4話騒動
遅れてすみませんm(*_ _)m
内容も色々と残念な感じになってしまいました。
次回に期待して下さい。
顔を上げるとそこにあった顔は当然将輝と健だった。こちらを心底軽蔑しているような眼差しを向けながらも目の奥底には嬉々としているのが分かった。
ようやく痛みが引いてきた胸を抑えながら起き上がり地面に座ると、宰相がわざとらしく近づいてきて、気持ちが悪いくらいにニヤリと笑いながら俺に耳打ちをしてきた。
「今、後悔してるのかい?」
それだけ言って立ち上がると、
「君を追放する。二度と王城敷地内に入ることを禁ずる。餞別として金貨5枚を渡そう。さよならだ」
そう言うと、俺の前に硬貨を5枚投げ捨て2人を連れて部屋から出ていった。
◇
5分も経てば痛みは完全に引き、硬貨を拾いポケットに入れて歩き出した。俺がいた部屋は城の入口に近いこともあり誰とも会わずに城の外に出れた。
城を出ると門番と思われるやつに鼻で笑われ嘲笑された。城の前は大通りになっているらしくとても人通りが多かった。
お腹が空いていたのでとりあえずと近くにあった大衆向けの飯屋に入った。すると店のスタッフらしきやつが俺の方を向き大きな声で、
「すみませーん、現在この店強姦魔入店禁止でして。早急にご退場願いまーす」
と言ってきた。当然反論するがご退場願いまーすとだけ返され、こちらを嘲笑うかのように見てきた。
それから何処の店に入ろうと強姦魔、強姦魔と連呼されしまいには道端にいた何も関係ない子供にも指をさされ笑われた。
俺は街の中に居たくなくなり走りながら街の門を出た。門の外は草原が広がっており、そこには色々な小、中動物が過ごしていた。
俺はその中を我武者羅に走り続けた。
◇
気がつくとそこは森の中だった。周りからは風の音と微かな鳴き声、草を踏む音木々が揺れる音だけだった。
少し周りを歩いても何も変わらず木々が立ち並ぶだけだった。お腹が減り、何かをする気力も無くなり近くにある大きな石の上で寝た。
体は眠っているのに脳だけが働くという謎の現象に襲われた。周りが真っ黒なのに何かが見える。謎の空間は俺に全能感をもたらした。
周りの空間が自分と勘違いするように全てが分かる。そこにあるのは小さな何かだけだった。石でも、金属でも、水でも、なんでもない何かだった。それが次第に大きくなりこの空間いっぱいいっぱいに広がり、それが急激に縮小して、色を変えて硬さを変えて、変えて、変えて、変えて、、、