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『勇者などいない世界にて』  作者: 一二三
第一章 二つの世界
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第一章25 三日月の狩人


 あっと言う間の二週間だった。

 最愛の妹、メイアのことを何度も考えては目の前の試練に集中しなければと気を引き締めて。いよいよ、魔界から帰るためのスタートラインに手を伸ばす時が来たのだ。


「よう、ちゃんと昨日は休んだだろうな?」


「待ちに待った休暇だからね、それはもう爆睡してやったね!」


 いつもの朝の挨拶。けれど、いつも通りを演じないとやってられない、なんて真意が隠れていそうな朝だった。

 本日は何を隠そうヘキサアナンタとの決戦の日である。気を抜くと全身が強張って動かなくなりそうな気がしてならない。ブリアナも、シンダーズも、ゲミューゼもグランも例外なく。


「おはようございます。さあさあ、今日も腕を奮って朝食を作りましたから、食べていってください」


「いつも通りのルーシャのご飯を見て安心するね!」


「助かる。グランにとっては初めての、俺らにとってはリベンジとなる試練の日と言えど、豪勢な朝食を前にしては逆に緊張してしまうからな。特にシンダーズが」


「指名する必要ないよね、みんなそうだからね! え、そうだよね?」


 いつも通り。本心からその気持ちで臨める人間はこの場にいないものの、毎日のペースを崩さないことは彼らにとって重大なことだ。


 この試練の日が訪れるまで残り一週間を切った地点から今日までは、各自が自分で見つけた方法で基礎能力を高めてきた。

 シンダーズは重さの違う、例えば丸太なんかを紐で括り、それを前後左右斜めに自身を囲むように設置していた。不規則に全方位から襲う重撃を盾で凌ぐ訓練を。

 ブリアナは、力任せな風魔法では風が拡散して威力を発揮しきれないと考え、より大蛇の頭を吹き飛ばせる高威力の使い方を熟考し。

 ゲミューゼはオーラで槍を増幅させる『五月雨(スピアライクレイン)』を応用して、切断攻撃の可能性を思索していた。オーラとは言っても、魔法で武具を作り出す創造魔法の無属性バージョンでしかないが、一旦面倒な説明は省くとしよう。

 ちなみに、棍棒かどうかに拘らず、重いものを振り回す腕力向上トレーニングとは結局最後までお友達だった。


 ゲミューゼはグランの方に軽く手を置いて宣言する。


「改めて。今回の作戦の鍵はなんとグラン、お前だ」


 その事実は、つい数日前に突然言われたことだった。グランには敵の攻撃を察知できる力があるし、常識を破壊するような効果の魔法も扱える。巨大な魔獣に未曾有の大打撃を与えるには十分強力とも思えるスペックを持つ。

 しかし、作戦の鍵と言わしめる最たる理由(ワケ)は別にある。


「まだしっかり感覚を掴めていると思えないから不安だ」


「安全地帯からで申し訳ないですが、成功を応援していますね。アプスに名に誓って『あの魔法』の強さは保証します」


「そうまで言われたら引けねえ……!!」


 あの晩、大蛇の頸を落とせるなどとルーシャは気になることを言い残して去った。寝るに寝れない複雑な気分を味わったグランが重い瞼を擦りながら真意を知ったのは、翌日の午後だった。


『武器関連の魔法開発としてカタフ家が台頭するまでは、アプス家も雑多な方向に手を出していましてね。そう、アプス家は今でこそ攻撃魔法に専念していますが、その起源を遡れば「とある武器」に至ります』


 とは、誇らしげに指を立てて解説するルーシャの言葉。

 あまり知られていないだろう一家の裏話を広められることが嬉しいのだろう。普通に暮らしていたら、そんな機会に恵まれることもないはずだ。


「で、グランにはその武器を手にする条件が偶然揃っていてね、おかげでヘキサアナンタを一刀両断できちゃうって話なんだね?」


「仰る通りです!」


「はは、こんなにハツラツと語るルーシャは滅多に見ることがない。グラン、よくやった褒めてやる!」


「あれ、ヘキサアナンタに対する有効打になりそうな事をじゃなく、ルーシャを元気にした事を褒められてる?? 別にいいか」


 一週間、ずっとその武器を握り続けた。

 ブリアナのトゲ棍棒より重い……かも知れないそれは、何よりも形状が独特で扱いに困らされた。攻撃の仕方から防御の仕方まで一から把握する必要がり、剣や槍などのように感覚的に扱い方を予想できるもの、ではない。

