出すのくらいしか実用性がないわよ…詠唱が長すぎるわ、それに属性もバレる」
「自己流に変えていかないとだね」
「…そうだな」
「あ、茉里は変えなくていいよ?」
「私のこと置いて行こうとしてる?」
「いや、自覚ない天才ってむかつくなって話」
「…酷い」
「私も刹那に同意ね、今度茉里には魔法の的になってもらうことにするわ」
「待って私、刹那よりも守る系の魔法使えないの知ってるよね? 死んじゃうよ?」
「あぁ幼馴染みが死んでしまって悲しいわ」
「せめて感情は込めて?」
この後、ヒノミが2回目の昼食だと呼びにやってきたため…8時間ほど魔法を作っていたことが判明した