9.期待してはいけない冬
季節は過ぎ、あっという間に冬がやってきた。十二月も半ばになると本格的な寒さも到来し、マフラーは必需品だ。もうすぐ雪もちらつき始める頃で、俺は白い息を吐きながら、隣で学校近くの住宅街を自転車を押して歩く颯先輩をちらと見た。
相変わらず、俺と颯先輩は付かず離れずの距離感を保ちながら、落ち着いた日々を過ごしている。
いや、ちょっと違うか。落ち着いた日々を過ごそうと努力しているところだ。
というのも、この一ヶ月近くで、俺は何度も颯先輩に「好き」と言いかけてしまったから。
そのたび、颯先輩は曖昧な態度を取っただけで、俺に対して、その先の言葉を何も言ってくれなかった。だから、俺がそれ以上踏み込んだら、拒絶されてしまいそうな気がして、言いかけた言葉を何度も飲み込んだ。
そもそも、颯先輩は受験生。こんな受験も間近な時間に、告白しようとする俺が悪い。
今でさえ、俺は勉強の邪魔をしていそうなのに、もし仮に付き合えたとしても、颯先輩のことだし、俺をデロデロに甘やかしてきそうなのが想像つく。
俺がくしゃみしただけで、颯先輩は「ユキちゃん、今日は寒いから俺のマフラーも巻いてなさい」って、無理やり巻いてきそうだし、風邪なんか引いてしまったら、それこそ「今すぐ病院行こう! タクシー呼ぶから!」ってやたら過剰反応してそうだ。
……って、さすがにそれは妄想のしすぎだった。
でも、颯先輩なら、ありそうで怖い。だってただの後輩の今ですら、今日も学校を出る前に「寒いし、お腹壊したら困るから、これ貼っておきなよ」なんて、貼るカイロをお腹にペタッと貼られてしまった。
この人は絶対、恋人を甘やかすタイプだと思う。
だけど、もし、颯先輩とのこの関係が、本当にただの先輩後輩なのだとしたら……。俺が颯先輩に告白をした途端、きっと、もの凄く気まずくなる。
俺は颯先輩に振られても、そばに居られるだけでいい……なんて、都合のいい願いを抱くけど。この人は意外と周りをよく見ている人だから、俺を気遣って離れてしまいそうだ。
ユキちゃんを傷つけたくない、とか言って。
だから、俺は今の距離感がちょうどいい。
もし、告白するとしても、颯先輩の受験が終わってからだと思う。
受験の邪魔をしたくないし、たとえ同じ気持ちをもらえなくても、颯先輩はもうすぐ卒業だ。先輩が俺を見て、申し訳ない気持ちを抱かなくて済むようになる。
颯先輩が苦しまなくて済む時期に、俺はそっと気持ちを伝えたい。
ほんとは、そばにいられることがただの希望になる前に、ちゃんと俺の想いが颯先輩の胸に届いてほしいけど……。
なんて、考えながらじーっと颯先輩を見ていたら、先輩が俺の方を見た。
「ん? ユキちゃんどうした? 俺のことそんなに見て。熱い視線もらえるのは嬉しいけど」
颯先輩はいつもの甘さをはらんだ声で、俺に話しかけてくれる。寒さからか、鼻の頭が少しだけ赤くて、ちょっと可愛い。
「別に何でもないです。もう冬だなーって」
「ははっ。そうだね。冬といえば、ユキちゃんの誕生日ももうすぐだ。12月25日。クリスマスの日」
先輩がさらっと俺の誕生日の話をしてくる。
俺はあれ? 教えたっけ……? って、一瞬頭の中にはてなが飛んだ。
「颯先輩……俺の誕生日知っていたんですか?」
「知ってるよ。逆に何で知らないって思ったの」
「だって、俺の誕生日、聞かれてないから」
「本人に聞かなくても知る方法はいっぱいあるからね」
先輩は自転車を押しながら、どこか自慢げな顔をする。
「そういうものですか? 俺、知らなかったのに」
先輩の反応がちょっと悔しくて、俺は口を尖らせた。
