始まり
初投稿頑張ります
「……はい、お疲れ様でーす。今日の撮影はここまです!いやー、最近うなぎ登りで人気出てますね、瑞樹くーん!」
そう言っているのは、狩野栄香だ。
「はははっ、親が海外出張行っているので少しでも楽できるように友人に、いい仕事ないかなーって尋ねたら、モデルやれば?って言ってきて試しにやったらまさか、こんなに売れるなんて…びっくりですよ、(ニコッ」
そして、こう言っているのは如月瑞樹こと俺だ。
「やーーん、瑞樹くん、えらいわねー!お姉さん最初君の外見見たときびっくりしたけど人気出てよかったわ!」
「はははっ、そりゃあだれでもびっくりしますよね、アルビノなんて日本じゃ珍しいですからね。まぁ、不幸中の幸いかどうか、多少日光には耐えられるのでよかったですが。」
そう、俺は先天性の病気のアルビノにかかっているのだ、まぁこれといって不便はあまりないが街中を歩いていると異様な目で見られることが多い、日本人で白髪は珍しいからなぁ…それにこの、高身長(188cm)でイケメンな俺ならばなおさら注目が増えるだろう。注目されることはあまり好きではない……ま、しょうがないよね!
「瑞樹くん、今日撮った写真は『サーズデイ』の週刊誌のトップに飾られるわよ!よかったわね!」
「は、はぁ…トップですか…」
「ん?不満??」
「いえ、そういうことじゃないんですg」
「じゃあ!大丈夫わね!!はいはい!帰った帰った!あとはお姉さん達に任せなさい!」
「…わかりました、お疲れ様でした!」
そう言って俺は出口に向かい、外に出ると日傘をさして愛車に近づいて行く。
愛車というのは父が家に残していった車の一つで車種はランボルギーニである。しかも色は白と黒の迷彩柄、すっごい注目集まるけど唯一父が残していってくれた大切なものだから車庫の奥で眠らすのはもったいないな、と考えて乗ることにした。
ブォォォン
そうランボルギーニは咆哮をあげると急発進して薄暗くなった東京の街を突っ走る。ちらほら写真を撮っている若者がいるが気にしない。モデルになってからこのように派手に目立つことができるようになった。そうこうしているうちに自宅付近まで来た。家に着き5車入る車庫のうち空いている3つのスペースにランボルギーニを駐車する。他にも2台あり、フェラーリとマセラティである。
こいつらも、代わる代わる乗ってあげないとな…
そう思いながら異常に広い庭を歩きつつ玄関まで行く明後日にある大学の準備をして、お風呂に入り、ご飯を作って、ベッドに入り、スマホをいじる。そしてSNSに自分の自撮りと共にこう投稿する
『今日も撮影しました!なんと、今回の写真は週間雑誌『サーズデイ』様のトップに飾られることになりました!明後日大学あるから明日はスタバで勉強だーー、見かけても声かけないでね!笑笑』
はぁ栄香さんに言われて自撮りとともに投稿するけど……恥ずかしいな…モデルなら当たり前とか言ってたけど…本当かなぁ……まぁいいや!もうすぐで初めての給料日だ!それでずっとほしかった服買いに行こうかな!
そう瑞樹は思いながら眠りについた。
ランボーーーー