表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
52/123

52

 小森神社にお邪魔すると、家の中には神主さんである桜のお父さんがいた。

「やあ、いらっしゃい」

 鈴を見て、桜のお父さんは言った。桜のお父さんは仕事中のようで神主さんらしい袴姿の服装をしていた。

「お邪魔します」

 そう言って鈴はいつものように小森神社の奥の部屋に移動する。

 するとそこには畳の上で真面目な顔をして正座をしている桜がいた。桜は閉じていた目を開けて鈴を見ると、「ここに座って」と自分の前の空間に手を向けた。

 鈴は指示通りにその場所に正座をして座った。

 部屋のふすまは開いていて、外の風景がよく見えた。まだ残っている庭の桜が、すごく綺麗だった。


「私、決めました」桜は言った。

「決めたってなにを?」鈴が桜を見る。

 そこで桜のお父さんがお茶を持ってきてくれたので、二人は少しだけ言葉をつぐんだ。

「私、律くんに告白する」

 お父さんがいなくなると桜は言った。

 鈴は思わず、その言葉を聞いて、飲んでいたお茶を吐き出しそうになってしまった。

「……告白? 律くんに?」鈴は言う。

「鈴が驚くのもわかる。でも、実は私、ずっと前から律くんのことが好きだったの」恥ずかしそうに頬を少し赤くしながら桜は言う。

 いや、そんなのもうずっと前から知ってるし……、と鈴は思ったがとりあえずは桜の話を聞くことにした。

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