ゆうたくんとお父さん
ゆうたくんは元気いっぱいの小学二年生の男の子。
さいきんは雨がいっぱいふっているので、外で思いっきり遊べません。
学校がない土曜日や日曜日も雨がふっています。
ゆうたくんは家で学校の図書館でかりてきた本を読んで過ごしていました。
「雨ばっかりでつまんない!」
ゆうたくんはぷんぷんおこっています。
毎日のようにかさをさして小学校まで歩かなければなりません。
朝、学校に行くときはふっていなくても、帰りはふってくることもあるので、かさを持っていかなければなりません。
いつもは元気いっぱいのゆうたくんでもみるみる元気がなくなっていきます。
「ゆうた。土曜日か日曜日に天気がよかったら近くの公園でキャッチボールをやらないか?」
新聞を読んでいたお父さんはゆうたくんに声をかけました。
「ほんとう?」
ゆうたくんは本をとじて、お父さんの方を見ています。
「ああ。ゆうたがいい子でいたら雨はふらないかもしれないぞ?」
「ぼく、いい子でいる!」
「えらいぞ。ゆうた」
お父さんはゆうたくんの頭をやさしくなでました。
*
その日からゆうたくんは毎日いい子に過ごしていました。
たとえ、雨がいっぱいふっていてもぷんぷんおこることはありませんでした。
なぜかというと、雨がいっぱいふる今のじきは「梅雨」といって季節が少しずつ夏に向かっているとお父さんから教わったからです。
ゆうたくんとお父さんはなかよくソファーにすわってテレビのニュースを見ていました。
ゆうたくんはつまらなさそうに天気よほうがはじまるまでまっています。
天気よほうがはじまりました。
明日の天気はどうかな?
「明日も雨だ……ぼく、ずっといい子でいたのに……」
ゆうたくんはしょんぼりしていますか、一週間分の天気が画面いっぱいにあらわれます。
「ゆうた。日曜日は天気がよくなりそうだ!」
お父さんはソファーから立ち上がって、日曜日のゆうたくんが住んでいるちいきのところに指をさしました。
「うわぁ! やったぁ!!」
「ゆうた。よかったな!」
「うん!」
ゆうたくんはうれしくなってお父さんに飛びつきました。
*
そして、むかえた日曜日。
今日はどんよりとした雲から雨はふっていなくて、晴れています。
ゆうたくんはお父さんといっしょに近くの公園でキャッチボールをしています。
「ゆうた。いくぞー!」
「うん!」
お父さんはゆうたくんに向かってボールを投げました。
ボールはゆうたくんがはめているグローブにすいこまれるように入ります。
「お父さん。じゅんびはいい?」
「いつでもいいぞ!」
ゆうたくんはお父さんに向かってボールを投げましたが……
お父さんはボールを取ろうとがんばっていましたが、ボールはすでに地面に落ちてしまいました。
ゆうたくんとお父さんは楽しそうにわらいました。
よかったね、ゆうたくん。
最後までご覧いただきありがとうございました。
ゆうたくんが登場する作品『まほうのホットケーキ(https://ncode.syosetu.com/n3081lm/)』ももしよろしかったらご覧ください。
2026/06/21 本投稿




