3.不思議な懐中時計
「ただいまー」
「颯太おかえりー部活はどうだった?」
「別にいつも通り」
と何気なく返す
俺は一人っ子だ、だから気軽に話せる兄弟がいないのだ
「そういえば颯太宛に何か届いてたよ、机の上に置いてあるから後で中身見ておいてね」
と言われ俺宛に何かが届くなんて珍しいなぁと思いながらも
「ありがとう」
と返した
そして自分の部屋に戻り机の上を見る
小さな段ボールがあり中身がとても丁寧に梱包してあった
「これは…懐中時計?」
なぜ?と思いつつも懐中時計のリューズを押して中身を開けると
「手紙が入ってる」
颯太はその手紙を読み始めた
この時計はif、もしもを叶える事が出来る不思議な時計だ
君が叶えたいと思えばなんでも叶えられるだろう
使い方はリューズを引きながら心で強く願う事だ
と書かれていた颯太は半信半疑だった
これを使えばなんでも叶えれる
そんな夢のような事が本当にあるのだろうか
だけど本当に叶うならそれはとても嬉しい事だった
「試しに使ってみよう」
颯太はリューズを引き勉強が好きになり得意になる
と強く願った
そうすると懐中時計が少し光を放った
「これで良いのか?」
と思い試しに今日習った部分のページを開き復習を始める
「すらすらと解けるようになってる」
自分自身とてもびっくりしていた
まさか本当に願えば叶うと思っていなかったのだ
颯太は嬉しくなりさらにその力を使った
「雫さんともっと仲良くなれるように」
と願うとまた少し光を放った
「これで本当に仲良くなれるのなら嬉しいなぁ」
と颯太はウキウキしながら授業の復習に励むのだった
ついにifを叶えられるようになりましたね
ここからどうやって物語が動くか楽しみにしててね!