俺は浅川先輩たちの立ち話で知ったし、颯先輩から当日に「今日、俺の誕生日なんだよね」って言われた。
それがショックだったから、颯先輩には前もって「もうすぐ俺の誕生日なんです。プレゼントの代わりに、俺と過ごしてほしいです」って伝えたかった。
なのに、まさか知られてるなんて。
「あー、ごめんごめん。なんか、責めるようなこと言っちゃった。ユキちゃんはね、知らなくて当たり前なんだよ。……友達ですら、俺の誕生日、ほとんど知らないから。昔から、他人に祝われるの面倒くさくて、話してないし」
颯先輩は言い訳するようにそう言った。
じゃあ、浅川先輩が颯先輩の特別だと思いたくなるのも、分かる気がする。俺も今、颯先輩の誕生日を知る数少ない人間なんだって思ったら、誇らしいから。
そんなことを思う俺の頭に、颯先輩は「もー、なにその可愛い顔」と、伸ばしてきて、ひと撫でしてきた。たったそれだけで、飛び跳ねそうになるくらい嬉しくなるものだから、俺は犬か何かなのか? って、恥ずかしくなる。
「なんでもないです」
「そ? じゃあさ……ユキちゃんは誕生日、誰かと過ごす予定ある? ほら、去年会ったときは家族で過ごすって言って……」
「あ……前日のイブのとき、先輩も一緒だったから、知ってたんだ。姉さんがバラしたんだった」
中三の冬の日を思い出して、俺はふふっと笑った。
俺が初めて、颯先輩を認識した日。それよりもっと早く、先輩は俺を知ってくれていたみたいだけど、目を合わせて、俺たちがちゃんと初めて話をした日だ。
あのときの俺は、颯先輩の印象があまりに悪すぎて、本当に可愛げの欠片もなかった。
今の俺なら、あの頃みたいな言い方はしない。……たぶん。ちょっとツンツンしちゃうこともあるけど、でも、もっとちゃんと笑えるし、優しくできる。
「思い出した? ユキちゃんの誕生日、覚えやすいからすぐ覚えちゃった」
「クリスマスと誕生日一緒くたにされるんで、嬉しくないですけど、覚えてもらいやすいのはよかったです」
「そうじゃなくても覚えてたと思うけど。……それで、今年はどうするの?」
颯先輩はじっと俺の顔を見てくる。
「……予定ないって言ったら、颯先輩はどうしますか?」
「そりゃもう、誘いたい。俺と、デートしよ?」
俺が質問を投げかけたら、間髪入れずに先輩は口にした。
冗談みたいに、さらっと。
でも、軽く言われたのに、俺の心臓は一拍遅れて、大きく跳ねる。その一言が嬉しいのと、信じられないのとで、俺は「で…………デート?」と、声をうわずらせた。たぶん、今の俺はここ最近で一番、動揺してる。
「イヤ?」
「い、嫌じゃないです……。でも、俺たち男同士だし、デートって……」
周りに聞かれてないか、ちょっときょろきょろしてしまう。
「俺は毎日、ユキちゃんと帰るたびに放課後デートだって思ってたけどなぁ」
颯先輩は俺との毎日が特別なものであるかのように言うものだから、俺はピタっと止まった。ゆっくり、颯先輩を見る。
「そんな……風に?」
「うん」
たった一言の、静かで、穏やかな頷き。嘘じゃないんだなって感じた。
「……じゃ、じゃあ俺もそう思うようにします」
「うん。だから、ユキちゃんの誕生日は俺と過ごして欲しいな。俺と“誕生日デート”してみたくない?」
颯先輩は、ずるい。たぶん、絶対、俺が先輩のこと好きなのバレてるからそう言っているんだ。でも、まっすぐ俺の目を見て誘ってくれるから、期待、しないはずがない。
俺はちょっとだけ俯いて「……はい」とだけ、返事した。
「やった。当日は動きやすくて、ちゃんとあったかい格好で来てね」
