第13話 すべての元凶と新たなる敵
5ヶ月放置してたんですが配信見ながら作業してたら完成しましたw
よろしければお付き合いくだせぇ
3校の宣戦布告を退けてから一週間後、生徒会は奈々達に招集をかけた。集まったのは、3年の四天王と2年の奈々達4人だけであった。
「えらく、少なくね?」
奈々は、東郷に聞いた。
いつもなら1年も他の役員も集まり大会議の様相になるのだが今日は。8人だけであった。
「まあ、今日の話は他の者には伏せときたいのでな」
「ふむ」
奈々は、ふーんと言う感じで聞くことにした。
「一応、宣戦布告した黒金高校、神楽坂高校、相生女学院の3校は退けたが、事の発端である男はまだ見つかっていない。で、その男のことだが何者かはほぼ特定できた。その男の名は・・・」
東郷が言いかけたとき奈々が先に答えた。
「東郷雅臣でしょ?」
その答えに、東郷はふっと笑い
「やはり、察してはいたか」
「まあ、最初の時点で他にいなかったのでね」
「そうだ、御影の言うとおり犯人は「東郷雅臣」だ。しかし、奴の足取りがつかめないでいる。どこかに一人潜伏しているのか、あるいは誰かがかくまっているか今は、とにかく総出で行方を追っている」
東郷は、現在までも経緯を話した後、優が手を上げた。
「それなんですが・・・」
「なんだ?」
「まさかとは思うのですけど、お姉ちゃんが起きたという情報は漏れているのでしょうか?」
「どういう意味・・・・・」
その言葉に、東郷ははっとした。
「まさか、その話を聞いて奴が現れる可能性があるということか」
「はい・・・できれば、お姉ちゃんには内緒にしたいのですが」
「・・・わかった。それは私が対処する」
東郷は、東郷雅臣を追うことばかり考えていた為彩音美紀が目を覚ましたことにより、奴が来ることを想定していなかった。この失態は自分の責任と考え自らがその役目を負うことにした。
「今は、東郷雅臣を見つけることを最優先にする。出来るだけ目立たないようにするため他言無用だ。全員で探し始めると奴が出てこなくなる可能性もあるのでな」
「了解」
全員は、それを了承しその日の会議は終わった。
そして、優の思惑は現実のものとなる。
数日後、運動公園で東郷静香は彩音美紀のリハビリを付合っていた。奈々達も、付き添い端で見ていた。
「うん、徐々に歩けるようになってきてるんじゃないかな」
奈々は、美紀を見ながらうんうんとうなづいて言った。
「で、なんで会長がいるわけ?」
晶は、聞いた
「おそらく、犯人が来ると思って待ってるのではないでしょうか?」
楓は、前回の戦闘のダメージもなくなりいつもどおりニコニコしながら答えた。
「来ないといいですけど」
優は、心配そうに言いながら姉の美紀を見守っていた。
そして東郷は、美紀のリハビリの補助をしながら話をしていた。
「ありがとうね静香。最近付合わせて」
「いえ、これぐらいはしないと」
「相変わらず、堅いわね」
「それが、私ですので」
東郷は、ふっと笑い答えた。
そんな情景が暫く続いていたが
「ん?」
奈々が、妙な気配を感じ周囲を見渡した。
「むっ」
晶と楓も、同様に周囲を見渡した。
「どうしたんですか?」
優は、3人に聞いた。
「優、準備しとけ」
「え?」
晶の問いに優は、聞き返そうとした瞬間周囲に結界が貼られた。
「はっ」
東郷も、気配を感じ振り返り素早くシードを持ち構えた。そこには一人の男とその後ろに杖を持った女が立っていた。
男は、金髪で釣り目背は180ぐらいあり黒のスーツを着て不敵な笑いを浮かべていた。女は杖を持ち身長は160ぐらい白いロングコートにフードを被って顔を隠していた。
「おまえ・・・・」
東郷は、男の顔をみて怒りの形相に変わった。
「久しいな、静香。それに、美紀」
男は、二人を見てすぐに名前を言った。その声に美紀が応えた。
「お久しぶりね、雅臣」
その男は、東郷雅臣であった。
「あいつが・・・雅臣か」