 射程はどんなものか、切れ味や強度はどんなものか、力の入れ具合、全身の動かし方やパターンまで考えた。思い返すだけで頭が痛くなる。

 それくらいに刺激的な一週間だったから。

 何も掴んでいない今も、手のひらに感覚が残る。


「お前らがここを発つと言うから来たのに、まだ団欒のお時間だったとはな。腑抜けどもめ」


「でやがったね、シルなんたら君ね!」


「(名前なんて既に覚えてるだろうに、ありゃわざとだね)」


 シンダーズが両手の盾を打ち鳴らして威嚇する相手は、心の底からいつも通りという調子で現れた。


「お前がわざわざ素直に『いってらっしゃい』と俺らを見送るとは考え難い。となると、共に大蛇を狩らんと言うわけか」


「ふん、誰が。あの巨大な魔物が斃る瞬間を一度たりとも見たこともないし、聞いたこともないんだろ。俺は命を無駄に失うつもりはない」


「なら、どうしてこのタイミングで出てきたんだね?」


「俺の目的は当初から何も変わっていない」


 何を当然の事を、とでも言いたげにシンダーズを鋭く睨む。彼が何を目的として拠点まで乗り込んできたのかを考えれば、予想はつけられた。


「ヘキサアナンタとの戦闘の余波で、解毒草が害を被ることを避けるため、ですね?」


「さすがは賢人」


「やっぱルーシャだけ贔屓されてないかね? ま、今さら好感度上げようったって無意味だけどね?」


「一旦黙っとこう、わかったから。どーどー」


 シルラプラのこととなると、愉快な仲間はたちまち敵愾心に襲われるきらいがある。されど理性的に鎮めるのもまた仲間。槍の柄を地面に当てて鳴らし、会話の線路を切り替える。


「こいつが何しようったって試練に関係ないだろう。解毒草を見守るってなら万々歳、勝手にやらせておけばいい」


「肝心なのは、グラン。あんたが試練の鍵であることについて覚悟ができていて、その意味も理解しているかってことだよ」


 もはや先程までのいつも通りの空気感は風に流されたかの様だが、誰もがこれに関して無意識であった。

 ルーシャの作るご馳走を口いっぱいに噛み締めては言葉を交わす。このルーティンで日常はすっかり固定されている。付近の木から採れるという果物の酸味が眠気を覚まし、ラグラスロ曰く無害な燻製された幼虫を前に顔を曇らせ、きのみのソースを添えた肉野菜炒めに感動する。

 そんなんだから、会話の内容なんてその内気にならなくなるのだ。覚悟とかそんなの、この世界ではありふれた会話すぎて。


「俺が最も危険な立ち位置で、そんでもって俺が戦線離脱すれば対ヘキサアナンタは瓦解する。そんなところか?」


「そうなったらルーシャの手料理も楽しめなくなっちゃうからね」


「縁起でもないがそう言うことだ。俺らが付いている、けどそれは全てを預けろって意味じゃなく」


「『自分の身は自分で守れ』だろ? 何度も言われたことじゃんか」


 理論と実践は異なるものだ、とも口を酸っぱくして言われたものだが、今日はそこまで追求してこなかった。酸味は舌の上を転がる果物だけで十分ってことか。


「シルラプラも、これから観戦するってなら朝食を食べていけよ。意地張って腹すかせても知らねえぞ」


「まだ出発するつもりがないなら俺も食う」


「どうぞたらふく食べてくださいね」


 完食された皿を片付けているルーシャの慈悲を完全に無視してシルラプラは一番美味そうな肉野菜炒めを頬張る。まあ幼虫やら酸っぱい果実から行く理由はないよなと心の中で共感する。


「でさ、ヘキサアナンタってそれはもう長い間一度も討伐されてないんだろ? ラグラスロは試練なんて言ってるらしいけど、実はそいつが『失踪』の犯人だったりしねえかな」


「そんな簡単な話ではないと思う。だってさ、()()()倒されてないってだけだろ? 過去には討伐された実例があるなら、あの大蛇は蘇ってるってことだ。つまり、闇の傀儡になってな」


「世界を闇に染めるとかなら、まだ御伽話でもありそうな話だけど。うーん、死んだ魔物の心を闇に染めて動かすってのは、実物を何度見たところで理解できそうにない」


「常人に理解できないことは()()()()()()と括るしかない。俺らなんかでも理解・解析ができる程度の術なら、その術者にも有効打を与えられたかも知れないがな」


 上には上がいる。

 結果的には、それしか言いようがないのだ。巨大な蛇を倒したとして、それからどんな偉業を成し遂げればこの魔界から抜け出せるのだろう。

 白い幼虫に恐る恐る手を出して、意外とこれがイケると気付いたらしいシルラプラを見てうんうんと頷きつつ、


「そもそも、世界をこんな滅茶苦茶にしておくだけに飽き足らずに別世界から人を攫う理由って、なんだろうな。俺はまだ二週間だけど、こっちに来て長いブリアナとかまで放置されてるのって腑に落ちないというか」


