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「こんにちは」

 育が家の縁側から、ぼんやりと空から降り出した雨の降る庭を眺めていると、そんな声が玄関から聞こえてきた。

「はーい」

 育はそう言って、縁側から玄関に移動した。

 するとそこには、今日はちゃんと傘を持っている秋葉小道さんがいた。(それは、小道さんにはちょっとだけ似合わない赤い傘だった)

「小道さん。どうしたんですか?」

 育は言った。

「いえ、ちょっと、時間ができたもので、……お邪魔でしたか?」

 そう言って小道さんは頭の後ろを手でかきながら、照れくさそうな顔で笑った。

「別にお邪魔じゃありませんよ。どうぞ」

「お邪魔します」

 小道さんは言った。

 育は小道さんを家の縁側まで案内した。

 小道さんはそのまま、育の実家である野分家の縁側に腰を下ろして、降り出した雨の降る庭を眺めた。

 育は台所でお茶を二人分入れて、それから小道さんのいる縁側まで移動した。

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