表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
102/123

102

「こんにちは、朝顔くん。紫陽花くん」

 小道さんは二人を見てそう言った。

「こんにちは、秋葉先生」

 と二人は双子らしく? 声を揃えてそう言った。

 それから小道さんはすぐに家に帰ろうとしたのだけど、朝顔と紫陽花のお願いもあり、少しだけ、このまま野分家にお邪魔することになった。

 このとき、育の両親は出かけていて、育は双子の朝顔と紫陽花と一緒にお留守番をしていた。

 育は朝顔と紫陽花と一緒に縁側に移動した小道さんにお茶を持って行った。

「ありがとうございます」

 小道さんはそう言った。

「いえ。とんでもないです」と育は言った。

 それから育は小道さんの隣のところに横ずわりで腰を下ろした。


 小道さんは小学校の先生をしていた。

 朝顔と紫陽花は小道さんの教室の生徒だった。

 育と小道さんが出会ったのも、二人のことが縁だった。

 小道さんが朝顔と紫陽花の様子を見るために、家庭訪問に訪れたときに、道に迷っていた小道さんと偶然、育は出会い、小道さんを木ノ芽さんの家まで道案内したのだった。

 それが二人の初めての出会いだった。

 ……その日も、今日と同じように雨が降っていた。

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