「えっと……どこか動き回るとこ、行く予定なんですか?」
俺は再び、先輩に視線を戻した。
デートって言ったら、よく漫画で映画館とか水族館とか行くのを見る。俺の中のレパートリーが少なすぎて、笑っちゃうけど、そういうものしか頭に浮かばない。
でも、先輩とのデートなら、オシャレをしてみたいなとは思う。服……何かあったっけ。買いに行った方がいいかな。
そんなことを考える俺の顔を見ながら、颯先輩は楽しそうに笑う。
「教えて欲しい?」
「そ、その方が……服、選びやすいですから」
颯先輩のために服を選ぶことを知られたくなくて、恥ずかしさを隠すように、俺は言葉を濁す。でも、俺は恋愛なんて初めてで、先輩からしたら予想の範囲内みたいだ。
「俺のためにおしゃれしてくれる感じ?」
「ち、違います!」
俺は慌てて否定した。……先輩の好きな服ってどんなだろって一瞬でも、考えるなんて、俺、恥ずかしすぎる。
「えー? してくれないの?」
「しません!」
「そんなに嫌?」
「しませんから!」
「ユキちゃんのオシャレした姿見たいなー」
「しませんよ」
意地になって、つい可愛くない反応ばかりしてしまう。すると、ようやく颯先輩は諦めたようで、小さなため息が聞こえた。
「そこまで頑固なら……まぁ、いいよ。ぬいパに連れて行こうかと思ってたんだけど」
颯先輩の口から、思いがけない場所が出てきて、俺は目を見開いた。
ぬいパは、ぬいぐるみ好きなら一度は絶対に行きたい場所ベスト3に入る夢の国だ。正式名称は『ぬいぐるみパーク』で、アトラクションのいたるところにぬいぐるみがいるアミューズメントパーク。小さな子どもからお年寄りまで楽しめる場所で、写真映えスポットも盛りだくさんだと聞く。
姉さんが二年前、修学旅行のお土産でくれたシラユキさんも、ぬいパの子。
ただ、関東にあるので、ここからは少し遠くて、高校生の俺はまだ行ったことはない。姉さんは修学旅行で行ってたけど、たぶん俺たちの代は他の場所だから、高校生の間に行けるとは思ってもみなかった。
大学生になって色んなところに行けるようになったら、絶対にシラユキさんとハヤカゼさんを連れて行ってあげたいって思っていたし。だから、つい興奮してしまった。
「ぬいパ? ぬいパってあの? あのぬいパですか⁉︎ まさか颯先輩……『ぬいぐるみパ~ク~』とか言って、俺を先輩の家に連れてくとかしないですよね?」
俺は勢い余って、某国民的アニメのモノマネまでしてしまった。
「あははっ。何その反応。ユキちゃんのその反応、今までで一番おもろ」
「だっ……だって、ぬいぐるみ好きにとっては天国ですよ? ぬいぐるみたちの園ですよ? 楽園ですよ?」
「うん。だから、ユキちゃん連れてってあげたい」
颯先輩はよっぽど俺の反応が面白かったのだろうか、目尻を拭い始める。
でも、まさかぬいパなんて……そんな場所。俺にとっては聖地だ。そんなところに颯先輩と行くとか、無理。幸せすぎて、死んでしまうかもしれない。明日、事故に遭っちゃうかも。
だけど、ひとつだけ。ひとつだけ懸念点がある。
俺はひっそりSNSアカウントを作ってぬいパ情報をチェックしているのだけど、写真をアップしている人はほぼ女性だ。男二人で行くには、ちょっと浮いてしまうかもしれない。
特に、先輩はかっこいいから、絶対色んな人の目に触れる。せっかくの誕生日デートで、女の子に囲まれたら、それは……ちょっと、嫌だな。もしかしたら、一緒に写真撮ってくださいなんて言われてSNSに発信されてしまったら……。
先輩が、全世界に見つかってしまう!
