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霧の中で

作者: 西の宮

 浜辺を歩きながら 波の音を聞くと特別な時間に感じる


 私が生まれる前や こうして生きている間

 いつか 私がここを去った後も

 波音を奏で続けるのだろう



 ふとふり返ると 私の足跡が消えている

 波に飲まれ 消え去ったか



 寂しいね って口からこぼれ落ちる

 いつか私も 波に飲まれ消えていった足跡みたいになるんだね



 私の全てが 過去となった時

 誰かの 思い出の中で生きれるのかな?

 ううん 思い出の中にすら残らないかも


 

 いつから託されたのかわからない 私の手元にある1つのバトン

 彼女から渡された このバトンを 誰かに渡す時が来るのかな? 


 なにか1つでも 手渡せるものがあるのなら

 残していきたいけれど 私にはなかなか難しい

 

 あなたに手を引かれて 歩き出したけど

 もう あなたは居ないもの

 

 数秒間の足跡のように 波音と共に去って行った

 彼女のことに 思いをはせながら


 今日も帰路で聞こえてくる

 この波の音に揺られて 我が家へ向かう

 

当たり前が、当たり前じゃなかった

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