「理由ねえ。とんでもないことを成し遂げる存在にとって、理由なんてあってないような、気まぐれにすぎないんだって思うよあたしは」


「でもグランのその顔ね、納得いかないって顔だね。暇つぶし気分とかただの道楽で何百年も同じことを続けてるなんてね、信じられないもんね」


「…………俺の村を襲ったのも上位存在だって言うなら、やっぱり、常識で測れないイかれた奴らってのは」


 気まぐれで人の命を、いや人に限らず何もかもを奪っているなんて信じられるか、と。

 この世界に来て、自分が恵まれた強者でないことは知れた。だから驕るつもりはないけれど、少なくとも、他の誰も持たない特殊な魔法を扱うグランは、人生に掲げた目標(復讐)の礎とする為にも魔界を晴らさなければならない。上位存在()を屠るためには、また別の上位存在を狩らなければ叶わないだろうから。


「アプス家には、代々伝わる歌がありましてね。その一節曰く『箱庭の者々は無知ゆえに賢者を穿つ。それが何かを知らぬまま』と。詳しい解釈はそれを聞く者次第と言われていますが、今の状況に照らし合わせるとするなら」


「あたしらは何も知らないまま難敵を討ち倒していく。それとも何も知らないからこそ撃破できる、知ってしまえば叶わない?」


 一旦作業を終えたルーシャが食事場に戻ったと思えば、その口から出たのは謎解きのような歌詞だった。卓を囲む皆を一周眺めて、「すごい、シルラプラさんも完食手前ですね」と、紅の双眸をにこやかに細める。


「そこまで深読みしなくて結構ですよ。私も目的なんて予想も付けられませんが、()()()()()()()()()、当たり前のようで重要な事実です」


「さっきゲミューゼが『そういうもの』と言っていたけど、今はそれが最善ってことなのか」


「…………深く考えなくていいと言われただろう。小僧が考えるべきこと、いかに大蛇を斬殺するか以外にあるのか? それと、俺はこの料理が気に入った」


「あら、幸甚の一言に尽きますわね」


「ただこの虫の見た目だけはどうにかならんものかと思う」


「あらあら、気に入ったなら文句を言わないでくださいませ?」


 まずい、細めた瞼は笑顔のそれではなく怒りの表れな気がする。美貌の紅が憤怒の炎の色となる前に食事の時間を終わりとし、満を辞して出立を迎えることにした。アンチ外界を掲げる青年の知ってか知らずか、おかげで一行は余計な思考を広げずに戦いに臨めることになる。

 道中の闇の森に潜む魔獣たちは準備運動にはもってこいで、もはや手こずることもない。ここまで徹底して魔獣の狩りに精力を注いだことにも、インティグキラールの影響が少なからず含まれているだろう。


 そして幸運なことに。

 辿り着いた戦地の目前にして、彼らを祝福するかのような光景が、足元に生えていた。


「もしかしてね、解毒草の芽が出てるんじゃないかね?」


「なんだって!? やっぱり、ここが菜園に適しているって考えは正しかったんだ!」

 

 ルーシャが張った結界はいまも健在で、定期的に確認に赴いてはいるが、二週間、解毒草の成長が阻害されるようなことはなかった。そして今、洞窟の住民と交わした約束の成就の芽がここに。


「俺は見届けた。しかし、まだ完全ではない。この戦いで小僧どもが死ぬことも、折角の進捗を無碍にすることも許さない。絶対にな」


「誰がするかよ、できねえよ」


 六頭大蛇との戦いの余波。あれだけ巨大な敵だから、奴の持ち得る力次第ではルーシャの結界が破られないとは言い切れない。

 負けられない理由と同時に、気にかかる事項が増えた。

 でも。


「勝とう。ブリアナたちの先輩に花束を贈る代わりに、そんでこれまでの『失踪』被害者の無念を晴らす為にも」


「勿論だね。守らなきゃいけないんだね、何もかも」


 彼らは一歩踏み出す。

 草むらを掻き分ければ、エメラルド色の光を宿した壮観たる一面を拝むことができる。神聖な面持ちの澄んだ湖面には勇敢そのものを映したような一同が映っていた。どうだこれが英雄の姿だぞ、と自惚れたくもなる。が、湖の中央にとぐろを巻いて佇む、凶悪な黒が邪魔だ。それを除かねばなるまい。


 だから、と言う接続詞は似合わないだろう。

 ともかく、そこでグランは問いかけた。


「えっと……悪い。この湖の中、どうやって戦うの?」


「あっ——」


 目を見開いて、そう呟いたグランを無数の瞳と驚きの声が射抜いた。シルラプラも分かってない癖に、まるで自分はグラン以外の側ですと言わんばかりの反応だった。


「「「今更!?」」」


 拍子抜けの一言に尽きる、という視線が痛い。


「おい、なんで直前になってからなんだっ、ブリアナも共有してなかったのか!」


「完全に失念していたね……あたしたちの中じゃ、()()()()()()()ってことは共通認識じゃん? だから、ねえ」


「いや俺も、過去に一度戦ったことがあるって聞いて、普通に戦えるものだと思ってたから、改めて水面を見るまで疑問に思わなかった。てか、いま水に浮けるって言ったのか!?」