晶は、シードを持って構えた。
「それはそうですけど・・・」
楓は、雅臣をちらっと見た後後ろの女を見て冷や汗を掻いていた。
「あいつ、強いな」
奈々もシードを持つ手に力が入りつつ見ていた。
「貴様、なにしにきた!」
静香は、声を荒げて雅臣に聞いた。
「そんな顔で、見ないでくれよ静香。今日は、美紀の退院祝いに来ただけだぜ」
「なら、なんで結界を張る」
「まあいいじゃねーか」
雅臣は、にやけながら美紀に近づこうとしたが静香が前に立ちふさがった。
「美紀さんから、離れろこの下郎が」
「邪魔するなよ、なにもしねーよ」
「信じられんな」
静香は、怒りの形相を変えず雅臣をにらみつけた。そこに美紀が後ろに立ち
「静香、兄弟なのだから仲良くしないと」
「しかし・・・」
「ね?雅臣も・・・・」
美紀が雅臣の顔を見た瞬間なにかが脳裏をよぎった。
それは、2年前の出来事が鮮明に現れ始めた。雅臣に告白されたが拒絶した為に自分が執拗に襲われたこと。そして、惨劇の日の屋上で雅臣と話をした記憶が蘇ってきた。
「あ・・・・ああああ」
美紀は、ガクガク震えながら膝から崩れ頭を両手で押さえ座り込んだ。
「美紀さん!」
静香は、美紀の両肩を押さえた。恐れていた事態が、起きてしまった。またなのか、また守れないのか。静香の心は揺れ動いていた。
「ああ、やっぱり記憶が無かったか」
雅臣は、にやけたまま2人を見下ろすように言った。
「でなきゃ最初にそうなるはずだからなぁ」
「貴様のせいで、貴様のせいで美紀さんは飛び降りを!」
静香は、更に怒り雅臣をにらんだ。
「あー?飛び降り?・・・・ああ、あれか」
雅臣は、自分の記憶と違い思い出してから答えた。
「あれは、美紀が自分で飛び降りたことになってるのか。そうか、みんな落ちた瞬間しか見てないからか」
「何?」
静香が、雅臣に聞き直そうとしたが先に美紀が答えた。
「違う、あれは・・・飛び降りじゃない」
「え?」
静香は、その答えに恐怖を覚えた。飛び降りじゃないということは答えはほぼ見えていた。
「そう、美紀は飛び降りたんじゃない。俺が、落としたんだ」
雅臣が、両手を広げ高らかに答えた。
「美紀が、他の男の物になるぐらいなら、誰の手も届かないところにと思っただけだ。あっははははは」
雅臣は、天を仰ぎながら高笑いした。その刹那、静香が素早く変身して鬼の形相で飛んで2刀を抜き雅臣を斬りかかった。
「貴様ああああああぁっ!!!」
ガキンッ
静香は、雅臣を斬りつけたが周囲に防御陣が張られており。攻撃は、弾かれた。静香は、飛んで下がり構えた。
「貴様だけは、この手で殺してやるっ!」
静香は、完全に切れて殺意をむき出しにして雅臣をにらみつけるが
「おーこわ。まあ、今日はここまでにしとこう」
雅臣は、にやけたまま後ろを向いて去ろうとした。
「待て!逃がすと思うのか!」
「焦るなよ、後日東郷学園に挨拶に行ってやるからよ」
「何?」
「そこの女が、仲間を引き連れて挨拶にな。ああ、リーダーは違うな。まあそういうことだ。じゃあな」
雅臣がそう言うと、女が杖をかざし全体に大きな光を輝かせた。
「くっ」
静香も、他の5人も視界が真っ白になり見えなくなり光が消えた瞬間、雅臣と女はいなかった。
「帰ったか」
奈々は、ふうっと息を吐きシードをポケットに入れた。
晶達も、警戒を解いた。
静香は、うずくまっている美紀の元へすばやく向かった。
「美紀さんっ、美紀さん!」
「あ、ああああ・・・」
美紀は、記憶が戻ったショックで瞳孔が開いて恐怖にうずくまっていた。
こうして、新たな敵が現れ新たな戦いが始まろうとした。
そして、最強の敵が現れることをこのときはまだ知らずにいた。
次回は、敵が見えてきます
また期間が空くと思いますが
よろしければ見てください
ちなみに、ファーストシーズン製本版はまだ制作中です
色々校正しますので出来たときは告知します




