4.大きな進展
俺は今日が楽しみで仕方なかった
なんと言っても雫さんと仲良くなれるかも知れないのだ
心を弾ませながら今日も教室へと向かう
「おはよー!」
といつも通り変わらず挨拶をする
そしてそこには雫さんがいた
「おはよー」
と言いながらニコッとして手を振ってくれたのを俺は嬉しく思った
もしかして本当に仲良くなれたのだろうか
「颯太君今日の係決めどうする?」
と聞かれて全然考えていなかったので楽そうなやつだったら良いなぁと思い
「理科係かなぁ」
と返した
俺は内心もしかしたら一緒の係になれるかもと思い期待していた
「お!だったら係に一緒になれるね!」
と言われ心の底から喜んだ
やばい、俺顔にやけてない?大丈夫か?と思いながらも我慢出来ずガッツポーズをしてしまう
「そんなに嬉しい事なのかぁそんなに喜んでくれると私も嬉しいな」
と言われて俺は恥ずかしくなって机に突っ伏して顔を伏せてしまう
「んー?どうしたのー?颯太君恥ずかしいの?そんな事してるとイタズラしちゃうよー?」
と言いながら声が近づいてきてる事に気がつく
「雫さんだめだよ、そんな事したら色々とダメになる」
俺は凄くドキドキしていた
肩に手がポンっと置かれる、瞬間心臓が跳ねたのがよく分かった
「ドキドキして語彙力無くなってますよー?」
と言われる
当たり前だろと思いながら必死に心臓の鼓動を抑えようとする
「雫さん離れて?流石に誰か来たらまずいし俺も恥ずかしいです」
肩から手が離れた、少し心臓の鼓動が収まってきた
少し悲しいけど誰かに見られるよりマシだと思った
「颯太君って案外こういうの慣れてないんだねー」
と言われる
「逆に雫さんは慣れてるんですか?」
と聞いてみる
慣れていると言われたら悲しくはなるがこれが初めてだとしたら俺はどういう反応をしたら良いんだろうか
「慣れてるわけないじゃんー颯太君が初めてだよ?こういう事するの」
ドキッとしてしまった
嬉しくはなったがこれはただ時計の力を借りたにすぎない
「颯太君このことは二人だけの秘密だよ?」
と言って席に戻って行った
俺は一日授業に集中できず雫さんのことが気になってしまっていた
幸い今日は部活が無く早めの下校だったので少し救われたような気がした
ども、だいぶ颯太君と雫さんとの距離が近くなってるね
雫さんからこんなに猛攻を受けて颯太君は耐えられるのかな
次回もがっつり進むのでよろしくね