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ifが叶うのならば  作者: matcha
7/10

7.旅行準備

「やっと旅行だ」


今日が待ちきれなかった、3日間も学業を忘れて楽しめるからだ

この二ヶ月の間雫さんとは普通に話していた、しかも懐中時計を使う前に関係を戻したはずなのに距離感が近くドキドキする日々を過ごしていた


「結局この懐中時計はよくわからないままだったな」


そうなのだ、送り主も懐中時計の仕組みも何も一切わからないままだったのだ


「でもこの懐中時計は旅行にも持って行くか」


となんとなく懐中時計を旅行に持って行くことにした



そして親に言ってくると告げて家を出る

そして家を出た瞬間に驚いた、なんと雫さんがいたのだ


「おはよー!ふう君、3日間楽しもうねっ!」


このふう君というあだ名は雫さんが考えたものである


「おはよー、家知ってたんだね」


と平然を装い普通に返す


「最近教えてもらったんだー彩葉にね」



「彩葉さんに?あの人俺の家知ってたの?」


俺は不思議に思っていた、彩葉さんとはほとんど関わりがない、だからなぜ家を知っているのかが分からなかったからだ


「だって彩葉の家ふう君の目の前だよ?」


と言われる、一切知らなかった

家の目の前の人、彩葉さんは中一の時に引っ越してきていたからだ帰りも時間がずれていて学校に行く時間も違う、気づかないはずだ


「全然知らなかった、今度声かけてみようかな」



「ふう君周り見てなさすぎだよー?っと学校見えてきたねー」



「そうだねー、ここからバスで移動だよね?」


目的地まではバスで移動するのだ、大体3時間程度で着くらしい、というかたったの4人のためにバスとか贅沢すぎるよなと思う


「そうだよー席も自由だから良いよねー」


そうなのだ、席も自由なのだ

全くこの中学校自由過ぎだし恵まれ過ぎだよなと思いつつバスに乗り込む


「ふう、外の景色でも見ながらゆっくりしよーっと」


っと呟いていると隣にさらっと雫さんが座った


「なんでさらっと隣に座るん???」


俺は驚いていた、仲良くなっているとはいえ男子の隣に座るとは…


「嫌だったー?私はせっかくなふう君と喋りたいなぁって思ったから座ったんだけど…」


と少し上目遣いで言われる


「嫌じゃない、びっくりしただけ」


と返したが、上目遣いでドキドキしていたのだ

身長が自分よりも低いため上目遣いなどをされると効果が凄いのだ


そしてバスの一番後ろの方にいた翔と彩葉さんがこっちを見てニヤニヤしていたことに気づく事は無かったのだった








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