せっかく憧れの場所でのデートに誘われたのに、『颯先輩が女の子に見られてしまう』と思っただけで、俺の頭に浮かぶ、ぬいパの景色がちょっと曇った。
「……男同士で恥ずかしくないですか? それに颯先輩、受験生だし」
「俺は全然問題ナシ。男同士も平気だし、ユキちゃん忘れてるかもだけど……俺、ぬいカフェ店員でーす。ぬいぐるみちゃんと好きだよ? あと、受験生にも息抜きさせてー」
「……そうですか」
「ん? なんか反応悪くない? ユキちゃんは俺と行きたくない感じ? ユキちゃんが嫌なら、ほかのとこにするけど」
颯先輩は俺の反応が急に悪くなったのを心配してるのか。顔を覗き込んでくる。
近すぎて、俺は「ひっ」と声を上げてしまった。
颯先輩はぱちぱちと瞬きをする。
「なに、その反応。やっぱり俺といくのは嫌?」
「違います! 颯先輩が大丈夫なら、俺は嬉しいです。行きたかったから!」
慌てて否定した。むしろ、颯先輩にとって、俺は隣にいていい存在なんだなっていうのが感じられて、嬉しくてたまらない。
もし、写真を撮られそうになったら、そこは俺が全力で阻止すればいい。俺だって……たぶん、それなりにかっこいいはずだから。綺麗とか、可愛いとか、言われることも多いけど。
颯先輩は絶対、俺が守る。俺はそっと握りこぶしを作った。
「それなら良かった。でも、なんかユキちゃんさっきから百面相してるけど、不安なことでもあるの?」
「えっ……と」
言葉にしてもいいのか、それとも飲み込むべきか。俺は悩んでしまった。自然と視線が俯いてしまうけれど、颯先輩はすごく優しくて、俺の言葉を最後まで待ってくれるように「大丈夫だよ」って言ってくれる。
「……だって、先輩かっこいいから」
「え?」
「ぬいパに遊びに来た女の子に声、絶対かけられるし、写真撮られそう。……あ、でも、俺が全力で助けようと思っているので、そこは安心してくれていいというか……」
自分でも何を口走ってるんだって話だけど、つい言ってしまった。
颯先輩の顔を見たら、きょとんとしている。しまった……と思ったけど、先輩は「ふははっ」と噴き出した。
「何それ。……俺が守られる側ってこと?」
「だって……」
言いかけて、言葉が喉に引っかかった。この先を言ってしまったら、ダメなような気がする。絶対、またかわされる。タイミングは今じゃない。今断られたら、たぶん俺……立ち直れない。
「ユキちゃん、頼もしいなぁ~。でも、俺としては、ユキちゃんの方がよっぽど写真撮られそうだけど」
「俺が?」
「うん。ほら、ユキちゃん、絶対、ぬいパ行ったら、目ぇキラキラさせてそうだし。女子大生のお姉さん方から『ちょーかわいい男子高生いた!』とか言われそう」
「おっ……俺なんかが、絶対そんなことないです! ていうか、颯先輩も目ぇキラキラさせますからね、ぬいパ行ったら! 颯先輩だって、俺の家に来るたびに『クロマルかわいいなぁ』『パオさんイケメンじゃない?』って言うくせに!」
俺が必死に言い返すと、もう颯先輩は限界っていうくらい、爆笑し始めた。自転車のハンドルを片手で持ちながら、もう一方の手で腹を抱えている。
「あー、もうユキちゃん、お腹痛い。……デート誘ったのに、こんな……こんな面白い反応されるとか……ますますユキちゃんから目が離せなくなる」
「え……俺、変なこと言ってます?」
「うん。ちょっとね。でも……そんなユキちゃんだからいいんだよ」