 もう滅茶苦茶だ。

 シンダーズは気楽に笑っているが、ゲミューゼは頭を抱えていた。まったく空気感が台無しだと。


「すまない、ちゃんと説明するよ。あたしの得意は風魔法だろう? これも、力任せな風しか使えなかったあたしに教えてくれた、先輩の応用術でね。水面と人との間に空気の膜を張るから、水に落ちずに戦えるって寸法さ」


「はあ……洞窟で闖入野郎に崖から突き落とされた後、どうして死なずに済んだか考えたことはあるか? これがその答えだよ。結局、落下の後ブリアナが気絶したことで魔法の効果が切れてびしょ濡れになったが」


「ああ! それは確かに疑問に思ってたんだよ。ようやく合点がいった、カラクリがしっかりあったんだ!」


 無駄に大声を出させてしまい申し訳ない。けど、となれば戦場はこの広い湖面全てということだ。障害物も何もなく、光に包まれた死角もないリングの上。


「そうなってくると逆にあの蛇がなんで湖の上にいるのか不思議になってくるけど……『知らなくても倒せる』だな」


「今度こそ準備はいいね?」


「あいあいさーだね! おいらの盾は何でも受け止めてやるって言ってるね」


「明日を生きるため、奴の首を穿つ」


「俺も、貴様らがどんだけ余裕済ませて奴を狩るのか、顔を出したばかりの解毒草と共に観戦させてもらおう」


 湖面に波紋は描かれない。空気の膜で、本当に浮いているらしい。感覚的には普通に歩いているのと変わらないが。


「六頭大蛇、ヘキサアナンタ」


 過去、夥しい数の人間を屠ってきたであろう長年不敗の魔物。でも、奴は無敵じゃない。首を落とすくらいなら前にブリアナもやっている。

 いまそいつとに視線を向けられた。

 ようやく獲物が向こうからやってきたか、と。


「『新月(ノイモント)』」


 周囲が闇に満ちていれば満ちているほど威力を増すその魔法は、エメラルド色の光を全身に浴びるような湖の上では意味をなさないだろう。けど、狙いはそうじゃない。

 世界三大財閥、あるいは派閥とも呼ばれる魔法開発のリードファミリー。その一角を担うアプス家の起源はこの『新月』と関係があった。故に、アプスを示す家紋にも月が用いられると聞く。

 占星術、あるいは天文学か。

 魔法とは切り離されていた分野の知見から生まれたと言う『新月』の魔法に目をつけた先祖は「なぜ『新月』だけなのか」という謎を抱いた。月は満ちるもの。これでは空っぽのままで美しくない、と。


 よって。

 どうにかして満ちていく月の姿も魔法にできないか。


 アプローチの仕方は色々あっただろうが、まだ魔法の研究が盛んではなかった時代において、最も早く解の一つを導き出した、その先祖の魔法を。

 ふぅとひと呼吸して、誦じる。


「行くぞ、『狩りの定義(ヤクト)』」


 漆黒の闇の球体、すなわち『新月』に変化が起きた。

 魔法の正体は、様々なもの——そこら辺の物体だけでなく、もちろん魔法も含む——を最適な武器へと変容させるもの。樽に使えばハンマーに、本に用いれば書かれた文字を実際に現実に引き起こす魔具に、術者次第では万物が武器となり得る可能性の魔法だ。

 魔法とは術者の想像力も試される。便利な魔法に聞こえるだろうが、これが実際は扱いが難しいものなのだ。その反面、ただの黒い球体たる『新月』ならば、複数の使い方を思案する余地が残されている。


「でも俺は、かつてのアプス家の先祖が考案したインスピレーションを、そのまま使わせてもらう」


 手のひらの上で、球体は鋭く左右に伸びると徐々にその体積を増やし、やがて反る。形の変化が止まるとまもなく、黒は黄色い輝きを手に入れる。

 まるでそれは、三日月そのもの。

 反った弧の内側、三日月の端から端を結ぶ一本の持ち手が生えると、ずしり、重量のある武器がグランの手中に収まった。既にこれは、手に馴染まない得物ではない。この日のために振るう訓練はしてきた。


「三日月をモチーフにした大きな刃か、相変わらず格好いいな!」


「本当にな。よし、今に見てろよヘキサアナンタ、その多すぎる首は俺らで全部斬り落としてやらぁ!」


 逞しいグランと大蛇の咆哮が重なって、試練はここに始まった。


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