監禁
「何言っているんですか?…」
「早く選んでちょうだい…じゃなきゃこうしちゃうから♡」
そういうと俺の服を胸元まで上げて、心臓のあたりにチュウゥゥゥという音を立てながらキスマークをつけた。
「ちょっ!!!何してるの!??早くやめて!」
「いやよ、早く答えを言いなさい。5秒ごとにつけてくからね。ふふっ」
仕方ない…口先だけ言っておこう…
「だ、大学を、やめる」
「ふーん…いいわよ。」
そういうと案外あっさりと足の枷を外してくれた。
「良かった…外してくれた…」
「大学、やめなくていいわよ。」
「え?」
「そのかわり、私を愛して、じゃなきゃなにするかわからないから。」
この女の手にはいつのまにかカッターが握られていてカチカチと音を鳴らしている。
「ちょっ危ない!早く捨てて!」
「いやよ、早く、約束して、私を愛して、愛して愛して愛して愛して愛して、愛してちょうだい。」
狂ってる、この人は狂ってる。
「……わかった、わかったよゆり、さん」
「だめ、ゆりって呼んで」
「…ゆり……」
「うん!」
そう満面の笑みでいうと、俺に馬乗りになる。
ここは、一つ賭けをしようかな…うまくいけば手錠も外せれる。
「ゆり、好きだよ。愛してる。」
真剣な顔でそういうとゆりはすごく顔を真っ赤にして
「はうっ…わ、私も大好き、愛してる!!」
そう言って俺に抱きつき首元にキスをしてキスマークをつける。
「ゆり、手錠を外して?」
「や、やだ…」
「ゆりに抱きつきたい。」
「はううぅ…そ、それでも、だ、だ、だめ」
「それじゃあ、もう抱きつこうとしない。」
「!わ、わかった!わかったから!ハグして!それで頭撫でて!!」
よしかかった。
ガチャ、そんな音を立てて手錠が外れる。そして俺はゆりの腰に手を回し、頭を撫でながら耳元で「愛してる」と囁くと、ゆりが顔を真っ赤にして「わ、私も」という。…チョロいぞ!チョロいぞぉ!!!
「き、キスして!」
「そ、それはもうちょっと時間が経ったらしよう??」
「やだ!いましてくれないと瑞樹くんの裸の写真をSNSにあげるから!」
まじかよ、いつとったんだよ。
「それは困るかな…」
「で、でしょ?だからはやく!」
そう言って唇を突き出してくる。
俺のファーストキスもここで終わりか…
「わかったよ、ゆり。ちゅっ」
「あっ♡ちゅっ」
ちょっと唇を当てるだけのつもりだったのに、なぜか舌まで入れてくる。しかも手が首の後ろにあって離れることができない。
「んちゅっれろっ…ちゅ、じゅるっれろ♡」
「んぅーーーんぅーー、ぷはっ!ちょっと!ゆりさん!はげs」
「ちゅっ、んちゅっ、れろれろ、じゅる」
「んぅーー!ぷはっ!もうだめ!」
「んー♡」
「いましたら、これからしないからね!」
「!!や、やだ!我慢するから、これからもして!」
「わかってくれるならいいよ」
…激しすぎだろ…自分でも頬が熱を持っているのがわかる。
「瑞樹くん…お風呂はいろ??汗かいちゃった」
「え?……」