颯先輩はどこか懐かしそうに、目を細める。
この感じは、これまでの俺たちとぬいぐるみとの日々を思い出している気がする。
シラユキさんと会話するのを見られたときのこと。
俺が本を片手に、真顔でぬいの性格診断してたときのこと。
ぬいたちの洋服を本気で作ろうと、商店街の手芸屋さんに寄り道していた日のこと。
ぬいカフェで、どの子をお迎えしようか悩んでいたときのこと。
颯先輩は、俺がどれだけぬいぐるみを好きか知ってくれていて、俺の好きな物全部を受け止めてくれる。そういうところが、俺も好き。心が広くて、なんでも受け止めてくれる。家族以外で、初めての人。
「ユキちゃん。ぬいパに行ったら、ぬいたちの通訳よろしくね?」
通訳、と颯先輩に言われた瞬間、俺の頭の中にはぬいぐるみたちが一列に並んで、待機する姿が浮かんだ。先輩が「この子はなんて言ってんの?」って聞いてくるのも想像ついて、一台任務だ! と、ちょっとだけ緊張した。
「頑張ります!」
「良かった。じゃあ、ユキちゃんのおばあちゃんとご両親に許可もらわないと」
「許可……?」
俺は気になるワードを聞き返す。はて? なんの許可がいるのか。首を傾げていると、颯先輩は口角を上げた。
「うん。ぬいパはちょっと遠いから、泊まりかなって」
「……泊まり」
「うん。泊まり。ほら、修学旅行みたいで楽しそうじゃない?」
颯先輩はサラッと言う。その瞬間、ちょっとアレ? と違和感を覚えた。
だって、好きな人と泊まりで行くって、考えただけで、心臓が爆発しそうなイベントだ。
俺はもう今、何とも言えない高揚感と緊張感がある。
だけど、もしかして、先輩は本当に……本当に……ただの純粋な気持ちで、俺を甘やかしてくれているだけなのかもしれない。
あぁ、だめだ。好きなのは俺だけかもしれないって、ふと思ってしまった。別に恋愛対象として見てるわけじゃないのかもって。
唐突に、また嫌な方に考えてしまう。だけど、今こうしてぬいパに行く会話が楽しいのも確かだった。
一体、俺はどうしたらいいのか分からなくなって、頭の中が真っ白になった。
それから、家に帰るまでの俺の記憶は随分とあやふやだった。
帰宅して、勉強机にリュックを置いたところで、ブレザーのポケットに入れたスマホが振動した。取り出して、画面を見たら、颯先輩からの通知が来ている。
俺はちょっぴり沈んだ気持ちのまま、その通知をタップした。
《ぬいパには開園時間には行きたいよね? 始発の新幹線で行こうと思うけど、ユキちゃんは朝大丈夫? 無理なら、前日から行って、二泊三日にしようか》
二泊三日……という文字を見て、俺は「無理」と首を振る。
そんな長い期間ふたりっきりは、絶対ダメだ。
颯先輩が何を考えているのか、分からない。それに、何を言ってるんだとも思う。他の受験生は追い込みをかける時期だというのに、俺なんかに……そんなに時間を割かないで欲しい。
好きな人と過ごせる、初めての誕生日。だけど、颯先輩を好きだからこそ、ちょっとだけ遠ざけたい。……なんて、思ってしまったなんて、皮肉な話だ。
《朝強いから、泊まるとしても一泊です》
ごめんなさい、颯先輩。と思いながら、ちょっとだけ冷たく返信する。そして、先輩とのトーク画面を閉じて、机にスマホを伏せた。
そのまま放置して、俺はおばあちゃんの店の手伝いに向かう。
何かをしてないと、いろいろ考えちゃいそうだから。